水戸で改憲・戦争阻止集会 日本原電の再稼働宣言に反撃

週刊『前進』04頁(3016号03面03)(2019/03/04)


水戸で改憲・戦争阻止集会
 日本原電の再稼働宣言に反撃

(写真 戦争体験を踏まえて安倍打倒を呼びかける「茨城宗教者の会」代表、菊池牧師の話に聞き入る参加者【2月17日 水戸市】)

 2月17日、水戸市で改憲・戦争阻止!大行進茨城実行委員会の主催する「改憲・戦争阻止、東海第二原発再稼働反対集会」が新たな参加者を含め50人で開催された。安倍の改憲攻撃と真っ向から闘う集会となった。
 この日、東海第二原発再稼働に向けた原子力規制庁の住民説明会が水戸市で行われた(記事別掲)。県主催の6カ所のうち最後の説明会であり、これで住民の意見は聞いたというアリバイづくりだ。今が再稼働阻止の正念場だ。
 集会は動労水戸の照沼靖功執行委員の司会で始まった。主催者あいさつで動労水戸の石井真一委員長は、「安倍総理は改憲をやり一気に徴兵制まで持っていこうとしている。教え子を再び戦場に送るなというスローガンがあったが、まさにそういう情勢だ。改憲は戦争。次の戦争は間違いなく核戦争だ」とし、集中して集会の成功をと訴えた。
 茨城宗教者の会代表、菊池牧夫牧師は、「戦争は自衛のためと言って始まる」と述べ、出会った人々、戦争体験者や沖縄県民とのつながりを紹介し、戦前の教会が国家神道と軍政の強権に服従してきた歴史をとらえ返した。「憲法改悪を今にも成し遂げようとする安倍内閣を葬り去らなければならない」と強調した。
 注目の中、登壇した全学連の高原恭平委員長は「歴史的大転換期にある」と切り出し、「改憲攻撃の背景には日本経済の衰退がある」と指摘。自民党改憲案の4「教育の充実」をわかりやすく批判し、「大学改革の行き着く先は戦争でしかない」と結論づけた。
 集会後、直ちに説明会会場に向かった。ここでは、これまでの説明会が再稼働に向けた一方的説明と短時間の質疑、県民に説明したというアリバイづくりだったことに怒りが充満。会場前の労働者市民から説明会開催への抗議の声が相次いだ。
 続いて、水戸駅前で再稼働反対・常磐線延伸阻止のリレートークを行った。次々とマイクで訴え、あちこちで討論の輪ができた。
 日本原電は20日、東海第二原発の再稼働を宣言した。周辺6市村への説明を開始するという。なんたる暴挙、絶対に許してはならない。今後は3月ダイヤ改定阻止・常磐線全線開通阻止と東海第二原発再稼働との闘いを結合することが重要になる。闘いはこれからだ。3・11反原発福島行動に総決起しよう。
(改憲・戦争阻止!大行進茨城実行委員会 石井真一)
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