革共同第26回全国委員会総会を開催 党の根底的な変革と飛躍をかけ 改憲阻止・日帝打倒へ新体制選出

週刊『前進』04頁(3076号02面01)(2019/10/14)


革共同第26回全国委員会総会を開催
 党の根底的な変革と飛躍をかけ
 改憲阻止・日帝打倒へ新体制選出


 2019年9月、革命的共産主義者同盟は第26回全国委員会総会を開催しました。今総会は、改憲阻止決戦への本格的突入を前に、2015年1月に開催した革共同第7回大会以来の闘いを全面的に総括し、革命に勝利する新たな党の路線的再確立、中央指導体制の再確立をめざしてかちとられました(議案は「共産主義者」202号に掲載)。
 それは、この間の政治局による国鉄闘争と階級的労働運動、改憲阻止闘争における指導の誤りを明確に認め、その指導の破産から生みだされた中央における党規律の解体、女性解放闘争への敵対を含む組織問題の自己批判的総括の基本的方向性を示していくことと一体でした。

現場労働者の苦闘から遊離した空論主義的な指導の誤りを総括

 26全総の提起と討論は、第一に、第7回大会報告(とくに第2報告と特別報告2)の全面的再検討と批判を行い、それが新自由主義攻撃との闘いの最先端をなす国鉄闘争を基軸とする階級的労働運動、現実の労働者階級・労働者党員の実践的苦闘・格闘から遊離した空論主義に陥っていたことを明確に突き出しました。
 7回大会を前後する過程において革共同が直面していた最大の課題は、国鉄1047名解雇撤回闘争の2010年4・9政治和解による国鉄闘争解体の攻撃と、JR全面外注化攻撃の激化に対していかに立ち向かうか、ということでした。すでに動労千葉や国労郡山工場支部などにおいて、現場から外注化阻止闘争をつくりだす闘いが必死に取り組まれていました。党には、この闘いと一体となって、職場から新自由主義を打ち破る国鉄決戦勝利の路線を打ち立て、全力で闘うことが求められていたのです。
 しかし、7回大会を主導した政治局指導部は、この動労千葉や国労郡山工場支部の職場における実践的格闘には向き合わず、「党と労働組合の一体的建設」論をもって「革共同の労働運動だけが新自由主義と闘える」とし、「党の労働組合(実際には「党の言うことを聞く組合」)としての動労総連合」建設という方針を打ち出したのです。それは、動労千葉や国労郡山工場支部などにおける職場からの外注化阻止闘争の組織化を否定する形で「党づくり」を一面的に強調し、現実の運動を阻害し、妨害することになったのです。
 職場での資本との現実的攻防、階級闘争実践から身を避けた党は、資本・権力と闘えない党となり、政治闘争、さらに理論闘争においても後退と歪みを生みだすことになりました。そしてその現実をますます、マルクス主義から逸脱・背反した観念的空論・空語でごまかしていくことになっていったのです。その結果は、①資本・権力と闘うことによってのみ生まれる「共産主義者としての自覚」、②階級闘争の実践によってこそ養われる「大衆と結びつく政治能力」、③大衆によって検証される「正しい理論」という、レーニンがあげた〈革命党の規律を保障する三つの条件〉の喪失でした。
 第26回総会は、中央指導部から起きたこの現実を徹底的に暴き出し、その根拠をえぐり出しました。

動労千葉に学び、ともに闘って労働者階級の勝利切り開く党へ

 もちろん、7回大会以降の5年近くの闘いがすべて誤りだったとか、歪んでいたということではありません。政治局の指導上の重大な誤りと歪みにもかかわらず、2006〜08年の「党の革命」と階級的労働運動路線の確立をへた全党の同志の奮闘によって、国鉄決戦、階級的労働運動と改憲阻止闘争において、全国・全戦線において大きな前進をかちとってきたことは明白です。
 とりわけ動労千葉が、2010年3月の中野洋顧問の逝去と、直後の国鉄1047名闘争の4・9政治和解という試練をのりこえて、国鉄闘争全国運動を開始し(2015年には最高裁で国家的不当労働行為を確定させた)、反合・運転保安闘争路線をもって職場から外注化阻止闘争を組織してきたことは決定的でした。この動労千葉が、改憲阻止闘争や国際連帯闘争においても先頭に立ち続け、階級的労働運動再生の展望を切り開いてきたことを確認する必要があります。政治局・党中央指導部には、この動労千葉とともに闘い、この闘いを党として全力で支え、全階級の闘いとして発展させていくことが求められていたのです。
 ところが政治局は、この動労千葉の実践に対して、空論的な方針を対置して、闘いを阻害し、国鉄闘争と階級的労働運動の事実上の桎梏(しっこく)に転落してしまったのです。このことについて厳しく自己批判と総括を行いました。この重大な指導の誤り、マルクス主義からの逸脱・解体が、なぜ党の中央から起きたのか、その現実的根拠をマルクス主義的に解明し、その総括から今の時代に通用する党に変わるために、何を変える必要があったのか、あるのかを引き出すための提起と、妥協のない徹底的に主体的な総括をかけた討論が行われました。これが26全総の最大の中身をなすものでした。

マルクス主義の原点に立ち返り全党の革命的団結へ出発点築く

 第二に、革共同の原点、マルクス主義、レーニン主義党組織論などをあらためてとらえ返し、党の生まれ変わりの出発点とすることを確認しました。あらためて党とは何か、労働組合とは何かを明確にし、労働者階級の究極的解放、プロレタリア革命の勝利に向かっていくために、党と労働組合の関係は、いかなるものであるべきかについての、マルクス主義・レーニン主義、そして革共同の出発点である1962年3全総における原点的提起にも立ち返って、綱領的一致をつくりだす討議が開始されました。
 第三に、関生(全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン)支部への戦後労働運動史上空前の弾圧と、JR資本との攻防を最大の焦点とした「労組なき社会」づくりを核心とする、日帝・安倍政権の改憲・戦争攻撃を規定している今の時代についての認識をあらためて再確立し、改憲・戦争阻止決戦を巨大な政治決戦・階級決戦として、革命の勝利をかけて闘いとらなければならないことを確認しました。
 第四に、この改憲・戦争阻止決戦の成否をかけた11月労働者集会の大成功に向かって、関生弾圧粉砕、国鉄決戦勝利、改憲・戦争阻止!大行進運動の発展、排外主義粉砕・日韓連帯をはじめとする労働者国際連帯の闘いに向かって、党の再団結と総決起体制をつくり出しました。
 そして最後に、7回大会以後の政治局全員の辞任を受けて、8回大会での正規の全国委員と政治局の選出がなされるまでの暫定体制として、清水丈夫議長(再任)―秋月丈志書記長を軸とする新たな政治局を選出しました。

改憲阻止決戦貫き革命に絶対勝利を

 26全総において、全党の基本組織から選出された、労働者党員を過半とする○○人の全国委員は、2019年秋から2020年の国鉄決戦・改憲阻止決戦に向かっての党の再生・再団結を、革共同に命と人生を賭けてきた自らの誇りと全党員・労働者階級に対する責任をもってかちとりました。
 すでに、9・22水戸集会・デモ、関生弾圧粉砕の闘いとJRをめぐる攻防に勝ちぬきながら、11・3全国労働者集会/改憲阻止!1万人行進への進撃が開始されています。どこまでも労働者階級の党であろうとする革共同、星野文昭同志をはじめ幾多の同志が命をかけて守りぬき、つくりあげてきた革共同は、この時代に求められる自己変革を必ず成し遂げ、反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命の勝利まで闘いぬきます。
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