団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3034号04面03)(2019/05/13)


団結ひろば 投稿コーナー

(写真 支持者とともに当選を祝う洞口朋子さん【4月22日 東京】)

新たな時代の始まり示した
 広島連帯ユニオン M・Y

 杉並区議選でほらぐちともこさんが当選しました。開票日の4月22日、私は仕事から帰ってすぐにネットで結果を調べました。18位で当選と知り、「ほらぐちさん、やったー!」と叫びました。杉並だけでなく、全国の労働者民衆にとって新しい時代の始まりです。
 ほらぐちさんが当選したのは、再開発計画に絶対反対の立場を貫いていることが大きいと思います。
 私は、杉並の再開発と、広島駅南口・北口の再開発は同じ問題だと感じていました。広島駅南口には大阪・鶴橋の商店街に似た雰囲気の市場がありましたが、再開発で大型商業施設が建設され、なくなってしまいました。北口でも昔からあったお店がつぶされています。住民を無視して大資本の利益を追求するという点で同じであり、新自由主義そのものです。
 もう一つは労働者、特に女性と若者の怒りを束ねる存在としてほらぐちさんが立ったことです。区議会が「オール与党」に見えても、住民には田中区政への怒りが渦巻いていることを示しました。『序局』第20号で長谷川英憲さんが語っている杉並の選挙闘争の歴史と、今回の区議選の闘いが一体となってつかみとった勝利だと言えるのではないでしょうか。
 4月27日の関西入管集会は、ほらぐちさん当選の喜びと改悪入管法への怒り、星野さん解放の決意にあふれ大成功しました。
 広島は拡声器規制条例の制定に反対し、8・6ヒロシマ大行動に向けて進んでいきます。

『前進』を配布し仲間に報告
 福岡・自治体労働者 糸野 博

 私は自治体の公共民間で働く自治労組合員です。九州・福岡でもほらぐち旋風が吹き荒れています!
 4月22日、「ほらぐちさん当選!」の報が入り、「すごい! これで世の中の流れが変わるぞ」と、私自身思いました。
 職場にもこの喜びを伝えようと、ほらぐちさん上位当選の見出しが入った『前進』3031号とほらぐちさんの大きな顔写真が入った3025号をセットにして、昼休みに職場の組合員や非正規職の仲間に配りました。『前進』を見せ「東京・杉並で僕らの仲間が区議選に立候補して勝利した。彼女が訴えたことは、非正規職、貧困、過労死のない世の中を! 公立保育所の増設を! 改憲止めよう! 沖縄の怒りとともに! 原発反対・オリンピック中止! この訴えが労働者の胸に響いたということです」と話しながら配っていきました。
 20代の女性は「おめでとうございます」と言い、別の若い男性は笑顔で「ああ、あなたが応援されている方ですね!」と言ってくれました。彼はきっと前進チャンネルを見ています。普段は受け取らない女性も受け取りました。さらに数人の仲間に話しかけ配りました。反応はものすごく良かったです。
 私は昨年「人事評価絶対反対!」を掲げて委員長選挙に立候補しました。「人事評価絶対反対」の定期大会修正案では大会出席者の1割の方が賛成票を投じてくれました。
 許しがたいことに執行部は今年の3月、「4月からの人事評価導入については臨時大会を開き組合員の声を聴くべきだ」という私の抗議に耳を貸さず、導入を決めてしまいました。ここ数年、正規職員を採用せず、雇用年限がある嘱託職員と再任用職員が増え続けています。安倍政権の、労働組合をなくす攻撃に反撃できていません。
 「正規職員を雇え! 人事評価にあくまで反対!」を掲げ今年も委員長選挙に出ます。星野さん仮釈放を求める署名には職場の10人が応えてくれました。ほらぐちさん勝利の息吹を全九州に拡大していきます。

権力に屈しない議員に期待
 青年労働者 赤井礼人

 今回、私は杉並区議会選挙でほらぐちともこさんをなんとしても議会に送りたくて、選挙のボランティアとして3回ほど杉並に足を運びました。
 私はほらぐちさんの演説の中で、選挙に行かない人や行くことができない人たちのもとに政治を取り戻したいという訴えに感銘を受けました。
 今回の統一地方選挙では、名前を連呼する候補者や党に投票をすることで社会が変わると言う候補者、議会のみで社会を変革するといった考え方では、社会を改良することはできたとしても、根本的な問題を解決することができないのではないかと思いました。
 ほらぐちさんのように逮捕されても権力に屈することなく闘う議員がいること、そして天皇制やオリンピックに絶対反対で闘う集団を組織できる地域ができることは、東京都民として朗報です。
 私は日本共産党員ですが、天皇制やオリンピックに絶対反対の候補者を杉並区議会に送り出すことができて、うれしく思いました。

ともに声を上げようと訴え若者・女性の信頼かちとる
 全学連委員長 髙原恭平

 2800票!----最初の開票速報を聞いたとき、あまりの得票数にびっくり仰天しました。「最下位くらいでの当選だから、最後まで結果はわからないだろう......」と思っていたからです。ほらぐちさんが選挙への挑戦を表明してから半年間、特に選挙期間の7日間は全力で闘ってきたとはいえ、3275票という数は予想を上回るものでした。
 無名の新人としてスタートしたほらぐちさんが、杉並区民をここまで獲得したものは何か。何よりも大きいのは、30歳の女性という現代日本で最も政治的・経済的に抑圧されている層が声を上げ、しかも若者・女性に「ともに声を上げよう」と訴えかけたことではないでしょうか。
 今の新自由主義社会に対しては、皆が怒りや絶望を持っています。そして、怒りを結集して可視化しなければならないこともまた分かっています。しかし、この怒りや絶望を組織し、行動に転化させる「軸」が今の日本社会には存在しない。既成左派も若者の「生きづらさ」には無関心で、「護憲」を掲げて結局は保守的に見えてしまう。それがまた政治への絶望を連鎖し拡大させる......。
 そのような中で、ほらぐちさんは断固として「革命」を訴えました。とはいっても例えば、「プロレタリア革命」という言葉を使ったわけではありません。あくまでも区民の生活に根ざした形で、しかし内容的には断固として革命を訴えたのです。「議員にお願いするのではなく、民衆の力で社会を変えよう。ともに声を上げよう」......。この革命への呼びかけが、若者・女性の信頼を勝ち取ったのではないでしょうか。
 洞口朋子区議の誕生は出発点です。「3275票」が示すことは、労働者階級に革命を呼びかければ労働者階級は支持してくれるということであり、労働者階級が立ち上がれば勝てるということです。この選挙での体験を力にして、東京大学―全国大学で新自由主義大学を打ち破る闘いに再び突入していきます!

阿佐ケ谷再開発反対を訴え労組・地域の闘う拠点を展望
 元杉並区議会議員 北島邦彦

 杉並区議選の圧倒的勝利は、杉並の支持者をはじめ、全国の闘う仲間の団結がもぎりとった勝利です。ほらぐちともことともに闘っていただき、本当にありがとうございました!
 自民党から日本共産党、いわゆる市民派までのすさまじい攻撃を打ち破っての勝利でした。
 選挙は政治的力量がトータルに問われる党派闘争です。今回の杉並区議選は、これまでの闘いの蓄積を全面的に生かしきれた選挙戦だったと言えます。あらゆる活動が組み合わされ、クロスして現実の票を獲得していきました。また、これまでの選挙戦をはるかに超えて、新旧の支持者による周囲への声かけが幅広く実行されました。これまでは棄権していた20〜40代の層も、「今回はほらぐちに」と投票に行ってくれたと思われます。それが3275票へと結実しました。
 今回の杉並区議選でつかんだのは、苦闘の連続ではあるけれども、杉並―東京西部において労組・地域の拠点が形成されつつあり、それが選挙戦術の柔軟な推進を後押ししたということです。その典型が阿佐ケ谷再開発反対闘争であり、阿佐ケ谷に地盤をもつ日共現職を落とす原動力となりました。議席奪還の地平から、拠点建設を大胆に展望できる物質的根拠をつかみとっています。
 区議会内の闘いは1対47の構図です。しかし、このたった一つの議席に、私たち以上に希望を見いだしている多くの労働者民衆が存在しています。杉並区役所で働く労働者の間には、幹部・現場を問わず「とうとう8年ぶりに区議会に帰って来てくれた!」との思いがあり、それがひしひしと感じられます。「横暴な田中区政に一矢を報いてほしい」の期待です。洞口朋子議員を先頭に、やってやろうじゃありませんか!(東京西部ユニオン副委員長)

「投票しました」若者の声にほらぐち勝利を確信した!
 関西新空港絶対反対泉州住民の会 中川育子

 3月半ばにかけつけ、闘いと感動をともにできて本当に良かったです。私は主に宣伝を担いました。さらに阿佐ケ谷地域を回り、再開発や田中区政の腐敗、オール与党への怒りに直に触れることもできました。
 私が「勝てる」と確信をもったのは、告示後の木曜日、夜の高円寺駅前街宣です。30代の男性に声をかけたら前進チャンネルの視聴者で、自分はもう投票を済ませ、これまで共産党に入れてきた友人にもほらぐちさんのことを話し、投票するとの約束をとったと話してくれました。また70代の女性からは「友人から阿佐ケ谷再開発反対のほらぐちさんを勧められ、いいと思っています。杉並は住民運動があるのにあんさんぶる荻窪の移転も強行されてしまった。どうなってるの」と言われ、「住民の絶対反対の運動が必要、ともに闘う議員がいたら変えられる」と一致しました。
 翌日、阿佐ケ谷駅前でも若者が「ほらぐちさんに入れてきました。今マイクで話してる人(毎朝夕、仕事の前後に駅前で頑張った仲間)知ってますよ」と言ってくれました。
 一番感動したのは、最後の西荻窪駅前でのほらぐちさんの訴えです。「私は、働く人が大切にされる社会をみなさんと一緒につくりたい。働く人がこの社会の主人公だから。ワーキングプアと言われる人が2千万人を超えている。声を上げることもできない、6割が投票に行かない、行けない、私はそういう人と団結したい。若者や女性が声を上げられる社会に、この社会を根本から変えていきたい」。彼女の心からの訴えが多くの若者や女性、働く人、高齢者の心をつかんだと思います。これはみんなが思っていることであり、革命をともにやろうという訴えです。
 杉並で学んだこと、特に若い人たちの活躍に学んだことを生かし、改憲阻止、安倍打倒、ゼネストへ、ともに闘います。

改憲・戦争、腐敗した政治に怒った区民が1票を託した
 安芸太田町議会議員 大江厚子

 新天皇即位と改元の過熱報道と便乗商戦にうんざりしていますが、ほらぐちともこさんの杉並区議選勝利を思い出しては気分にすがすがしさを取り戻しています。
 4月22日午前11時前に、東京から当選確実の一報が入った時、すぐに地元の仲間に知らせると、「良かった。夢みたい」「すごい!うれしい♪」とメールが届きました。
 以前ある議員に「人は候補者の行動を見とらんようでよう見とる」と励まされたことがありますが、本当にそうです。
 この当選は「安倍政権が狙う改憲・戦争は許しません」と訴えたほらぐちともこさんの主張と頑張りを、杉並区民がしっかり見、聞き、この人こそ区議になってほしい候補者だと確信し、自分の1票をこの新人候補者に託そうと投票した結果です。ほらぐちさんの日常的な学生・労働者・障害者団体・地元住民との連帯の活動と、この体制の矛盾や怒りを街頭で存分に訴えたことで3275票の獲得があります。
 そして、選挙戦をともに闘った多くの仲間・支援者の地道な電話かけや応援演説、知人への投票依頼などが大きな力を発揮しました。やれることはすべてやる、どれもおろそかにしてはいけない。選挙運動の鉄則を改めて思いました。
 そして、この情勢は、もはや既成の政党や何を訴えたいのかわからないような候補者では当選を許さないところに来ています。腐敗した政治やお金の計算ばかりする政策にはうんざり、そんな時代に、ほらぐちさんと私たちの訴えがしっかり受け入れられたということです。
 支援する多くの労働者民衆とともにある議員は、たとえ議会では1人であったとしても本当に強いし、議会には確実に風穴があき、変わります。ともに皆で頑張りましょう。(婦人民主クラブ全国協広島支部)

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