極右・萩生田文科相と対決を

週刊『前進』04頁(3070号02面03)(2019/09/23)


極右・萩生田文科相と対決を

(写真 萩生田光一)

 内閣再改造で安倍は、萩生田光一を文部科学大臣に据えた。
 萩生田は、安倍政権で官房副長官や党総裁特別補佐を務めてきた安倍の側近中の側近だ。文科大臣政務官に起用された経験も持ち、文科省とのパイプを使って、加計疑獄で「官邸は絶対やると言っている」「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」と文科省に圧力をかけていた。萩生田は、加計学園が経営する千葉科学大学の客員教授も務め、報酬をもらっていた。そんな不正・腐敗の中心人物が学校を所管する文科大臣をなぜやるのか。それは改憲・戦争に突進するためである。
 もともと萩生田は改憲に最先頭で取り組んできた。「日本会議国会議員懇談会」のメンバーでもあり、同会が設置した「新憲法制定促進委員会準備会」の事務局長を務め、2007年には「新憲法大綱案」を公表。今年は、右翼番組「虎ノ門ニュース」に出演し、「ワイルドな憲法審査を自民党は進めていかなければならない」と述べている。
 また萩生田は議員会館の事務所に「教育勅語」の掛け軸を掛けている名うての極右だ。自民党「教育再生実行本部」の「教科書検定の在り方特別部会」の主査に就き、「自虐史観に立つなど、多くの教科書に問題となる記述がある」と侵略戦争の歴史を肯定している。同部会は教科書会社に「南京事件や慰安婦問題、竹島などの領土問題、原発稼働の是非などに関する教科書記述」の聞き取りを行い圧力をかけ、教科書検定で、侵略された歴史をもつアジア諸国への配慮を定めた「近隣諸国条項」を骨抜きにし、「愛国心」と排外主義を駆り立てる教科書に改悪してきた。今年4月、萩生田の地元・八王子で、昭和天皇の墓参りに来た天皇アキヒトの出迎えに小学校の児童が動員された。それを組織した「天皇皇后両陛下八王子奉迎実行委員会」の秋間利久代表は、萩生田と「身内以上の間柄」(萩生田のブログ)だ。
 安倍は萩生田を先兵にして戦争教育徹底と日教組解体に踏み込み、改憲・戦争に突き進もうとしている。教組を先頭に萩生田体制と対決し、改憲を阻もう。
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