天神峰カフェ 星野さん分骨し供養 「星の木は農地収用阻む砦」

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週刊『前進』04頁(3082号03面04)(2019/11/04)


天神峰カフェ
 星野さん分骨し供養
 「星の木は農地収用阻む砦」



(写真 星野暁子さんと共に農地死守を誓う )


 10月27日、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れで「天神峰カフェ」が開かれ、60人が集まった。
 A滑走路の運用時間の深夜1時間延長の開始日でもあったこの日、反対同盟と支援連は弾劾声明が掲載されたビラを騒音下地域に入れる行動を午前中に行い、白紙撤回へ向けて闘いを強化する決意を新たにした。
 正午から、市東さん宅離れに芝山町、横芝光町、八街(やちまた)市など地元住民をはじめ、茨城、群馬、東京、神奈川からも参加者が続々と駆けつけた。最初に、反対同盟決戦本部長の太郎良陽一さんがあいさつをし、婦人行動隊の木内敦子さんが参加者にマイクを向け、それぞれ自己紹介を行った。
 羽田空港の機能強化に伴う新ルートで超低空飛行による騒音・落下物被害が予想される東京都心から駆けつけた「なんぶユニオン」の仲間は、「三里塚と羽田が一緒になって機能強化を粉砕し、安倍の戦争・改憲を阻もう」と呼びかけた。
 動労千葉の渡辺靖正執行委員は「関道利新委員長体制を確立し、嵐でも10・13全国集会に行こうと構えていた。さまざまな反対運動を一つにしよう。条件闘争では絶対だめ」と訴えた。
 星野全国再審連絡会議からは共同代表の戸村裕実さん、狩野満男さんをはじめ多くの仲間が駆けつけた。カフェ後には、市東さんの畑に植わる「星の木」(こぶしの木)のもとで、5月30日に亡くなった星野文昭さんの分骨が行われ、霊前に花を手向けた。大阪・星野文昭さんをとり戻す会、婦人民主クラブ全国協議会代表の三浦正子さん、沖縄万人(うまんちゅ)の力で星野さんを取り戻す会事務局長の和田邦子さんからメッセージが寄せられた。
 お連れ合いの星野暁子さんは、北原鉱治事務局長が文昭さんに「三里塚に来い」と獄中面会で約束していたことに触れ、「今日ようやく実現することができる」「強制収用を阻む砦(とりで)として『星の木』を守り抜き、市東さんと一緒に闘いたい」と決意を述べた。
 農作業の合間に駆けつけた萩原富夫さんと市東さんがあいさつした。萩原さんは、「44年闘いぬいた星野さんを本当に尊敬している。羽田新ルートと闘う住民とも連帯しながら運動を進めたい」と述べ、12月14日の現地闘争&団結いも煮会への結集を呼びかけた。市東さんは「天神峰カフェは闘っている人たちが意見を持ち寄り同盟と交流する場。星野さんとは北原さんの次に面会する予定だったが、会えず残念でならない。星野さんの闘いを見習いながら自分もここで闘う」と決意を述べた。
 国家権力と不屈に闘いぬいた星野精神を継承し、勝利に向け共に闘おう。

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