「緊急事態法」に怒り 教育現場から闘い呼びかけ 改憲・戦争阻止!大行進東京北部集会

週刊『前進』04頁(3118号03面03)(2020/03/23)


「緊急事態法」に怒り
 教育現場から闘い呼びかけ
 改憲・戦争阻止!大行進東京北部集会

(写真 教育労働者を中心に従来の枠を越えた結集となった集会で、「君が代」不起立を続ける田中聡史さん支援の発言をする被処分者の岡田英顯さん【3月6日 東京・練馬区】)

 3月6日、改憲・戦争阻止!大行進東京北部は練馬区内で集会を行いました。
 「君が代」不起立を続ける特別支援学校教員の田中聡史さんを招いたこの集会を前に、公立学校「一斉休校」が始まり、集会タイトルを「『一斉休校』で教育は!? 『緊急事態』特措法で改憲へ!?」と急きょ変更。「自粛」ムードが広がるなか心配でしたが、予想を上回る45人が詰めかけ、大成功しました。
 田中さんは、天皇代替わりと五輪開催で一層、愛国心教育が強化されようとする教育現場への危機感と怒りを語り、「一斉休校以降、特別支援学校では、学童クラブやデイサービスを利用できない家庭の事情に限って学校で対応しているが、給食は出ない。教員も毎日来て安全管理をしている」と報告されました。
 都教委包囲ネットの方が駆けつけて「緊急事態」特措法反対のアピール。「安倍は自らの失政を押し隠そうと『緊急事態宣言』を出そうとしている。五輪と改憲のための一斉休校を許してはならない。国会前で座り込みを呼びかけて、思った以上に反響がある」との熱いアピールに会場は一つになりました。
 質疑では、お母さんが卒園式の縮小に対して保護者が団結し園と交渉して、屋外で二次会を行うことになったと報告。自治体労働者は「どうしても家でみれない子どもは学校でみてもよいとなっているが、机は離され、先生はいても『質問や発言をしてはいけない』。その分学童クラブは満杯」と報告してくれました。五輪への子どもの観戦動員に対する地域の教組の抗議申し入れや市民団体が「自由参加」を要求するなどの取り組みも語られ、それぞれの実践が互いのエールも含め交わされました。
 被処分者の岡田英顯さんは「田中さんへの再処分は『一事不再理』に反した違反だ」と都教委を弾劾。「ウソつき・居直り・隠ぺいの安倍に対して、無気力ではなく闘って状況を変えよう」と訴えました。百万人署名運動東京北部連絡会の五條敦代表の「崖っぷちの安倍に引導を渡そう」アピールと、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸書記長の関西生コン労組支援アピールは、コロナウイルスを口実とした一斉休校と「緊急事態」特措法が改憲攻撃そのものであり、労働組合攻防が決定的だと明らかにしました。青年が編集した自衛隊中東派兵反対映像の上映も盛り上がりました。
 今回の集会は、地域で知り合った練馬区内の仲間が、田中さんへの再処分を許さない行動を通して主催者となって登場しました。地道な取り組みと行動を積み重ねてきたことが、一気に従来の「壁」をのりこえ、様々な人々とつながり共に学びあい闘う関係を作ることができました。これこそ改憲・戦争阻止大行進運動だと実感しています。
 参加者の多くが「緊急事態」特措法反対の国会前行動に参加しました。今こそ大行進運動を大胆に進めましょう。
(改憲・戦争阻止!大行進東京北部 S)
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