A滑走路時間延長許すな 50人で天神峰カフェ&一斉行動

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週刊『前進』04頁(3064号03面04)(2019/09/02)


A滑走路時間延長許すな
 50人で天神峰カフェ&一斉行動

(写真 周辺地域回りへの出発前に天神峰カフェの参加者全員が並び「農地死守」の闘志を表した【8月25日 成田市】)

(写真 婦人行動隊・宮本麻子さんが南台農地を案内 )


 8月25日、反対同盟が呼びかける空港周辺地域一斉行動(第76回)と「天神峰カフェ」が行われた。
 NAA新社長に元国交省航空局長・田村明比古が就任し空港機能強化攻撃が激化する中、反対同盟、支援連、地元住民、近県の労働者など50人が酷暑を打ち破って参加した。
 天神峰の市東さん宅離れが立つ中庭の木陰で、正午前にカフェがオープン。アイスコーヒーや採れたての野菜、持ちよりの手作りケーキなどで和んだ上で、市東さんがあいさつした。
 「10月からA滑走路での飛行時間が、これまで朝6時から午後11時までだったのが、深夜0時までへと1時間延長されようとしています。これに対する反撃として、今日はA滑走路の周辺地域に入る一斉行動を兼ねてのカフェとなりました」
 続いて伊藤信晴さんが現地情勢を報告し、「推進派は、市東さんのような絶対反対の人が1戸でも残れば第3滑走路が破産するとあせっている」と強調した。
 ここで「機能強化反対」を掲げて立ち上がった地元住民が紹介された。
 動労千葉の繁沢敬一副委員長、市東さんの農地取り上げに反対する会、埼玉県の自治体労働者などのあいさつが続いた。東峰の萩原富夫さんは「毎月の一斉行動が住民を励ましている」と一同の奮起を促した。
 反対同盟ニュース第71号を携えて、参加者はA滑走路を重点に分担地域に入り、住民と交流した。
 A滑走路の発着時間延長と午後10時台の便数制限撤廃によって、10時以降の発着回数は3倍に増加する。深夜騒音がもたらす健康被害は、「内窓設置」などの防音工事で防げない。睡眠を奪うな。静かな夜を返せ! 時間延長絶対反対の声を上げよう----。
 この反対同盟の主張が、ニュース配布と対話を通して、これまでも騒音に悩まされ続けてきた住民に浸透し共感を呼び起こした。第3滑走路建設をごり押しする国の姿勢が反発を呼び、「判など押さない」と拒否する人は増えている。反対同盟への期待の高まりが、回るほどに実感された。
 婦人行動隊の宮本麻子さんは、数年ぶりに現地を訪れた参加者のために、南台農地などを案内した。
 夕刻に再び市東さん宅離れに集合し、一日の行動を集約し、次回9月15日にも再びカフェと一斉行動を同時開催すると確認。
 最後に決戦本部長の太郎良陽一さんが、「9月24日、請求異議裁判控訴審第1回に全力で駆けつけ、東京高裁を重包囲しよう」と訴えて締めくくった。

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