関生支部弾圧許さない 大行進関西が1周年集会

週刊『前進』04頁(3080号02面02)(2019/10/28)


関生支部弾圧許さない
 大行進関西が1周年集会

(写真 労組つぶし攻撃との闘いの教訓にあふれた中村吉政・港合同委員長の講演に参加者全員が確信を深めた【10月14日 大阪市】)

 10月14日、「労働運動の力で、改憲・戦争を止める 関生支部への弾圧を許さない!」をスローガンに、改憲・戦争阻止!大行進・関西の結成1周年集会が大阪市内で開催され、100人の結集で大成功しました。司会は大行進関西事務局の冨山小太郎さん。
 冒頭、集会に駆けつけた全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部執行委員、福嶋聡さんからあいさつを受けました。「のべ87人が逮捕され、会社に法律を守れと迫ったことが脅迫に、領収証を受けとった件が恐喝にされた」と、この間の弾圧を具体的に暴きました。そして「滋賀、京都弾圧では家族に圧力をかけ組合をやめさせる攻撃が激しかった」「弾圧の不当性を多くの人に知ってもらいたい。日本の労働組合全体に影響するから、この弾圧には屈しない」と力強い決意を述べました。
 続いてメイン企画として、大行進関西の代表で全国金属機械港合同委員長の中村吉政さんによる「大阪港軍港化阻止の闘い」の記念講演を受けました。
 中村さんは、1960年代からの総評南大阪地区評議会の闘いをふりかえり、全港湾でのスト中の暴力団組員による刺殺事件や、港合同・大和田幸治委員長(当時)も暴力団に襲撃されたことなど、激しい組合つぶしと闘ってきた歴史を語りました。「1970年に職場で組合を結成し、5千人で大阪港軍港化阻止の集会を行い、不当逮捕に対し港警察署を包囲し奪還した。市職・市教組、民間労組が一体で闘い抜いた。総評解散後も大阪港軍港化反対闘争は受け継がれた。村山政権の自衛隊合憲表明で取り組めなくなった組合が出たが、今なお方針として示されている」
 そして港合同では倒産・解雇攻撃と争議の連続だったこと、細川鉄工争議では、863日間の闘いで右翼暴力ガードマンを職場から追放し「労働争議にガードマンを介入させてはならない」という成果を勝ち取ったこと、田中機械の闘いでは、倒産攻撃に対し職場を占拠し10年3396日間にわたり自主生産体制を継続させてきたことを語りました。「50年近く憲法9条、28条(団結権)を基礎に労働者を守るために闘ってきた」とした上で、「弾圧に屈してはならない、関生の闘いを勝利させよう」と締めくくりました。
 中村さんの講演への質疑応答のあと、大阪市、八尾、泉州、北摂、豊中、兵庫、奈良の関西各地の実行委員会から闘いの報告を受けました。どの実行委も労働運動を軸に、地域丸ごとの獲得をめざし、改憲・戦争攻撃と、地域と職場の闘いを結んで運動を進めていることが実感できました。
 最後に、動労西日本の橘日出夫さんがまとめを行い、団結ガンバローをしました。
 1周年集会に参加し、関西の大行進運動は、伝統ある港南大阪の労働運動や、低賃金・劣悪な労働環境を労働組合の団結の力ではねかえし、大弾圧と闘う関西生コン支部とともに進んでいることにあらためて感動しました。
 昨年3月の大行進発足の時に確認した四つの原則、「①安倍政権との激しい衝突になることを自覚した原則性と真剣さを運動の基調にする。②野党共闘等に幻想を持たず、労働者自身の闘いに戦争を止める力を見いだす。③原則性と大衆性が一つになった反改憲闘争を作るために自由闊達(かったつ)な議論を重視する。④職場や地域での闘いと改憲・戦争反対の闘いを結びつけ、労働運動の再生をめざす」、これこそ大行進運動発展のカギだと再確認した集会でした。
 この団結で、腐りきった安倍政権の改憲・戦争を阻止するぞ! 11・3全国労働者集会、改憲阻止!1万人行進に大結集しよう!
(大行進泉州・中川育子)
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