「命がけで改憲阻もう」 怒り束ね大行進神奈川を結成

週刊『前進』02頁(3017号02面03)(2019/03/07)


「命がけで改憲阻もう」
 怒り束ね大行進神奈川を結成

(写真 海上自衛隊横須賀基地前から出発したデモ行進が米軍横須賀基地のゲート前でシュプレヒコール【3月2日】)

(写真 結成集会には県内各地から集まった)


 3月2日、横須賀市内で「改憲・戦争阻止!大行進神奈川」結成集会を、県内各地から120人の参加で開催し、改憲阻止へ巨大な「県民運動」を展開していくことを確認した。文字通り「新しい時代をつくる県民集会へのスタート」(野本三吉さんの基調提起)となった。集会終了後には海上自衛隊横須賀基地と米軍横須賀基地に向けて「沖縄連帯・基地撤去」「改憲阻止・安倍打倒」を訴えて力のこもるデモも行った。
 集会では、横須賀で510回を超える月例デモを続けている「非核市民宣言運動・ヨコスカ」代表の新倉裕史さんと沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長から特別報告を受けた。
 「『安保法制』後の横須賀」と題した新倉さんの特別報告は、安保法制によって日米両軍の一体化が激しく進行していることを暴くものであった。安保法制の軍事上の核心は自衛隊による米艦防護であるが、こうした訓練はすでに繰り返し行われており、法制上それらは非公開とされている。また政府は「発進準備中の航空機への給油・整備はできる」という見解を示し、東中国海などでこうした訓練が行われていることなどが丁寧に説明された。
 護衛艦「いずも」を米軍戦闘機と共同使用する動きは着実に進められている。在日米軍と自衛隊が朝鮮・中国侵略戦争態勢へと突入している。これが改憲のもう一つの実態だ。沖縄に次ぐ基地県・神奈川から、こうした実態を発信していくことは、私たちの大きな役目だと改めて感じた。
 また沖縄県民投票結果を報じる現地紙をかざして力説した赤嶺委員長は、県民投票の最大の成果が、沖縄県民が自信と自分たちの力に確信をもったことであり、10代の若者たちが基地建設反対の意思を最も鮮明に示したことなどを報告した。沖縄現地の躍動がそのまま集会に持ち込まれた。辺野古新基地建設阻止の闘いとの連帯は、安倍打倒・改憲阻止に向けた重大なテーマだ。
 神奈川では、横須賀を皮切りに、湘北、横浜、湘南、川崎といった各地域に大行進実行委員会が結成され、その集大成として県の実行委員会の結成に至った。とりわけ横浜実行委員会が集会で訴えた生活保護費削減との闘いは、生存権を否定するもう一つの改憲攻撃との激突点だ。改憲・戦争と貧困は一体である。
 野本三吉さんは基調提起で、3・1独立運動100周年をふまえ、「独立宣言」が国際主義に貫かれていることにも触れながら、「本日の集会から何かが始まる。そして世界が変わる。命を奪われないために、命を懸けて全身全霊で闘おう」と訴えた。これが、全参加者の気持ちそのものとなった。
 大行進運動は、一人ひとりの生き方をかけた闘いをつなげるかけがえのない結集軸になる。職場、地域、学園にある全ての怒りを改憲阻止で一つに束ね、未来を開く新しい運動をつくり出していく思いを新たにした。
(改憲・戦争阻止!大行進神奈川事務局 品川孝司)

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