オスプレイ配備とめよう 12・1木更津集会に参加して

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週刊『前進』04頁(3092号02面03)(2019/12/09)


オスプレイ配備とめよう
 12・1木更津集会に参加して

(写真 参加した人々が「NO!オスプレイ」のボードを一斉に掲げて声を上げた【12月1日 木更津市吾妻公園】)

 12月1日、千葉県木更津市に約2千人が結集し、陸上自衛隊木更津駐屯地へのオスプレイ暫定配備に反対する県民大集会とパレードが行われました。(前号既報)
 集会では、主催者を代表して「オスプレイ来るな いらない住民の会」の吉田勇悟会長が「木更津市の渡辺芳邦市長は11月27日に『期限を示さなければ受け入れの判断はしかねる』と表明した。今日は非常に重要な時期の集会だ」とあいさつ。さらに、日本各地で闘われているオスプレイ反対運動からの報告とメッセージ紹介がありました。
 第9次横田基地公害訴訟原告団の福本道夫団長は、「米空軍のオスプレイが夜間に超低空で横田基地周辺を飛行し、機関銃の銃口を機外に向けている姿も目撃されている。危険なオスプレイを飛ばせてはならない」と語りました。また、陸自のオスプレイが配備されれば、習志野駐屯地に本部を置く第1空挺(くうてい)団を海外へ運ぶことになるとも報告されました。
 私たち「改憲・戦争阻止!大行進 千葉」は、20本ののぼりを新調し臨みました。動労千葉を始め百万人署名運動、ちば合同労組の組合員などが70人参加しました。集会後は木更津駅までパレード。真新しい「改憲・戦争阻止」ののぼりを林立させた部隊は、ひときわ目立っていました。
 これまで受け入れについて態度表明してこなかった木更津市が「期限明示」を要求したことは重要ですが、配備自体を拒否したわけではありません。「暫定配備期間について確たることは申し上げられない」と繰り返す防衛省の態度を、さすがに黙認し続けられなくなったということです。
 防衛省と木更津市は、駐屯地周辺の自治会や漁協、全市民向けに計15回の「説明会」を実施しました。すべての会場で最初に出た質問は、「暫定というが、いったい何年なのか」「恒久配備ではないのか」です。耐えがたい騒音に常時さらされている現状への怒りもたたきつけられました。
 佐賀空港への陸自オスプレイ配備は、県が地元の有明海漁協と結んだ「自衛隊との共用はしない」という公害防止協定により頓挫しています。佐賀空港への配備は全く展望がないことを承知の上で「(配備期間を)できるだけ短くする」という防衛省の回答はふざけきっています。改憲と戦争に突き進む安倍政権は危機に陥れば陥るほど改憲の攻撃を激化させます。「島嶼(とうしょ)防衛」を口実に、長崎県佐世保市の相浦駐屯地に配備された日本版海兵隊=水陸機動団を運ぶ陸自オスプレイの佐賀空港配備はなくなったわけではありません。その上で、首都圏での陸自オスプレイ基地も、のどから手が出るほど欲しいのです。
 改憲と戦争への道、陸自オスプレイ暫定配備を絶対阻止しよう。大行進千葉の最大の闘いとして反対しよう。
(改憲・戦争阻止!大行進 千葉)
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