大行進神奈川・船木さんに聞く 横須賀で中東派兵反対

週刊『前進』04頁(3106号04面02)(2020/02/10)


大行進神奈川・船木さんに聞く
 横須賀で中東派兵反対

(写真 2・1横須賀闘争で大行進神奈川のデモの先頭に立つ船木さん)

 2月2日に中東海域へ派遣された海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」の母港がある横須賀で、1、2日の二日にわたり抗議行動が行われた(前号で既報)。1日の横須賀市内デモを主催した改憲・戦争阻止!大行進神奈川の船木明貴さん(元中学校教員、横須賀市在住)にお話をうかがった。(編集局)

 自衛隊の中東派兵を機に、安倍政権による戦争への参戦と改憲が一気に進められようとしています。先日、自衛官の夫が「たかなみ」に乗る予定だという元同僚の女性と話しました。まだ子どもを産んだばかりで、家族で何度も話し合い、「行かないでほしい」と必死にお願いしたそうです。でも組織である以上命令には逆らえないと……。この先どうなるかわからず、本人も家族も不安でたまらない状況です。
 今回、P3C哨戒機の乗員と「たかなみ」の乗組員合わせて260人が派遣される予定ですが、その一人ひとりに家族や関係者がいて、誰もが不安を抱えていると思います。私も元教員ですから、教え子の中に自衛隊員になっている子もいるんです。「たかなみ」に乗らない隊員や、しばらくは内地での勤務だという隊員も、安倍政権のもとで派兵がエスカレートしていけばどうなるか。本当に今ここで声を上げ、全力で反対運動を広げていかなければと思います。
 このまま自衛隊の派兵を続けていけば本格的な軍事衝突になりかねない。しかし安倍政権はそれすらも利用して改憲を進めようとしている。アメリカのトランプ政権も米軍の代わりを自衛隊にやらせようとしています。そのために自衛隊員の命を犠牲にしようというのです。黙っているわけにはいきません。
 この横須賀では、ベトナム戦争の時には米軍の戦車を止めるほどの闘争をやって数多くのベトナム市民の命を救いました。そういう闘いが今こそ必要です。
 地元だけでなく、関東全体や全国に結集を呼びかけるような運動が求められています。今回、改憲・戦争阻止!大行進の仲間が神奈川だけでなく首都圏の各地から結集してくれたことで、非常に大きな展望を感じることができました。この力に確信をもって大行進運動を進めていきたいと思います。
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