安倍打倒へ杉並区議選総決起を 全世界の労働者と共にメーデーへ 天皇制うち砕く5・1銀座デモを

週刊『前進』04頁(3028号01面01)(2019/04/15)


安倍打倒へ杉並区議選総決起を
 全世界の労働者と共にメーデーへ
 天皇制うち砕く5・1銀座デモを


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(写真 ほらぐちともこさん奮闘 「杉並丸ごとの民営化を許さない!」----ほらぐちともこさんの訴えに続々と支持が寄せられた【4月6日 西荻窪駅前】)


 4月21日の投票日が目前に迫った。ほらぐちともこさんの当選が階級情勢全体を塗り替える。やれる全てをやり切って杉並区議選に勝利し、安倍打倒へ攻め上ろう。無実で獄中44年の星野文昭さんに対する仮釈放不許可の暴挙に怒りが沸騰している。国家権力を追いつめる一層巨大な運動の力で星野さんの解放を絶対にかちとろう。階級闘争の圧殺を狙う天皇代替わり攻撃を粉砕し、5・1メーデー銀座デモを闘いとろう。

区議選勝利が情勢変える

 4月14日告示・21日投票の東京・杉並区議選で、ほらぐちともこさんの当選を絶対にもぎとろう。その勝利こそ、安倍の改憲・戦争攻撃、労働者階級圧殺攻撃の一切を根底から打ち砕く突破口となる。2019年のあらゆる闘いの成否がこの一点にかかっていることを明確にし、最後の最後まで闘い、必ず勝利しよう。
 今やリーマン・ショックを超える大恐慌が迫っている。帝国主義間・大国間の争いは一線を越えた。帝国主義の侵略戦争、世界戦争が現実に始まり、ストライキが全世界で火を噴いている。絶体絶命の危機に立つ日帝・安倍は天皇制をも使って改憲・戦争へ突進しようとしている。しかしそれは地獄への道だ。
 安倍の攻撃はますます激化し、絶望的に凶暴化している。横須賀では海上自衛隊の軍事施設拡充が急ピッチで進められている。陸上自衛隊の新屋演習場(秋田県)とむつみ演習場(山口県)には新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備が予定され、反対闘争が巻き起こっている。沖縄では辺野古新基地建設と共に宮古島、石垣島で陸自のミサイル基地建設が進み、宮古島では水陸機動団や輸送機オスプレイの運用も想定されている。この全てが朝鮮半島や中国への侵略戦争に実際に突入するためだ。
 これに対して沖縄を先頭に戦争反対の闘いが火を噴き、安倍政権への積もりに積もった怒りが出口を求めて渦巻いている。杉並選挙はこの怒りを底の底から解き放つ一大転換点だ。「若者と女性の力で社会を変えよう」と訴え、安倍の戦争・改憲、非正規職化・貧困の攻撃と全面対決して闘うほらぐちともこさんの勝利が全情勢を一変させる。
 青年労働者・学生が今こそ闘いの前面に登場し、階級的労働運動と改憲・戦争阻止!大行進運動がうなりをあげて進む時代を切り開こう。安倍と一体の田中区長による阿佐ケ谷再開発など、杉並丸ごと民営化に絶対反対で闘う大運動をつくりだし、ほらぐち候補の必勝・当選をかちとろう。

「即位記念日」にさせない

 安倍政権は労働者の闘いと国際連帯の日、5・1メーデーに新天皇即位の儀式をぶつけてきた。メーデーをつぶす意図は明白だ。連合は今年、全都道府県の中央メーデーを5月1日を外して行う。天皇に対する屈服と翼賛の方針であり、日本帝国主義の戦争に協力した産業報国会への道だ。さらに安倍は今後、「即位記念日」として毎年祝わせることすら狙う。この攻撃を絶対に許してはならない。
 安倍は昨年10月、「皇位継承に関する式典委員会」で、5月1日を「祝日」として4月27日からの10連休を決めた。「国民こぞって言祝(ことほ)ぐことができるよう」にすることがその目的だとした。「こぞって祝え」とは「反対することなく、天皇の下にひれ伏せ」ということだ。安倍は4月1日に新元号「令和(れいわ)」を発表し「一億総活躍社会」を唱える記者会見まで行った。連日マスコミを使って、洪水のような天皇制キャンペーンを繰り広げてきた。
 さらに麻生財務相は9日、紙幣を刷新し、新1万円札には渋沢栄一の肖像画を使うと発表した。渋沢は第一銀行頭取など日帝資本の代表として、朝鮮侵略の旗頭となった人物だ。その肖像画は日帝による韓国併合前の1902~04年に朝鮮半島で発行した第一銀行の紙幣にも使われていた。侵略と植民地支配を居直る許しがたい暴挙だ。
 天皇代替わりは階級闘争圧殺の攻撃である。天皇制攻撃は、戦前・戦後を通して体制的危機に陥った日帝の最後の切り札としてあった。天皇を階級を超越した「神聖不可侵」の存在として、労働者人民の階級意識と階級闘争を暴力的に破壊し圧殺しようとしてきた。それを再び前面に出そうとしているのだ。

今も8時間労働制が焦点

 メーデーの歴史は国家・資本との闘いの歴史だ。そして今も安倍と資本の「働き方改革」を許さない闘いが攻防の焦点だ。
 メーデーは、1886年5月1日にアメリカの労働者が8時間労働制を求めてストに立ち上がったことから始まった。シカゴ、ニューヨーク、ボストンなどで工場労働者38万人以上がストに入った。十数時間を超える長時間労働に苦しむ労働者が「8時間働き、8時間眠り、8時間は自由に!」と叫んで闘い、20万人を超える労働者が8時間労働制をかちとった。しかし資本家は8時間労働制が広がることを恐れ、3日にはシカゴの機械労働者4人が警察によって射殺された。組合員を爆弾事件の犯人にでっち上げて絞首刑にし多数を投獄する大弾圧を加え、8時間労働制の約束を破棄していった。労働組合は90年5月1日に再度ストで8時間労働制を求め闘う方針を決めた。前年に結成された第2インターナショナルは各国で一斉に闘うことを決めた。アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、ラテンアメリカなどで数十万人の労働者が集会とデモを行い、これ以降、各国でメーデーが開催されるようになった。8時間労働制は1917年ロシア革命で初めて確立し、世界に広がっていった。
 日本では20年5月2日、「8時間労働制」「最低賃金制」「シベリア即時撤兵」などを掲げて初のメーデーが開催された。36年2・26事件後、敗戦までメーデーは禁止された。46年5月1日、復活メーデーが「働けるだけ食わせろ」のプラカードを掲げて東京50万人の結集で行われ、全国でも開催された。52年のメーデーは皇居前にデモ行進した労働者を警官が銃撃し「血のメーデー事件」を引き起こした。しかし労働者は屈せずメーデーの歴史を守り闘ってきたのだ。

ストライキの復活が始まった

 JR東日本は3月28日、「変革2027を踏まえた新たなジョブローテーションの実施について」と題する提案を出してきた。運転士と車掌の試験は廃止、車掌を経ずに運転士になることを可能にし、職名を変え、同一の担務は最長10年を超えないようにし、賃金制度も改定するなど、鉄道事業を根本から変える内容だ。付属文書には「ワンマン化やドライバレス運転」が書かれている。ワンマン化と無人運転で運転士と車掌を大量削減するということだ。組合の根絶であり安全は解体される。全面外注化で「非正規だけの社会」にする最先端の攻撃だ。
 だがこの攻撃は必ず破綻する。動労千葉は3月ストを闘い組織拡大を実現した。運転士・車掌廃止粉砕へ闘いぬいている。
 荒々しいストが復活している。全国港湾(全国港湾労働組合連合会)は3月31日、4月7日に春闘24時間ストを打ちぬき、14~15日の48時間ストの闘いに突入した。北海道の自治労全道庁労連(1万2千人)は会計年度任用職員制度に反対し5月に1時間ストを構え闘っている。3月東交(東京交通労組)大会では「東京五輪時に午前2時過ぎまで終電延長を行う」と発表した小池都知事への怒りが噴出した。駅係員が定員割れし運転士・車掌の養成が追いつかないまま、17日間総出の出勤、超長時間労働を強いることなど許されない。「五輪反対でメーデーに臨もう」と声が上がり、電車部では「協力など到底不可能」とする決議が採択された。断固闘おう。
 杉並区議選に絶対勝利しよう。4月28日の「仮釈放不許可弾劾 星野文昭さん解放討論集会」(要項3面)に大結集しよう。

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誰でもできる選挙活動

 選挙は職場・地域で団結を拡大するチャンスです。職場の仲間、友人、知人とともに闘いましょう。また、告示日の翌日からできる期日前投票の割合が増えています。積極的に案内しましょう。
●杉並区内在住者に支持の訴えを
 杉並区の友人、知人、親戚に働きかけてください。つながりのある人からの働きかけが重要です。
●電話をかけよう
 電話での投票のお願いは、投票日前日まで無制限にできます(時間帯には注意してください)。「ほらぐちともこ」の名前を覚えてもらいましょう。
●労働組合や市民団体の宣伝や政治活動は自由にできます

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