2・10国鉄集会で団結を固め解雇撤回・安倍打倒の火柱を

週刊『前進』04頁(3008号01面02)(2019/02/04)


2・10国鉄集会で団結を固め解雇撤回・安倍打倒の火柱を


 1月28日、通常国会が開会し、安倍政権と労働者民衆との全面対決の決戦がいよいよ火ぶたを切った。今こそ安倍を打倒し、改憲・戦争への道を実力で阻止する闘いに突入しよう。
 次々と繰り返される安倍政権の国家犯罪は底なしだ。厚労省の「毎月勤労統計」の不正にとどまらず、国の基幹統計の半分近くにも不正があった。これを基にアベノミクスの破産が覆い隠されてきたのだ。こんな国家はすでに崩壊している! しかもこのでたらめな政府統計を根拠にして、過労死遺族の思いを踏みにじった「働き方改革」法の制定を強行し、消費税率10%への引き上げを実施するのだ。絶対に許せない。
 さらに沖縄・辺野古への新基地建設をめぐって安倍は、「民意」など一切無視し、力で押しつぶして進む姿勢をますます強めている。強権政治、独裁政治そのものだ。
 今や、安倍に対するすべての怒りを一つに束ね、資本家階級の支配を根底から覆す巨大な力に変えて闘う時が来ている。パククネ政権を倒した韓国での「ろうそく革命」や、マクロン政権と対決するフランスの「黄色いベスト」運動、アメリカの教育労働者の大ストライキに続く闘いを日本でも起こそう。その最大の鍵は、闘う労働組合と労働運動を全国、全産別でよみがえらせることである。
 動労千葉・動労総連合の闘いを先頭とする国鉄決戦はその最先端だ。JR資本は本年3月のダイヤ改定をてこに、乗務員勤務制度の解体、鉄道業務の全面外注化攻撃に踏み出そうとしている。最後は無人運転や全駅の無人化をも狙う攻撃であり、鉄道の安全を完全に破壊するものだ。同時にローカル線廃止を拡大し、地方の切り捨てにさらに拍車をかけようとしている。
 これは「働き方改革」の名による安倍政権の全労働者への大幅賃下げ・総非正規職化、雇用破壊と社会保障制度解体の攻撃とも一体である。1980年代の国鉄分割・民営化は「命より金」の新自由主義の突破口を開いたが、今度はその新自由主義の破綻の中で一握りの大資本家どもが今や社会全体を崩壊させ、戦争をやってでも生き延びようとしている。その先頭に立っているのがJR資本だ。
 だがこの攻撃は、労働組合を完全につぶして職場を丸ごと「労働監獄」に変えることなしには貫けない。それは労働者の戦争動員のためにも不可欠だ。このために安倍と資本は、御用組合であったJR東労組すらたたきつぶし、「労働組合のない社会」をつくりだそうとしている。しかしこれは敵にとっても絶望的な賭けである。職場から全労働者の猛反撃を組織し、日本の労働運動をよみがえらせるチャンスなのだ。
 動労千葉・動労総連合が国鉄分割・民営化に絶対反対を貫き、1047名解雇撤回闘争を不屈に闘いぬいてきたことが圧倒的な光を放つ時が来た。国鉄闘争全国運動が呼びかける2・10集会に総結集し、国鉄闘争の大発展をかちとろう。その土台の上に19春闘、4月選挙勝利へ突き進もう。

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関西生コン支部弾圧を打ち破り、第3の分割・民営化と闘おう!
改憲と労働基本権解体を許すな!
国鉄分割・民営化による
不当解雇から32年 2・10国鉄集会
 2月10日(日)午後4時開始
 市川市文化会館小ホール(千葉県市川市大和田1―1―5、JR総武線・都営新宿線「本八幡駅」徒歩10分、京成線「京成八幡駅」徒歩15分)
 主催/国鉄闘争全国運動

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