三里塚一斉行動 市東さんの農地奪うな 住民から要望書

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週刊『前進』04頁(2997号03面04)(2018/12/10)


三里塚一斉行動
 市東さんの農地奪うな
 住民から要望書


 11月25日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は67回目の成田空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。この日は午後から天神峰カフェが開かれ、初参加者も交え大いに交流が行われた。
 午前8時30分、市東孝雄さん宅離れに集合し、朝の打ち合わせを行った。最初に東峰の萩原富夫さんが「判決までの1カ月決戦に入った。今日の同盟ニュースに書かれているように、空港周辺の騒音環境基準が6割しか達成されていないことは大問題だ。さらに空港を拡大したらどうなるのか。しっかり暴露していこう」と呼びかけた。決戦本部長の太郎良陽一さんが「12月13日の裁判所への提出行動に向け要望書を集めよう。20日の請求異議判決前後の16日と23日に天神峰カフェを開く。現地に集まり闘おう」と訴えた。市東さんは「判決がどうであれ、みなさんと相談し闘っていく」と決意を語った。
 今回配る「反対同盟ニュース」は第62号。飛行機の落下物被害について「子どもが石投げたんじゃないか」と言われて泣き寝入りを強いられた横芝光町の住民と、大企業優先で農民の権利を踏みにじる裁判所に怒る芝山町の会社員の声が紹介されている。ニュースと要望書用紙を手に担当地域へと全員が繰り出した。
 この日寄せられた要望書は42通。周辺住民として市東さんの農地を守りたいという気持ちがこもったものばかりだ。「ご先祖様からの土地を守ってください」「同級生で、一生懸命農業をしているので土地を取り上げないでください」「市東さんの強い意識、願いを奪わないでほしい」「同じ農家として土づくりの苦労がわかるので、この畑を守りたいという市東さんの気持ちを尊重してください」
 「応援している」と、採れたての野菜の土産を持たせてくれる農家もあった。
 午後4時、再び離れに集まった仲間が一日の集約を行った(写真)。次回行動日を12月9日と確認し、一日を締めくくった。

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