処分撤回・弾圧粉砕 京大同学会が10・3集会呼びかけ 怒りを束ね巨大な反撃を

週刊『前進』02頁(3071号02面01)(2019/09/26)


処分撤回・弾圧粉砕
 京大同学会が10・3集会呼びかけ
 怒りを束ね巨大な反撃を


 9月10日、京都大学当局は新たに3人の京大生に対して無期限の停学処分を下しました。絶対に許せない! 多くの学生がこの処分に対して怒りの声を上げています。先日の全学連大会では、「改憲阻止・京大闘争勝利」をスローガンに、処分撤回闘争に全力で取り組むことを決議しました。すべての学生・労働者・市民のみなさん、共に闘いましょう! 同学会が呼びかけ昼休みに行われる「処分撤回・弾圧粉砕」の10・3集会に集まり、怒りの声を上げよう!

逆らう学生を処分

 京大ホームページ上で公開された処分理由では、「職員の行為を妨害」したことが「学生の本分を守らない行為」だと断じています。
 ではその「職員の行為」とは一体何だったのか? 「闘う学生を『不審者』として警察に逮捕させる」「学生の立て看板を無断撤去する」「同学会の集会を妨害する」……。これらすべてが職務として正当化される一方で、仲間を守るために、弾圧を止めるために勇気をもって行動した3人は問答無用で処分する、一切の批判を許さない、これが今の新自由主義大学の現実なのです。
 京大当局の弾圧はここ数年で異常なまでに強化されてきました。バリストに関わった4人への無期停学・放学処分、ビラまき妨害に抗議した安田淳敏同学会委員長への無期停学処分。他にも度重なる学内への警察導入、弾圧専門の警備員の配置、監視カメラの大量設置、学生の集会への執拗な妨害・ビデオカメラでの監視、毎日の立て看板撤去、闘う学生への処分・逮捕・学内立入禁止……数えあげればキリがありません。
 京大当局は今回の処分を、今まで同学会や全学連に集中していた処分・逮捕弾圧を、寮自治会やタテカン運動などを含めたすべての運動に拡大する突破口にしようとしています。中身のない「学生の本分」なるものを振りかざして学生を威圧し、「逆らう者はみな処分・追放」を実現しようというのです。

無期停学の犯罪性

 私たちはあらゆる処分の撤回に向けて全力で闘います。重要な視点を3点提起します。
 第一に、無期停学処分そのものの犯罪性を徹底的に追及することです。停学処分中は、授業を受けるどころかキャンパスへの立ち入りさえ禁止され、暴力的に排除されます。それにもかかわらず、年間54万円の〝授業料〟を納入しなければならない!
 復学に向けた面談の場で、学部長は「停学を解除してほしければ、集会や大学への申し入れなどに今後参加するな。卒業のために勉強しろ」と宣告したようです。処分によって学生の生活を破壊しておきながら、何たる傲慢(ごうまん)さ! 学生を虫けらのように扱う京大当局への怒りをたぎらせ反撃しよう。
 第二に、全国大学の未来をかけた攻防として処分撤回を闘うということです。
 大学における処分弾圧は、何も京大だけの問題ではありません。東洋大学では竹中平蔵の授業停止を求める立て看板を出しただけで、退学処分の恫喝が行われるという事件がありました。「何かやったら処分されるかもしれない」という圧力の中で、学生が決起することは並大抵のことではありません。
 京都大学は全国で唯一、同学会運動やタテカン運動など、学生が規制を実力で踏み越えて大衆的に反撃している大学です。だからこそ、ここで処分の圧力に屈せずに闘う力強い大衆運動をつくり出せるかどうかに、全国学生運動の未来がかかっています。全国学生の力を結集し、処分撤回を勝ち取ろう。

全国学生の団結で

 最後に、学生自身の力にこだわるならば、処分撤回は必ず実現できるということです。
 今回の処分に至る弾圧の強化は、「対話を重視する」「自由の学風」と言って登場した山極寿一総長のもとでこそ進んできました。大学の役員や職員の良心に期待する運動は、背後にいる国家権力の圧力に対しては無力です。
 一方、2016年3月の6学生を奪還した「反戦ストは無罪」に始まり、17年京大弾圧、18年東洋大ビラまき弾圧、そして19年広島大弾圧など、弾圧を団結に変えて勝利した闘いは数多くあります。処分撤回を勝ち取る力は、学生の団結した闘いの中にあります。
 今回の処分を含め、吉田寮からの立ち退きを求める提訴や立て看板規制などの規制を強行してきた下手人は、役員会=山極総長体制です。すべての京大生の怒りを処分撤回の一点に束ねて、「処分なんてしたら大変なことになる」と役員会が恐怖するような巨大な反撃をつくり出そう。
 京大生の全学的な団結を軸に、全国の学生・労働者・市民と連帯して、山極総長体制をぶっ飛ばそう。10・3同学会集会にお集まりを!
(マルクス主義学生同盟中核派京都大学支部)
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