21世紀世界革命の扉開く60年 「前進」3000号発刊を迎えて

週刊『前進』02頁(3000号01面02)(2018/12/20)


21世紀世界革命の扉開く60年
 「前進」3000号発刊を迎えて

(写真 1959年9月20日付創刊号)

(写真 1969年4月7日付第429号。4・28沖縄闘争で巨万のデモを組織)

(写真 2016年新年号政治局アピール)

 『前進』は創刊3000号を迎えた。1959年9月20日の創刊から来年で60年になる。
 創刊号の見出しは、「反帝・反スターリン主義の旗のもと革共同全国委員会に結集せよ」である。革共同全国委員会の誕生と『前進』の発刊をもって、「反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命」の旗が、国際共産主義運動の歴史上初めて打ち立てられた。以来60年間、決して平坦な道ではなく、あらゆる反動を打ち破ってその初志を貫いてきた。
 1917年ロシア革命によって開始された社会主義への過渡期が、一国社会主義論を掲げ世界革命を裏切ったスターリン主義によって歪曲されてきた歴史を直視し、ロシア革命を正当に継承して世界革命を切り開く闘いが、『前進』の発展と共に進められてきたのである。その歴史は、搾取と収奪、戦争と圧政に対して闘う日本と世界の労働者階級が生み出したものである。
 ロシア革命の歴史が機関紙発行の歴史であったように、日本の革命的共産主義運動も、対権力的にも、労働者階級の獲得と組織化においても『前進』を軸に展開されてきた。

自前の印刷工場

 『前進』はガリ版刷りから活版化、タブロイド判、ブランケット判(今の大きさ)と進化し、間隔も旬刊から週刊へと発展していった。そして、70年安保・沖縄闘争を文字通り牽引(けんいん)する労働者・学生の新聞に成長していった。「沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」の大見出しが全国の労働者・学生の心をわしづかみにし、巨万のデモを組織する推進力となった。
 決定的な試練は、ファシスト・カクマルとの激烈な内戦の過程で、民間会社に依拠した『前進』印刷発行体制から自前の印刷工場建設に移行したことである。1974年秋、前進社ビル建設を経て復刊『前進』第1号(第711号)が印刷・発行された。
 この時から数えて44年余、『前進』の歴史の4分の3(2290号分)は、この前進社印刷工場から送り出されてきた。特に江戸川区に移転してから24年、印刷工場は拡大と進化を重ねてきた。闘う労働者の拠金により建設され、編集局・経営局・印刷局および全党全人民の共同の団結した力で一号も欠かさず発行し続けてきたことは、何よりも誇らしいことである。
 『前進』は国家権力とファシスト・カクマルという二重の反革命との内戦、非合法・非公然の党建設を根底で支え、その正義性と勝利性を指し示してきた。『前進』抜きには内戦の20年を闘い抜くことはできなかった。破防法(破壊活動防止法)弾圧、爆取(爆発物取締罰則)によるでっち上げ弾圧、星野文昭同志への無期攻撃などの革命党抹殺の攻撃と闘い抜いてきた。国家権力に対する不屈の闘い、完全黙秘・非転向を貫く闘いは、革命党として労働者階級の根底的な信頼を獲得し、革命の勝利を保証するものである。
 そして90年代以来の階級的労働運動路線のもとで、『前進』はその威力を遺憾なく発揮し、より多くの労働者の中へ広げるための絶えざる紙面改革が重ねられてきた。労働者階級の革命性に対する不信と絶望をあおる血債主義・糾弾主義との闘いを貫いた2006年「党の革命」を経て、『前進』はさらに画然と労働者の政治新聞として飛躍を遂げてきた。そして2016年からは週2回刊化を実現した。

時代の主流派に

 日本の階級闘争の中で、日本共産党の果たす反革命的役割は今なお重大である。彼らは、党綱領から「労働者階級の解放」を一掃し、「資本主義の枠内の改革」路線をもって革命に敵対している。「暴力反対」を掲げて国家権力との実力闘争を否定し、最悪の暴力である帝国主義の戦争は「自衛」の名で容認し屈服する。今こそ日本共産党を打倒し、われわれがあらゆる面で主流派として立つ時が来ている。
 『前進』は青年労働者、学生に連綿と受け継がれ、継承され続けてきた。今や全社会に向かっての宣伝手段として「前進チャンネル」が若い力で発信され、青年の新聞としての『前進』を送り出している。それは世界中の労働者・学生に向かって呼びかけられている。最古参の80代の同志から昨日結集した10代の同志までの全世代が、世代を超えてプロレタリア革命闘争を共に闘いぬいていることこそ、われわれの勝利を約束するものだ。
 今日、プロレタリア世界革命は、決定的な情勢を迎えている。帝国主義の最後の延命形態である新自由主義のもとで、世界中で階級的反乱が巻き起こっている。日本では、日帝・安倍政権による改憲・戦争の攻撃との歴史的決戦に突入している。『前進』3000号の歩みは、今日この時のためにあったと言っても過言ではない。労働者の政治新聞として、自国帝国主義打倒、世界革命勝利を呼びかけ組織する新聞として『前進』をより豊かに充実させ圧倒的な拡大をかちとろう。
(高田隆志)

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