都心揺るがす7・20デモを なれ合い選挙をぶっ飛ばし、政治と実力行動奪い返そう

週刊『前進』02頁(3053号01面01)(2019/07/18)


都心揺るがす7・20デモを
 なれ合い選挙をぶっ飛ばし、政治と実力行動奪い返そう


 参議院選挙の投票日(7月21日)が近づいている。安倍・自民党は「改憲」を真っ向から選挙の争点に打ち出し、参院選をかろうじて乗り切って今秋臨時国会での改憲案発議を狙っている。新自由主義が破綻し改憲=戦争のみが唯一の延命策となった日本の資本主義は、今秋の天皇制=国家主義のイベントをテコに、議会内取引も駆使して改憲を強行するしかないところまで追い詰められている。
 これに対して日本共産党や立憲民主党などの野党は、社会を支える生きた存在である労働者民衆の力を、あくまでも選挙時の「一票」に切り縮めようとしている。だから改憲や消費税をめぐっても意見が割れる中での野合=野党共闘に唯一の活路を見いだし、若者を中心とする労働者民衆の新自由主義に対する底知れぬ怒りと絶望を、希望と実際の行動に転化できていない。
 「若者の8割が投票日を知らない」という報道が示すように、今の若者の多くは選挙制度に対する一切の希望を持っていない。労働運動・学生運動が徹底的に破壊される中、自らの行動で社会が良くなるという経験もなく、現場で闘う社会運動も存在しないからだ。
 職場に闘う労働組合があれば、労働運動の力で環境改善や賃上げを実現できることを若者も経験的に学ぶ。だが、労働運動も学生運動もなく、ストライキをめったに見かけることがない現代では、現場で闘うという発想すら生まれない。こうして、新自由主義世代の若者は日常から徹底的に政治を奪われてきた。
 そのような中、全学連は「若者の力で未来つくろう」「馴れ合い(なれあい)選挙ぶっ飛ばそう」と、意気高く投票日前日の7月20日に都心の大デモを呼びかけている。
 社会を変える主体はいつでも青年・学生だ。青年・学生が持つ新自由主義に対する絶望と怒りに真摯(しんし)に向き合い、それを希望を持った前進する社会運動へと転化しようと呼びかける全学連のデモで投票日前日の都心を揺り動かそう。
 すでに全世界で青年労働者・学生は実力行動に決起している。「平和なデモが無意味なことを教えたのはお前ら(警察)だ」----香港の学生はこう叫び、中国本土の労働者と連帯した実力行動で中国共産党の支配を打ち破ろうとしている。今こそ日本の若者が立ち上がるときだ。
 改憲=戦争と、もはや民衆を「生きていけない」ところまで追い詰めた新自由主義を若者の実力行動で打ち倒し、人間が人間らしく生きられる社会を若者の手で築き上げる出発点として、7月20日のデモを大結集で打ち抜こう!
(全日本学生自治会総連合委員長・高原恭平)

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