韓国鉄道労組がスト貫徹 増員要求掲げ政府と実力対決

週刊『前進』04頁(3090号02面02)(2019/12/02)


韓国鉄道労組がスト貫徹
 増員要求掲げ政府と実力対決

(写真 ストを闘う鉄道労組を先頭に「現場人員補充!」「鉄道スト勝利!」を叫んでデモに立つ公共運輸労組の組合員【11月23日 ソウル】)

 11月20日から開始された韓国鉄道労組のストライキ(前号既報)は25日、5日間のストを貫徹していったん終了した。それまで組合の要求に一切応じようとしなかった政府を実力で交渉の場に引きずり出すことに成功したのである。だが本格的な勝負はこれからだ。
 今回のストライキの最も切実な要求は、安全確保のための人員の大幅な増員である。来年1月1日からの4組2交代制の施行に合わせて労組は4千人の増員を求めてきた。コレイル(韓国鉄道公社)当局ですら、1800人の増員が必要としてきた。だがムンジェイン政権は全く無視したままだった。
 鉄道労働者の長時間労働(とりわけ連続深夜勤務)はきわめて深刻で、労災事故による労働者の死も続出している。この10月22日にも、慶尚南道の密陽(ミリャン)駅付近で線路作業をしていた労働者が列車にはねられ、1人が死亡し2人が重傷を負った。7人必要な作業を5人で行い、線路の監視要員も配置されない中で必然的に起きた痛ましい事故だ。11月20日の全国5地域で一斉に開かれたスト出陣式では、「鉄道を死の現場にするな」「二度と胸に喪章のリボンをつけない」という強い決意が語られた。
 今回のストにはコレイルの子会社で働く労働者も参加した。ムンジェインが口にした「非正規職の正規職化」が実際には子会社での低賃金雇用でしかないことが怒りの的になっている。労働者の70%が最低賃金以下の水準で働かされているところさえある。ストは子会社の労働者の直接雇用・処遇改善の要求をも高く掲げて闘われた。
 スト4日目を迎えた23日には、「鉄道スト勝利!」を掲げた公共運輸労組の決意大会がソウル市内で開かれた。鉄道労組の堂々たるスト隊列7千人を中心に、ソウル交通公社など公共機関の労働者1万人が集まった。政府はスト破り要員に軍の兵士をも動員してスト圧殺に躍起となったが、労働者の圧倒的な団結と戦闘精神の前に粉砕された。
 韓国の労働者階級は、この鉄道労組ストを突破口に「ろうそく革命の完遂」へ向かってムンジェイン政権との全面対決を開始した。これと連帯し、日本の労働運動再生をめざし闘おう。
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