動労千葉 ダイ改時にスト配置 木更津運輸区を拠点に 定期委員会で方針確立

週刊『前進』04頁(3114号02面01)(2020/03/09)


動労千葉
 ダイ改時にスト配置
 木更津運輸区を拠点に
 定期委員会で方針確立

(写真 定期委員会で関道利委員長が木更津支部長への処分にストライキで反撃する方針を提起した【2月29日 DC会館】)

(写真 2月20日、動労千葉は木更津支部長への減給処分と強制出向に対して木更津運輸区門前で緊急の抗議行動に立った)


 動労千葉は2月29日、第81回定期委員会をDC会館で開いた。3・14ダイヤ改定と4月からの運転士・車掌の職名廃止を前に、JR東日本は動労千葉の木更津支部長に減給処分とCTS(千葉鉄道サービス)への強制出向を発令し、動労千葉への組織破壊攻撃を加えてきた。「労働組合のない社会」を狙うJRの攻撃は新たな段階に入った。労働組合の解体を許せば、改憲・戦争は現実のものとなる。この攻撃に総力で立ち向かう方針を、定期委員会は確立した。

反撃できなければ会社になめられる

 あいさつに立った関道利委員長は、木更津支部長への不当処分を弾劾する20日の木更津運輸区弾劾行動が、緊急の呼びかけにもかかわらず多くの組合員・支援の結集で闘われたことの意義を強調した。
 また、新型コロナウイルスの感染が拡大し小中高校が休校になる中、育児のために労働者が出勤できない場合などの休業補償を、JRとCTSに緊急に申し入れたことを報告した。
 さらに、運転士・車掌の職名廃止は労働者の総非正規職化に向けた全面的な攻撃の始まりであることを明らかにした。そして、「木更津支部長に対する攻撃に反撃できなければ動労千葉は会社になめられる」と強調し、3月ダイヤ改定時に木更津運輸区を拠点にストライキを配置し闘う方針を打ち出した。
 連帯あいさつで、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長が、ダイ改阻止と運転士・車掌の職名廃止阻止へ、動労千葉とともに全力で闘う決意を表明した。
 運動方針を川崎昌浩書記長が提案し、「木更津支部長への攻撃のあだは組織拡大でとる」「長い闘いと強固な団結力で維持してきたJRとの力関係を守り抜く」と強調した。そして、ダイヤ改定時のストから運転士・車掌の職名廃止阻止へ全力で闘い、4月上旬の春闘後半戦をCTSでの大幅賃上げ獲得へ闘う方針を明らかにした。
 さらに、千葉支社管内でも来年にはワンマン運転の拡大が狙われていると指摘し、今からこれと立ち向かおうと訴えた。国鉄1047名解雇撤回闘争をめぐっては、「勝利まであと一歩のところまで敵を追い詰めているからこその労働委員会・裁判所の反動に直面している」と総括し、東京高裁と中労委での闘いを強化する方針を打ち出した。

JRはコロナ対策をまともに行え!

 討論では、すべての委員が木更津支部長への処分に対する激しい怒りを表し、ストで闘う方針に心からの賛意を示した。木更津支部長も「支部は一致団結し、この闘いで組織を拡大する」と決然と表明した。
 さらに、新型コロナウイルス対策をまともに行わないJRへの怒りが噴出した。運転士・車掌の詰め所に洗面所がなく、トイレ内で歯を磨かなければならない不衛生な状態が改善されないことが報告された。感染を防ぐために車両の消毒が必要なのに、CTSにはその作業に割ける要員もいない実態も明らかになった。育児のために職場を休まざるを得ないのに、どの職場もぎりぎりの人員しかいないため、それもままならない。
 貨物職場の委員は、国鉄分割・民営化以来一貫して、千葉機関区に新規採用者が配属されないため、数年後には本線運転士の大半が定年後再雇用のシニア社員になるという危機的な現実を指摘した。
 エルダー(定年後再雇用社員)としてCTSの清掃業務に携わる委員は、夜間の照明もなく危険な作業を強いられている状態を何としても改善させたいと述べた。さらに、各職場で取り組まれた職場代表選挙で、着実に票数が増えていることが報告された。
 総括答弁に立った関委員長は、「新型コロナウイルスの問題が示しているのは社会の崩壊だ」と述べ、職場の声を集約してさらに具体的に千葉支社を追及するとの方針を出した。そして、「木更津支部長を運転職場に戻すために総力で闘う。ダイ改時の闘いに総結集を」と呼びかけた。

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20春闘勝利! 3月ダイ改阻止!
3・14動労千葉総決起集会
 3月14日(土)午後1時30分
 千葉市文化センター 5階セミナー室
 主催 動労千葉(会場が変更される場合もありうるので、詳細は動労千葉HPで確認してください)

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