旭共闘会議1周年集会へ 解雇撤回へAGC本社攻めよう

週刊『前進』04頁(3042号03面04)(2019/06/10)


旭共闘会議1周年集会へ
 解雇撤回へAGC本社攻めよう

(写真 旭共闘会議は3・28株主総会での質疑について事前に書面で申し入れ、AGC本社を訪問。総務部総務グループ主席・中村は「立場は変わらない」と拒否して逃げ去った。AGC本社を弾劾し、街頭宣伝を闘った【5月24日 東京駅丸の内北口】)


 旭非正規職支会支援共闘会議が、7月6日に結成1周年集会を開催する。
 韓国・クミ(亀尾)市で世界最大手のガラスメーカーAGC(旧・旭硝子)を相手に解雇撤回を闘っている民主労総金属労組傘下の旭非正規職支会とは、2015年6月30日に集団解雇された直後の日本遠征闘争を動労千葉が受け入れたことで交流が始まった。
 AGCファインテクノ韓国株式会社(AFK)の社内下請け労働者が、昼食休憩20分、小さなミスにも始末書を書かされ、懲罰の赤いチョッキを着させられる......、人間らしく生きたいと労組を結成したが、1カ月後には労働者178人がメール1本で解雇されたのだ。178人中、138人が組合員だった。以来4年、23人の組合員が団結して闘っている。
 旭共闘会議は、昨年5月26日、「私たち自身の闘いとして旭硝子資本を社会的に追い詰める街宣や諸々の要請・弾劾行動を積み上げ、旭非正規職支会の解雇撤回・職場復帰を必ずや実現していこう」(結成宣言)と結成された。
 この1年、旭共闘会議は、ムンジェイン政権が進める労働弾圧と真っ向から激突し、韓国の非正規職闘争を牽引(けんいん)する旭支会と連帯し闘ってきた。
 昨年10月にはチャホノ支会長を招き、AGC本社を抗議訪問すると共に、AGC京浜工場での宣伝活動を行い、10・5旭非正規職支会支援連帯集会を開催した。チャホノ支会長は、「労働争議で勝つことは大事だが、それ以上にその過程が重要だ。労働者は団結の中で自らの力を知り、闘いでその力を示す。われわれは闘いを通じて世界を変える。われわれが変わらなければ世界も変わらない」と、階級的労働運動の神髄を語った。
 11月10日には、動労千葉訪韓団の一員として民主労総の全国労働者大会に参加した旭共闘会議10人が、クミの旭支会の籠城(ろうじょう)現場を訪問した。その翌日から旭支会はムンジェイン政権との実力闘争に突入。12月に火力発電所で非正規職の青年労働者キムヨンギュンさんが労災死すると、抗議行動の先頭に立った。
 そして今年2月15日、ついにテグ地方検察庁キムチョン(金泉)支庁が、AFKと、2015年当時のAFK社長・原納猛(はらのたけし)らを不法派遣で起訴した。
 この起訴を受け、旭支会は3月28日のAGC株主総会闘争を軸とする第4次日本遠征闘争に来日した。
 AGC本社は「AFKは別法人、コメントする立場にない」と無責任な態度を決め込んできたが、3・28株主総会での宣伝戦に接した株主から総会で「外の抗議行動はAGCに関係することなのか」と質問され、島村琢哉社長自ら「韓国子会社が請負先との契約を解除したことで、請負先の元従業員から訴訟を起こされている」と返答。しかも、製造業の違法派遣でAFKが起訴されたことは隠している。
 AGCが起訴された刑事裁判が4月に始まったが、被告席に座るべき原納猛は韓国から逃亡、日本でも雲隠れし、連絡がとれないというのだ。どこまでも卑劣なやつだ!
 7月12日には旭支会が提訴した「勤労者地位確認民事訴訟」の判決が決まった。下請け会社のGTSはすでにないため、AFKとの雇用関係の確認訴訟だ。
 いよいよ解雇撤回をめぐる闘いは佳境だ。安倍政権の改憲・戦争攻撃を打ち砕く闘いと一体でAGC本社を追い詰め、解雇撤回・職場復帰を勝ち取ろう。7・6旭共闘会議結成1周年集会に集まろう!
   ◇
7・6旭非正規職支会支援共闘会議結成1周年集会
 7月6日(土)午後6時開場 6時30分開会
 江東区総合区民センター6階第2研修室
 主催 旭非正規職支会支援共闘会議

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