八王子で「棘」上映会 支援運動の拡大へ熱い討論

週刊『前進』04頁(3114号02面03)(2020/03/09)


八王子で「棘」上映会
 支援運動の拡大へ熱い討論


 2月23日、八王子クリエイトホールで映画「棘」の上映会を行いました。東京・三多摩では、2月11日の国分寺に続く上映会です。地元八王子で闘う日本機械工業労働組合の組合員を先頭に40人が集まりました。「棘」の杉浦弘子監督と平林猛プロデューサーを迎え、上映後に映画にかける熱い思いも語っていただきました。(写真
 「棘」は今も獄中で闘う関生支部の武建一委員長の半生を追うドキュメンタリーですが、「真っ当な労働組合」としての関生労働運動を一体で映し出しています。作中で武洋一書記長が語る「ストライキの何が悪いと言わなければならない。産業全体に波及しなければ格差・競争になる」という言葉が胸に響きます。
 杉浦さんも、「いろんな人が見てくれて驚いている。興味のなかった方がこの映画で『心に火が付いた』と。そういう言葉の一つ一つがうれしい」と手応えを語りました。平林さんは、「新聞、テレビは全く書かない。見過ごしてはならない。この現状を一刻も早く知ってもらいたい。このまま放置すれば民主主義は崩壊し、その先は戦争。組合のない『美しい日本』にしてはならない」と熱い思いをアピールしました。
 会場からは、「なぜマスコミは報道しないのか?」「小さな運動を広げて、どのように一つのうねりにしていけば良いのか?」という質問や問題意識が出され、「労働組合には力があると感じた。この映画を広げたい」「ストライキは当たり前。このことを若い人に伝えたい」など職場や組合の仲間に映画を広げたいとの感想も出されました。杉浦さん、平林さんからは次回作への意気込みが語られました。
 いかに関生支援を職場・地域に拡大するか、弾圧をはね返すかをめぐって真剣な討論ができました。今後も上映会に取り組んでいきたいと思います。
(三多摩労組交流センター・徳永健生)

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