動労千葉 外注化・転籍強要粉砕へ ダイ改阻止へ決戦態勢

週刊『前進』02頁(3015号01面02)(2019/02/28)


動労千葉
 外注化・転籍強要粉砕へ
 ダイ改阻止へ決戦態勢


 動労千葉は2月24日、第80回定期委員会を開いた。エルダー(定年退職後の再雇用)運転士に強制されている「見極め試験」粉砕へ闘いぬき、3月ダイヤ改定による長時間行路︱極限的な労働強化にストライキを構えて反撃する方針を固めた。(詳報次号)
 これに先立つ22日、動労総連合が検修業務の外注化に伴う外注先への組合員の強制出向の取り消しを求めて訴えた裁判の控訴審第3回口頭弁論が行われた。
 昨年5月の前回裁判で、東京高裁第11民事部の野山宏裁判長は「次回で結審」と発言した。これに対し動労総連合は忌避をたたきつけ、以来、裁判は中断していた。最高裁が忌避棄却の反動決定を出し、裁判が再開された。

強制出向撤回裁判の結審強行に怒り

 この日も動労総連合は、結審強行がありうると見て裁判に臨んだ。予想にたがわず、裁判長は冒頭から結審を宣告してきた。
 動労総連合の代理人弁護団は、この事態に備えて準備していた書面をすかさず提出した。その要旨を陳述した弁護団は、前回裁判以降に起きた外注化による事故を列挙した。また、「出向期間は原則3年」とされているにもかかわらず、組合員には永久出向が強いられていることを弾劾した。さらに、東労組が崩壊する中、JR東日本が「労働組合加入者には加入資格はない」とした社友会を組織していることを指摘して、「JRの不当労働行為意思は明らか」と声を強めた。そして、「出向の目的も明らかではなく、審理は尽くされていない」と裁判長に強く迫った。
 にもかかわらず裁判長は結審を強行し、判決期日を5月10日と指定した。国鉄1047名解雇を巡る千葉県労働委員会の審理拒否に並ぶこの大反動に、法廷は怒りの渦に包まれた。
 裁判後の総括集会では、JRの経営ビジョン「変革2027」のもとで進む鉄道業務の全面外注化は必ず破綻するという確信のもと、職場から外注化阻止へ闘いぬく決意を固めた。
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