髙田暁典さんを保釈奪還 京大当局・山極体制打倒へ弾み

週刊『前進』04頁(3020号04面01)(2019/03/18)


髙田暁典さんを保釈奪還
 京大当局・山極体制打倒へ弾み

(写真 左から加藤一樹全学連書記長、髙田さん、安田淳敏全学連副委員長【3月11日 京大熊野寮】)

 3月11日、ついに髙田暁典さんが獄中から帰ってきました!
 昨年10月18日の京大当局への申し入れ行動の最中に不当逮捕されてから、5カ月を経ての奪還です。奪還署名や救援カンパに協力していただいた皆さんのおかげです。本当にありがとうございました! カルロス・ゴーンに先を越されたのは悔しいですが、弾圧粉砕に向けて一歩前進です。同様のビラまき弾圧で逮捕された阿津良典さん、吉田耕さん、そして新たに逮捕された広島の仲間の奪還と、起訴された3人の無罪を目指して闘います。
 髙田さんは京大への申し入れとキャンパスでのビラまきを「建造物侵入」、職員への抗議を「公務執行妨害」とされ、合計4件もの起訴を受けています。
 2月27日の第4回公判では重大な事実が明らかになりました。京大当局は昨年7月の時点で髙田さんを刑事告訴し、職員の撮りためた動画データを警察に提出しただけでなく、何と裁判所すら通さずに私服の公安刑事を学内に招き入れて捜査協力していたというのです。大学本部が権力と癒着する中で、すでに「大学の自治」は崩壊しています。
 また、京大当局は2月12日付文書で吉田寮自治会の存在を否定し、吉田寮新棟の管理寮化を明言しました。立て看板攻防についても、毎年学生が作る京大の伝統・折田先生像がついに強制撤去される事態になっています。学生の主体性をとことん否定し、権力と一体化して暴力的に支配するあり方への転換であり、戦前の帝国大学と同じ道を歩んでいます。安倍の改憲・戦争策動と一体です。
 こうした状況に多くの学生・労働者・市民が怒りの声を上げています。学生運動の側が諦めない限り、勝利の道は必ず開けます。むき出しの弾圧は、追い詰められた権力のあがきです。
 次回5月27日の裁判にはついに京大の弾圧職員が証言台に立ちます。3月14日には阿津さん、吉田さんの裁判も始まりました。裁判闘争と4月新歓・杉並区議選決戦の勝利で京大山極体制と安倍政権を打倒するぞ!
(京都大学・S)
このエントリーをはてなブックマークに追加