JRストでダイヤ改定阻止を 19春闘、4月杉並区議選に勝利し、安倍の改憲・戦争攻撃うち砕こう 辺野古新基地阻止・全島ゼネストへ

週刊『前進』04頁(3014号01面01)(2019/02/25)


JRストでダイヤ改定阻止を
 19春闘、4月杉並区議選に勝利し、安倍の改憲・戦争攻撃うち砕こう
 辺野古新基地阻止・全島ゼネストへ


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 2月17日、「沖縄闘争で獄中44年 星野文昭さんを自由に」と訴える意見広告が琉球新報と沖縄タイムスに掲載された。星野文昭同志の不屈の闘いが衝撃と感動をもって沖縄全土に伝わり、辺野古新基地建設阻止と星野闘争が一体となって発展する画期的な地平が切り開かれた。2月24日の沖縄県民投票は安倍政権に大打撃を与えるとともに、全基地撤去を求める沖縄全島ゼネストへと必ずや発展していく。改憲阻止・安倍打倒、19春闘勝利・4月杉並区議選必勝へ、すべての労働者民衆は今こそ団結して闘おう!

徴兵制導入が安倍の狙い

 安倍は統一地方選挙の焦点に改憲をすえ、極右「日本会議」と一体になって改憲国民運動を全国で組織しようとしている。
 統一地方選挙が改憲をめぐる大激突になった。安倍は自民党改憲案を国会に提示できず、逆に統計偽装問題で追い詰められている。沖縄県民の「辺野古新基地絶対反対」に打撃を受け、日本帝国主義が行った徴用工や軍隊慰安婦などの戦争犯罪を追及するアジア人民の怒りに包囲されている。
 米中貿易戦争はますます激化し、米帝トランプ政権は中国をたたきつぶして米帝の延命を図ろうとしている。帝国主義や大国が軍事力を振りかざして権益を奪い合う時代に突入したことが、安倍を根本から締め上げている。憲法9条の制約のもとで「戦争のできない帝国主義」の無力さを突きつけられ、非常な危機感をつのらせているのが安倍であり、日帝の大資本だ。だからこそ、没落する日本帝国主義と安倍は、改憲と戦争国家化に向かって必死に突き進むしかないのだ。
 安倍は自民党大会で「自衛隊員の募集に対し、都道府県の6割以上が協力を拒否している」とわめきちらし、憲法への自衛隊明記を訴えた。ついに安倍の本音が引きずり出された。改憲の狙いが「戦争のできる国」であり、徴兵制の導入にあることが明らかになった。
 憲法に自衛隊を明記することは、「戦争放棄、戦力不保持・交戦権の否認」を定めた憲法9条を完全に破壊し、「自衛」を口実にあらゆる戦争が可能になり、自衛隊の軍備増強と兵力確保が憲法上の義務になる。自衛隊員の確保が全国の自治体に強制され、自治体労働者がそのために動員される。学校の教員は子どもたちに、自衛隊に入隊して国のために命をかけろと教えなければならなくなる。
 逆に言えば、こうしたことは自治労や日教組の解体なくしてありえない。自治体労働者や教育労働者が戦争協力を拒否し、教え子を戦場に送らないために団結して闘えば、徴兵制など粉砕できるのだ。
 沖縄の港湾労働者は2月4日、自衛隊車両を積んだ船を事前協議なく民間港に入港させたことに対して抗議の24時間ストライキに決起した。続いて2月28日には、全国港湾労働組合連合が全国の港湾でストに突入しようとしている。反戦ストであり、港湾ゼネストだ。情勢は一変した。労働者が闘う労働組合を求め、ストに立ち上がることこそが、改憲と戦争を止める。動労総連合の3月ダイヤ改定阻止の闘いを先頭に、全国で19春闘を爆発させ、階級的労働運動の拠点を全国で無数に打ち立てよう。

労働組合解体との対決を

 動労千葉は2月28日、千葉運輸区の「見極め」粉砕に向けて指名ストライキを闘おうとしている。40年以上も本線乗務を行ってきたベテラン運転士が定年を迎えエルダー運転士になることに際して、「見極め」と称して40㌻に及ぶ試験を行おうとしている。ベテラン運転士に対する侮辱であり、絶対に許せない。
 JRの3月ダイヤ改定では、津田沼駅から中野駅を3往復した後、泊まって翌朝さらに1往復する長大行路―長時間運転が運転士に強制されようとしている。水戸でも、昨年10月の車掌31人削減に続き、運転士19人と車掌2人の削減が提案されている。東京では3月1日から秋葉原駅の全面外注化が強行されようとしている。
 JRは安倍の働き方改革の先兵になって、長時間労働、人員削減、低賃金化の大攻撃をしかけている。安倍政権の指示のもとで、JR資本に率先協力してきたJR東労組さえ解体し、会社が組織する社友会に労働者を組織しようとしている。しかも労働組合に入っている人は社友会に入る資格すらない。安倍は、JRで「労働組合のない会社」という新しい労働者支配のモデルケースをつくり、それを全社会に広げようと狙っているのだ。この間の全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部への大弾圧と一体であり、改憲に向けて労働組合を解体・一掃する大攻撃だ。
 だが、沖縄を先頭にして全国で闘う労働組合の再生が連合支配を打ち破って確実に始まっている。一切は職場の労働者の組織化にかかっている。職場のあらゆる怒りをまとめあげ、大幅賃上げ・非正規職撤廃・民営化阻止を訴えて19春闘をすべての職場で闘おう!

19年は荒々しい闘いの年

 2月24日の天皇在位30年式典をもって、一連の天皇代替わり行事が始まった。安倍は、一方では祝賀ムードを演出し「天皇の下に国民は一つ」という幻想をふりまき、他方では関西生コン支部弾圧のような共謀罪型の暴力的弾圧で労働者民衆の怒りや闘いを圧殺し、新天皇の下での新しい時代を押し出して改憲の口実にしようとしている。
 この30年は、新自由主義のもとで労働者の貧困化と社会の崩壊が激しく進んだ30年であり、自衛隊イラク派兵や安保戦争法の制定が強行される戦争の30年だった。労働者民衆ははち切れんばかりの怒りをためこんできた。2019年こそ韓国ろうそく革命や米教育ゼネスト、仏黄色いベスト運動に続いて、日本の労働者民衆が荒々しい闘いに立ち上がる年だ。
 3・1「改憲・戦争阻止!大行進」1周年集会の成功から4月杉並区議選勝利に突き進もう! 3・11反原発福島行動19に全国から総結集して闘おう。

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