星野さんの遺志つぎ闘う がん隠しと治療放棄は国家犯罪だ この怒りを日帝・安倍政権打倒へ 6・9国鉄集会を反撃の火ぶたに

週刊『前進』04頁(3040号01面01)(2019/06/03)


星野さんの遺志つぎ闘う
 がん隠しと治療放棄は国家犯罪だ
 この怒りを日帝・安倍政権打倒へ
 6・9国鉄集会を反撃の火ぶたに


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 星野闘争は、星野文昭さんの無念を晴らす新たな闘いに入った。5月28日、星野さんの肝臓がんの手術が東日本成人矯正医療センターで行われた。病巣の摘出には成功したが、翌朝になり容態が急変。肝機能・腎機能が不全に陥る中、星野さん自身の全力をふりしぼった生への格闘が続いた(記事4面)。家族、友人、支援者らがかけつけて必死に励まし見守ったが、5月30日午後9時44分、ついに星野さんの生命の火は絶たれた。あまりにも悔しく、こみあげる怒りを抑えきれない。徳島刑務所と日帝国家権力は無実の星野さんを44年間も拘禁し、がんの発症を知りながらその事実を隠して一切の治療も釈放も拒否し続けてきたのだ。まさに殺人行為であり、その結果が今日の事態だ。革共同はこの国家犯罪を断じてあいまいにしない! 星野さんの解放を求めて立ち上がった全国の民衆とともに、権力による犯罪行為の全てを徹底的に暴き、その責任を必ずとらせる。そして、労働者民衆の生活を破壊し生命をも奪って改憲・戦争へ突き進む安倍政権と日帝支配階級を実力で打倒するために、6・9国鉄集会を出発点に総力を挙げて闘いぬく。

国鉄闘争を先頭に闘おう

 星野文昭さんに対する日帝国家権力の非道な仕打ちは、日帝・安倍政権による沖縄県民や福島への暴力的な圧殺攻撃、労働運動・学生運動つぶしの攻撃とも完全に一体だ。だがそこに露呈したあまりの無法と犯罪性、極悪さとでたらめさは、逆に安倍政権への激しい怒りとなってほとばしり出る情勢を迎えている。
 米トランプの来日と日米首脳会談は、日帝の帝国主義国家としての危機の深さを内外に示した。農産物と自動車を軸とした日米貿易交渉は「7月選挙後に」といなされ、トランプの主導性を示す結果となった。安倍はますます改憲と戦争への衝動を高め、労働運動・学生運動の解体へ突き進むしかなくなっている。
 安倍は今秋臨時国会での改憲発議を2020年新憲法施行にとってのラストチャンスとして、なりふりかまわず必死のあがきを続けている。7月参院選を衆参ダブル選挙とすることも画策しながら、その公約に「早期の憲法改正を目指す」と明記して、改憲決戦として挑もうとしている。
 国鉄闘争全国運動の6・9全国集会はこれと真っ向から全面的に対決し、労働者階級の職場からの決起と団結の拡大をもって安倍政権の実力打倒へと攻めのぼっていく出発点だ。「国鉄1047名解雇撤回! 運転士・車掌廃止―分社化攻撃粉砕! 改憲と戦争の道を止めよう! 非正規職だけの社会にさせない! 関西生コン支部弾圧粉砕! 闘う労働運動を甦(よみがえ)らせよう!」のスローガンのもと、全国・全産別の闘う労働者・労働組合の一大結集をかちとろう。
 セブンイレブンをはじめとしたコンビニ労働者の命がけの決起をでっち上げ治安弾圧によって制圧しようとした資本と国家権力のたくらみは、労働者の団結の力で即座に粉砕された。
 改憲と戦争、「働き方改革」攻撃に対して、国鉄闘争を先頭に団結して闘えば必ず勝利できる。6・9国鉄集会に全国から結集して闘おう。

「働き方改革」絶対粉砕!

 19春闘でトヨタの豊田章男社長は「生きるか死ぬかの状況がわかっていないのではないか」とトヨタ労組を一喝した。豊田がかみついたのは「一律要求をやめろ」ということだった。豊田はそこで悪名高い「豊田綱領」を読み上げて、国家と資本のために身を粉にして働け、と恫喝した。「豊田綱領」は「上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を挙ぐべし」で始まる。1935年10月末に制定され、今日に至るもトヨタの系列会社の企業理念だ。豊田はさらに「終身雇用制を守っていくのは難しい」などと発言し、戦後雇用制度の解体に踏み出した。
 豊田の言う「生きるか死ぬかの状況」とは、日帝が帝国主義としての生き残りをかけた国際争闘戦に完全に敗北したことへの絶望感だ。その激しい焦燥が労働と社会を地獄に突き落とす「働き方改革」攻撃を生み出した。JR東の運転士・車掌廃止に示される「新たなジョブローテーション」や、関西地区生コン支部への大弾圧を筆頭とした労働運動と労働者への前代未聞の攻撃こそ、「働き方改革」の本当の姿だ。その行き着く先は「労働組合のない社会」「非正規職だけの社会」にほかならない。
 政府は「未来投資会議」「産業競争力会議」などで相次いで雇用制度や医療・教育制度などの「改革」を打ち出している。「生産性の向上」が経済成長にとって最重要であるとし、「AIやロボットの活用」「資源(人間のことだ!)の柔軟な移動」に力を入れるとした。さらに「全世代型社会保障改革」が打ち出された。70歳までの年金支給年齢の引き上げと一体で「高齢者雇用の促進」「新卒一括採用の見直しや中途採用の拡大、労働移動の円滑化といった雇用制度の改革を開始する」(安倍)と言っている。
 これは、「資本の役に立つやつだけ生かしてやる」「死ぬまで働け」「解雇は自由」ということだ。「働き方改革」など絶対粉砕あるのみだ。

団結し闘えば展望開ける

 しかし、このような嵐のような攻撃にも、闘う労働組合があれば必ず勝利できる。動労千葉の田中康宏委員長は「今JRは、安倍政権の『成長戦略』や『働き方改革』の尻馬に乗って歯止めが外れたように暴走しています。しかしその攻撃は必ず破綻・崩壊します。こんなことを社会全体に貫徹していくことは絶対に無理です」と30年間民営化・外注化・非正規職化と闘ってきた労働運動の地平から言い切っている。
 トヨタ労組やJR東労組がしたような屈服を拒否し、職場の仲間を信じて闘おう。職場に闘う労働組合をよみがえらせよう。労働者には社会を変える力がある。団結を崩されなければ必ず展望は生まれるのだ。
 戦後最大の労働運動弾圧というべき関西生コン支部への弾圧に対し、激しい攻防が連日闘われている。関生支部と団結し、労働者の力で弾圧を粉砕しよう。
 夏から秋は安倍の改憲・戦争攻撃、「働き方改革」攻撃との最大の決戦になることは明白だ。労働組合が職場闘争に決起し、全労働者・全民衆の先頭に立って改憲・戦争への道を許さない、「非正規だけの社会」を許さない総決起をつくりだそう。階級的労働運動を全国各地によみがえらせ、「改憲・戦争阻止!大行進」をあらゆる人々の結集体として大登場させよう。6・9国鉄集会から11・3労働者集会への5カ月決戦に総決起しよう。

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国鉄1047名解雇撤回! 運転士・車掌廃止―分社化攻撃粉砕!
改憲と戦争の道を止めよう! 非正規職だけの社会にさせない!
関西生コン支部弾圧粉砕! 闘う労働組合を甦らせよう!
国鉄闘争全国運動6・9全国集会
 6月9日(日)午後1時開始(正午開場)
 東京・上野公園野外ステージ(水上音楽堂)
 呼びかけ/国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動(国鉄闘争全国運動)〔事務局/千葉市中央区要町2―8 DC会館〕
 韓国・鉄道労組が参加決定!

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