団結街道裁判 市に議事録提出を要求 市長を証人に呼べ

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週刊『前進』04頁(3032号04面05)(2019/04/29)


団結街道裁判
 市に議事録提出を要求
 市長を証人に呼べ


 4月19日、千葉地裁民事第3部(内野俊夫裁判長)で団結街道裁判が開かれた。これまでに明らかになったことは、天神峰の市東さんの日々の営農に不可欠であった「団結街道」(成田市道、天神峰―十余三線)の一方的廃道化を決定した成田市の当事者は、小泉一成市長その人だということだ。弁護団は、小泉市長の証人採用が不可欠であることを一層強く訴えた。
 さらに、弁護団は被告・成田市に対し「廃道を決定した経緯を明らかにする議事録などを提出せよ」と改めて要求した。市の代理人は「私が確認した限りでは議事録は存在しない」などと白々しく言う。この見え透いた文書隠しに対し、傍聴席から弾劾・抗議の声が次々と上がった。
 ここで内野裁判長は、「道路管理課から証人を出してはどうか」と、市に唐突に提案した。まさに市長を法廷に出したくないという市の意向を忖度(そんたく)した、なれあい訴訟指揮だ。直ちに弁護団が猛然と抗議し、傍聴席の怒りの声も激化した。
 裁判長は、「市長を呼ばないとは決めていない」とごまかして結論を先送りし、次回期日を7月16日として閉廷した。

第3誘導路裁判

 4月23日には同じ千葉地裁民事第3部で、第3誘導路裁判が開かれた。空港周辺地域の騒音調査報告書の議事録の提出を拒むNAAと、それを容認する内野裁判長を厳しく追及した。
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