処分撤回求め京大集会 「見せしめ許すな」の声を全学に

週刊『前進』04頁(3076号01面02)(2019/10/14)


処分撤回求め京大集会
 「見せしめ許すな」の声を全学に

(写真 処分当該のアピールに注目が集まった【10月3日 京都大学】)

(写真 集会でマイクを手に訴える加藤一樹全学連書記長【左】)


 10月3日、京都大学全学自治会同学会執行委員会の主催で「処分撤回!学生の本分をお前が決めるな!10・3総人広場集会」が行われました。9月10日付で新たに3人の学生に、職員に抗議したことを理由とする「無期停学」処分が下されたことを受け、処分撤回の闘いを呼びかけました。
 当日は、開始30分前から弾圧職員約30人が会場に待機し、集会に参加する学生を威圧し、ビデオ撮影してきました。しかし、それを囲むように多くの学生が会場に集まり、集会が始まりました。
 職員は、山極総長の決裁で「構内立入禁止」とされた者だけでなく、着ぐるみやマスクを身に着けた学生をも「不審者」として弾圧し、無理やり学外へ排除しようとしました。しかし周囲の学生がスクラムを組んで職員を押しとどめる中、着ぐるみを着た学生がマイクを握り、「自分は京大当局と対立するのが怖いし、今の同学会をよく思っているわけでもない。でも、行動しなければ何も変わらない。みんな考えてほしい」と発言しました。感動的な決起が生まれています。
 門前では、処分当該の1人が発言。「これは私たち3人だけの問題ではなく、今後一切学生は大学当局に逆らうなという宣言であり、見せしめの処分です」「おかしいことにはおかしいと言い、全学的に反撃しましょう」と情熱的に訴えました。この発言は後日ツイッターで公開され、「いいね」が2千を超えるなど、大きな注目を集めています。
 最後に安田淳敏同学会委員長が、これまでのすべての政治的処分の撤回と、「学生懲戒規程」の廃止を求める要求書を提出しました。渡された申入書をはねのける職員に対して弾劾の声が上がる中、集会は幕を閉じました。
 集会中、構内では飲食物や机が職員によって強奪されてしまうため、門前でタピオカミルクが配られました。これが大盛況。学生たちが長蛇の列をなして次々とビラを受け取り、集会に注目しました。
 現在、入試期間中にアニメキャラクター「オルガ団長」の像をキャンパスに展示した学生1人に対して、新たな処分が検討されています。今や学生の文化活動すら暴力的な弾圧にさらされる中、学生の怒りは高まっています。
 必要なのは、処分の圧力を突破する全学的な団結です。京大闘争勝利に向けて、全力で闘います!
(京都大学・作部羊平)

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