ほらぐち議員の誕生を! 全学連は応援します

週刊『前進』02頁(3025号02面01)(2019/04/04)


ほらぐち議員の誕生を!
 全学連は応援します

自分の議員と思える候補
 全学連委員長 高原恭平

 ほらぐちともこさんが杉並区議選に挑戦する----昨年の夏、そう聞いた私は胸が熱くなりました。それは、ほらぐちさんが全学連の先輩だからというだけではありません。こういう議員が欲しかったのだ!という、心から「自分の議員」と思える候補の登場に感激したからです。
 「神も皇帝も英雄も、我々に解放は与えない。我々自らの力で自由を獲得するのだ!」。これは、労働者の歌「インターナショナル」の歌詞の一部です。この歌詞には、様々な権力者・権威に期待しては裏切られた労働者民衆の総括が込められています。「今度はもうだまされない、誰かに頼むのではなく、自分たちが立ち上がらないといけないのだ」と。
 ところが、いまの日本はどうでしょうか。例えば、女性差別撤廃の運動。いま、安倍政権やその意を汲(く)んだ企業は「女性の活躍」を掲げています。しかし、そのペテン性たるや、麻生太郎ら大臣・自民党議員の度重なる女性蔑視発言、あるいは女性差別の元凶であるブラック労働は一切無視する姿勢などから明らかです。結局、権力者や企業は自分の保身・利益のために看板だけ立派なものにしているだけです。
 だから、いまの日本に必要なのは、まさに自分たち自身の力で社会を変革するという精神ではないでしょうか。政治家にお願いする他人頼みの政治をいまこそ終わらせましょう。
 社会を変革する主体は私たち民衆であり、民衆が立ち上がる以外に社会を変革することはできません。民衆と共に闘う議員として、4月杉並区議選でほらぐちともこ議員を誕生させましょう。そして、政治家にお願いするのではなく、民衆が団結して主体的に社会を変革する、そういう政治の文化を杉並から東京へ、東京から全国へ広げていこうではありませんか。
 ほらぐちともこさんの当選は、杉並における小さな一歩かもしれません。しかし、それは同時に、日本の社会を大変革する大きな飛躍でもあります。
 ほらぐちともこさんと共に勝利しましょう!

新時代への風穴あける人
 前全学連委員長 斎藤いくま

 ほらぐちともこさんは、私にとって、法政大学で共に学生運動に取り組んできた時からの同志です。日本の社会運動全体が抱えている課題ですが、まだまだ女性の参加が少ない現状があります。そんな中で、すぐに逮捕・処分が話題に上らざるをえない状況だった2006年以来の法政大学の学生運動に彼女が登場したときは率直に驚いたものです。
 なぜなら、ほらぐちともこさんは快活・情熱的でとにかくまっすぐな人なのですが、あえていえば「普通の人」だったからです。知識が深かったり、人並み外れた体力があったり、そういうことはない。けっこう寝込んだりもする。少なくとも当時、まだまだ人生を刹那(せつな)的に考えていた自分にとっては、そのまっすぐさが非常にまぶしかったものです。
 そして、だからこそ、ほらぐちともこさんは「若者や女性がもっと政治に声をあげられる社会」をつくっていくために最適な候補者です。
 着々と進む軍事費の増大、共謀罪や集団的自衛権、沖縄・辺野古新基地反対運動への強硬な安倍政権の姿勢に戦争への足音を感じている人は決して少なくない。
 一方で大学でも社会全体でも広がる貧困と劣悪な労働環境の中、自分の身の回りのことで精いっぱいな人も多い。「命より金もうけ」の新自由主義政策が進んだこの30年の中で、「大きな話」と「小さな話」はとかく対立しがちです。
 特に「小さな話」に精いっぱいの若い世代ほど、大きな政治の話は政治家の専権事項で、「偉くなってからにしよう」という風潮が強いものです。
 しかし、「普通の人」が運動の中で成長し、政治家となり、労働者民衆と共に社会を変えていく。そしてできた「新しい普通」がまた次の運動のステップをつくる。そんなサイクルができる条件は整っています。
 沖縄県民投票の結果を見てください。20〜30代より10代のほうが「基地反対」が多かったのです。
 新しい時代はもうすぐそこです。ほらぐちともこさんの勝利で改憲・戦争阻止へ、風穴を空けましょう!

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