5・1メーデー闘おう 杉並区議選の歴史的地平踏まえ、天皇制粉砕、改憲阻止大行進へ 星野文昭さん奪還の大運動を

週刊『前進』04頁(3030号01面01)(2019/04/22)


5・1メーデー闘おう
 杉並区議選の歴史的地平踏まえ、天皇制粉砕、改憲阻止大行進へ
 星野文昭さん奪還の大運動を


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(写真 ほらぐちともこさん勝利へ奮戦 ほらぐちさんの熱い訴えに多くの区民が共感【4月16日 西荻窪駅前】)


 杉並区議選が力強く闘われ、ほらぐちともこさんの「働く人たちが声を上げられる社会をつくろう」という訴えは、多くの人たちの支持と共感を集めている。選挙闘争の過程でも示されたように、安倍政権の改憲と戦争に向かう政治や、「働き方改革」と称して労働者を一層の長時間・低賃金労働にたたき込む攻撃に、多くの労働者人民が怒り、決起している。一握りの大資本家の金もうけのために地域社会を破壊する「再開発」と福祉切り捨てに怒りが渦巻いている。今こそ安倍打倒へ立ち上がろう。天皇代替わり攻撃を打ち破り、5・1メーデーに決起しよう。沖縄の辺野古新基地建設を阻止し、獄中44年、無実の星野文昭さん奪還へさらに闘いを強めよう。

全国港湾のストに続こう

 5・1は世界の労働者の闘いの日だ。安倍政権はこの日に天皇代替わり--新天皇即位をぶつけてきた。10日間も連休にする攻撃は、多くの労働者に現在、労働強化を強制している。そして、日雇いの労働者の仕事と賃金を奪い取るものだ。さらに、新たな天皇制攻撃は改憲と戦争の道だ。
 だが、労働者をなめきったこんな攻撃は絶対に通用しない! 5月1日、皇居周辺を「日の丸」一色で飾り立てようとする安倍政権と支配階級のもくろみを粉砕し、東京の街を赤旗とデモで埋め尽くそう! 銀座に結集し皇居に迫るデモをやろう!
 メーデー歌に歌われた、「なんじの部署を放棄せよ/なんじの価値に目ざむべし/全一日の休業は/社会の虚偽をうつものぞ」という労働者の怒りと革命の情熱を、天皇、安倍と支配階級にたたきつけよう。

大恐慌の中、決起する労働者階級

 大恐慌の深まりの中で、世界の支配階級は軍備増強と労働者への攻撃を強め、労働者階級は生存をかけた闘いに立ち上がっている。これはアメリカ、韓国、そして全世界共通の革命的情勢の到来である。日本でも、不屈に闘われてきた国鉄闘争を先頭として、ストライキが復権しつつある。
 全国港湾(1万6千人)が14日から48時間のストライキを闘った。平日の24時間ストは22年ぶりだ。組合の産別最低賃金の引き上げ要求に、経営側は昨年まで3年連続で回答を拒否してきた。今回も組合無視の対応を続けている。これに反撃するストライキだ。
 全国港湾は1972年以来、経営側と団体交渉を行い労働協約を積み重ねてきたが、2016年以降、経営側はこの破壊にのりだしている。今回の対応も経営側の狙いは個別企業の枠を超えた産業別統一交渉の破壊にある。それは総資本と安倍政権による労働運動解体攻撃である。関西生コン支部への連続的な大弾圧、JR東日本の労組破壊攻撃とも共通する暴挙である。
 この攻撃に組合側は「絶対に譲れない問題だ」と団結を呼びかけ、ストを貫徹した。全国の主要港で荷役がストップした。経営側と安倍政権は大打撃を受け、天皇代替わりのさなかに闘いが拡大することに恐怖している。経営側が要求に答えない場合、全国港湾は10連休中の長期ストも射程に入れて闘っている。
 JRをめぐっても、動労千葉―動労総連合が真っ向から闘っている。JR東日本は「来年4月1日から運転士・車掌を廃止する」と提案してきた。試験も廃止し、「乗務係」と呼び替えて労働者を軽く扱い、管理者が好き勝手に異動・担務変更できるようにする攻撃である。また、3月ダイヤ改定で乗務員に健康の限界を超える業務を強制して、乗務員と乗客を危険にさらしている。こうしてJRは鉄道会社であることを放棄し、鉄道業務をすべて外注化し、低賃金で無権利の非正規職に置き換えようとしている。絶対に許すな!

危機深める安倍を倒そう

 安倍政権は、4月統一地方選と7月参院選(または衆参同日選挙)での勝利をてこに、秋の臨時国会で改憲発議―国民投票―20年新憲法施行という改憲プランを描いてきた。だが、改憲・戦争阻止!大行進を先頭とする反撃によって、このプランはぼろぼろになっている。それでも天皇制攻撃をてこにして、「令和」なる新元号を押しつけ「和を乱す者は『非国民』だ」と言わんばかりの圧力をかけて労働者の怒りの爆発を抑えつけ、危機をのりきろうとあがいている。
 天皇制は明治以来、常に日帝の危機と腐敗、反人民性を覆い隠し、国家のもとに国民を暴力的・イデオロギー的に縛りつける役割を果たしてきた。そして天皇を頭に据えた日帝は、朝鮮・台湾植民地支配と朝鮮・中国・アジア侵略戦争の歴史的大罪に何一つ責任を取らず、居直り、謝罪も賠償も拒否して今日まで生き延びている。このことに韓国・中国をはじめとするアジア人民の怒りが爆発し、責任追及と謝罪・賠償要求の運動が日帝を追い詰めている。この闘いと固く連帯し、プロレタリア革命の一環として日帝と天皇制を打倒し一掃することは、日本労働者階級の責務である。
 この間、安倍政権の副大臣と大臣が「(安倍と麻生を)私が忖度(そんたく)した」「復興以上に大事なのは議員だ」などと発言して辞任に追い込まれたが、これこそ安倍政権の本音である。あからさまに本音を語ったから首を切られたのだ。こうして安倍政権は利権政治の正体を押し隠し、公文書を破棄したり、ねつ造して延命を図っている。

職場に闘う労働組合を!

 こんな日本帝国主義に未来はない。国際的争闘戦での日帝の敗退は顕著である。世界のGDP(国内総生産)に占める日本の割合は30年間に半分以下になった(1990年13・7%→2017年6・1%)。危機突破をかけた日帝の新自由主義政策は、一握りの資本家だけをもうけさせ、労働者を貧困にたたき込んできた。過去20年間で民間労働者の賃金(時給)は9%も下落した。世界の帝国主義国の中でも際立った賃下げだ。労働者は生活水準を落とし、長時間労働しなければ生きていけなくなっている。この上さらに、安倍政権は10月から消費税率の10%へのアップを強行しようとしている。どうやって生きろというのか!
 若者の生きる希望を押しつぶす、こんな腐りきった社会に未来はない。青年・学生が先頭に立って戦争・貧困・失業・差別・抑圧のない社会をつくろう。昨年の11月労働者集会で出された「労働組合の再生のための三つの方向性」----①改憲・戦争阻止に人生をかけた真剣さで決起する、②「働き方改革」、非正規職化、労組破壊攻撃に職場から反撃する、③新自由主義のもたらす社会崩壊にあらゆるところから反撃する――を実践しよう。
 無実の星野文昭同志の仮釈放不許可決定を徹底弾劾し、早期奪還へさらに運動を強めよう。星野同志は獄中から「僕は逆境の中でこそ前向きな力を発揮するという、持ち前の力がよみがえる感じだ」「仮釈放運動と再審運動をさらに飛躍的にかちとっていきたい」と語っている。この思いになんとしても応えよう。4・28星野文昭さん解放討論集会に集まろう。
 外国人労働者の人権を踏みにじり、低賃金・無権利・使い捨ての労働者として働くことを強制する改悪入管法の4月実施を弾劾して闘おう。滞日・在日外国人労働者との連帯をめざし「入管法・外登法と民族差別を撃つ東西交流集会」(4月27日・大阪、5月5日・横浜)に結集しよう。
 5月1日メーデーを労働者の団結と闘いの日として総決起しよう。

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