団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3020号04面05)(2019/03/18)


団結ひろば 投稿コーナー

年金削減への怒りの1票を
 東京 竹平理恵

 杉並区議選でのほらぐちともこさんの必勝へ向けて、区民に支持を訴えています。昼間会えるのは高齢者が多いのですが、皆さん、健康と生活に不安を感じています。
 長らく夫の介護をしてきた70代の女性は夫を送ったとたんに足腰が弱ってしまったとのこと。介護中は自分のことなど構う余裕がなかったと言います。「さっきも玄関先で転んでしまって。選挙に行けるかどうかもわからない」と痛みをこらえながらの応対でした。
 生活に関わることで一番関心のあるのは?と尋ねると、「やっぱり年金。夫が亡くなって遺族年金になったら額が半分になってしまった。これ以上減らされたら困る」との返事。年金を目減りさせる制度を使って4月分からは実質減らされてしまうと話すと、うすうす感じていたようで「やっぱり」。
 国民年金の支給額は満額で1人あたり年約78万円、安倍首相はその190万人分超をアメリカから買う兵器の1年分の支払いにあてようとしている、憲法に自衛隊が必要だとか緊急事態条項を新たに盛り込めば、軍事が優先され戦争になってしまうと話すと、「許せない」と体を震わせて怒りをあらわにしました。そして「娘夫婦が近くにいる。婿さんに車で連れて行ってもらう」と言ってくれたものの、「投票日に行けるかしら」とも。そこで、期日前投票ができる、場所はあそこと話すと、身を乗り出して「駐車場はあるかしら」と重ねて投票の意思を示してくれました。
 夕食時で、それ以上は話せませんでしたが、娘さん夫婦にも支持をお願いしたいと思います。

「金子文子と朴烈」は必見だ
 東京 田宮龍一

 話題の映画「金子文子と朴烈(パクヨル)」(イジュンイク監督)を見た。
 1923年9月1日の関東大震災直後の流言によって、朝鮮人虐殺が相次いで起きた。その中で「不逞(ふてい)社」を名乗る無政府主義活動家の金子文子と朴烈は、保護検束の名目で逮捕され、その後「皇太子に対し爆弾を投げようとした」として刑法73条(大逆罪)で起訴され、大審院により死刑判決を受ける。
 この映画は、二人の出会いに始まり、活動の中で育まれた強い愛情、過酷な弾圧と転向強要のもとでの互いを一層信頼しての獄中生活、国家中枢を揺るがす痛快なまでの裁判闘争を生き生きと描いている。
 「朴と共に死ねるなら私は満足しよう」との文子の気高い一言が胸を刺す。
 二人は法廷を、日本帝国主義の朝鮮植民地支配、3・1独立運動への武力鎮圧、関東大震災後の朝鮮人虐殺を徹底糾弾する演壇に変える。社会を覆う朝鮮人への差別・排外主義を真っ向から切り裂き、民族をこえて結んだ愛を謳歌(おうか)する。
 歴史の回顧だけではなく、現在の状況への問いかけとして迫られる作品である。
 「弾圧する日本人」も含め、激動の時代を生きた人々を、堪能な日本語を駆使する韓国の実力派俳優たちが演じている。韓国では235万人の観客を動員し金子文子フィーバーを起こしたが、日本人こそ必見の歴史ドラマ。
 現在、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで上映中で、順次全国各地で公開される。

小中一貫校反対で学習交流
 八尾北医療センター労働組合 澤田祐一

 2月28日午後7時から大阪・八尾市文化会館プリズムホールで、小中一貫教育の問題、こども園(保育所)の統廃合・民営化の問題を考える学習交流会が開催されました。改憲・戦争阻止!大行進八尾が主催し、地域の労働者・市民約30人が結集しました。
 まず、大行進八尾の代表で八尾北医療センター労組委員長の藤木好枝さんがあいさつ。豊中市で、こども園・小中学校の統廃合に反対している保育士の深町加代子さんが講演しました。
 「こども園・小中学校の統廃合の目的は労働組合つぶし、闘いつぶし、地域の破壊だ。改憲・戦争のためだ。八尾市は小中一貫教育を桂小・桂中といった八尾北医療センター近隣の同和地域から始め、地域を破壊しようとしている。エリートなど資本・国家の役に立つ人間を育成しようとしている。説明会やデモなど行動を起こし、力関係を変えてこの流れを止めよう!」
 深町さんのアピールを参加者全体が拍手で確認しました。
 フリートークでは教育労働者が子どもをランク付けしテストの成績のみで生徒を評価しようとするあり方に対して問題提起し、教員の負担増加の問題など様々な意見が出されました。
 八尾北労組をはじめ改憲・戦争阻止!大行進八尾の仲間たちは、今回の取り組みに向かって八尾市内の全小中学校にビラ入れをし、街頭宣伝活動に全力で取り組みました。
 小中一貫教育の問題がしだいに明らかになってきています。この問題を突破口に地域ぐるみの闘いを組織し、改憲・戦争阻止!安倍打倒の大運動をつくっていきたいと思います。

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