３・１ビキニデー６５周年
　２・２４杉並 講演・学習会へ
　東海第二原発再稼働止めよう

　１９５４年３月１日、米帝は太平洋のビキニ環礁で広島原爆の１千倍の威力をもつ水素爆弾の実験を強行し、一帯の島民や第五福竜丸をはじめ操業中の漁船などを被爆させた。これを機に東京・杉並から始まった反核運動は一気に世界に広がり、３・１ビキニデーは８・６ヒロシマ、８・９ナガサキと共に反戦反核の闘いの日となってきた。しかし今日、米帝トランプは中距離核戦力（ＩＮＦ）全廃条約からの離脱をロシアに通告し、核戦争に突進している。日帝・安倍政権も福島の怒りを圧殺し原発を再稼働し、改憲・戦争―核武装化を狙っている。３・11反原発福島行動を大成功させ、安倍の改憲・戦争攻撃を打ち砕こう。杉並で２月24日に開催される「ビキニデー65周年　講演・学習会」への実行委員会の呼びかけです。（編集局）
●今どうなっているの？
　18年11月までに、原子力規制委員会は東海第二原発の運転延長や再稼働の「安全基準」を「適合」と決定しました。運営する日本原子力発電（原電）は、再稼働に向けて工事を進めています。しかし、地元６市村の「事前了解」がなければ再稼働はできず、１月から地元説明会が開かれています。反対の声と運動が最も必要な時です。
●なぜ危ないの？
　普通の原発なの？　違います。東海第二は40年を超える老朽原発です。しかも近隣には使用済み核燃料の再処理施設があり、大量の放射性廃液があります。「廃液」とはいえ人が即死するほど高濃度と言われます。東海第二とこの再処理施設とが同時に事故となるかもしれません。元東海村村議の相沢一正さんはこの複合事故の恐れを最も主張されています。
　避難できないの？　福島第一原発事故では国は避難させなかったのです。東海第二原発の30㌔圏には96万人も住んでいて、避難できるわけがありません。福島では小児甲状腺がんが２０７人を超え、放射線被曝による健康被害はますます深刻になっています。福島を繰り返してはなりません。
　東京はだいじょうぶ？
東京も直撃という試算があります。東海村の風向きは北東と北北東が多く、30㌔圏外の茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県まで放射能が広がります。首都圏は総被曝、福島も再被曝！
被曝から命を守るために、あなたはどうしますか？
●なぜ再稼働するの？
　電力は足りているのでは？　そうです。再稼働しているのは西日本の９基だけですが、電力危機は起きていません。しかも、東海第二の発電単価は「最新鋭の石炭火力と同レベル」（電力会社幹部）と言われています。
　本当の狙いは？　東海村には核施設が集中しています。日本が国内に保有する「研究用プルトニウム」約５㌧のうち約４・６㌧が東海村にあります。核兵器をすぐに造るためのものと指摘されています。東海第二を再稼働させることで、プルトニウムも確保しつづける、というのが本音でしょう。安倍政権は９条改憲・戦争の政治を強行していますが、これと一体の動きとみなせます。
●どうやって止めるの？
　東海村の人はどう？　１９９９年に東海村でＪＣＯ臨界事故があり、作業員２人死亡、住民６６７人被曝という核災害になりました。被曝した人たちは、国と核施設会社らと懸命に闘い、それが今も引き継がれています。相沢さんはこの事故のあと東海村村議となり、ずっと運動をされてきました。
　東京はどうするの？　それを一緒に考えましょう。特に労働組合がやるべきことを相沢さんの講演を聞いて真剣に追求しましょう。ビキニ事件から65年、原水禁運動の発祥の地・杉並での講演・学習会です。３月１日には同じ杉並で「改憲・戦争阻止！大行進」運動の集会も開かれます。悔いのない闘いを共につくり出していきましょう。
（東海第二原発再稼働反対実行委員会）

▼相沢一正さん
　１９４２年生まれ。ＪＣO臨界事故の翌２０００年１月、「脱原発」を掲げて東海村村議に当選、３期務める。１９７３年の東海第二原発設置許可の取り消し提訴、２０１２年の東海第二原発運転差し止め提訴。「脱原発とうかい塾」代表世話人。
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ビキニデー65周年講演・学習会
Ｗｈａｔ'ｓ東海原発？
―相沢一正さんに聞いてみよう―
　２月24日（日）午後１時30分開場、２時開始
　西荻地域区民センター３・４集会室 （ＪＲ西荻窪駅北口からバス「桃井４丁目」下車）
主催　東海第二原発再稼働反対実行委員会

２・１６反原発舞鶴行動
　２月１６日（土）
　東舞鶴駅南公園　（ＪＲ東舞鶴駅南）
　午後２時～アピール行動、２時３０分～市街一周デモ
　よびかけ　反原発舞鶴行動実行委員会（連絡先／京都府職員労働組合舞鶴支部）