動労西日本が春闘スト 安全を破壊するJRを弾劾

週刊『前進』02頁(3119号01面03)(2020/03/26)


動労西日本が春闘スト
 安全を破壊するJRを弾劾

(写真 動労西日本はJR西日本が無賃労働を労働者に強いている山陽本線五日市駅でストライキに立った。スト突入を宣言した大江照己委員長は安全を破壊するJR西日本を弾劾した【3月18日 広島市】)

 3月18日、動労西日本は山陽本線五日市駅(広島市)を拠点に「3・14ダイヤ改悪反対」「始業前無賃労働を許さない」「メンテック不当解雇撤回」を掲げストライキを闘った。
 ストに決起した大江照己委員長は、17年12月の新幹線台車亀裂事故と、今年3月9日、芸備線で線路に流入した土砂に列車が乗り上げ脱線転覆した事故に触れ、安全を破壊するJRを弾劾した。同時ストに立った岡崎昭夫副委員長は、改憲・戦争の時代の中で労働者階級が団結して闘うことに展望があると語った。
 近畿支部の橘日出夫組合員は、山陰本線江原駅でワンマン列車がベビーカーを引きずった事故や大阪環状線の無人運転化計画を弾劾し、反合理化・運転保安確立へ闘おうと呼びかけた。
 草津病院労組、高陽第一診療所労組、広島連帯ユニオン、広島大学学生自治会、婦人民主クラブ全国協、反戦被爆者の会、新川登茂宣弁護士から連帯アピールを受けた。国鉄闘争全国運動・徳島から連帯メッセージが寄せられ、ビラを見た地元の医師が集会に参加してくれた。
 報告集会では、大江委員長の総括に続き、山田和広書記長が「コロナ情勢を口実にJR西日本のベースアップは800円だった。JR西日本は『鉄道という基本は20年後、30年後も不変』としながら、駅ナカ事業を継続し、コンパクトシティ構想のもとに吉備線の路面電車化=全面外注化を進める方針だ。JRは街を食いつぶすことに生き残りをかけている。4・25尼崎事故弾劾現地集会を闘い、日米安保粉砕!5・15沖縄闘争、核武装阻止!8・6ヒロシマ大行動に打って出よう」と提起した。
 JR西日本の子会社のメンテックによる解雇と闘う元木康亮組合員は「JRは新幹線の台車は機械を使って検査すると言いつつ、今も目視だけの検査を続け、検査要員を削減している。メンテック労働者への組織拡大を恐れたJR資本による解雇を許さない。労働委員会闘争に勝利し組織を拡大する」と決意表明した。
 最後に、関西生コン支部への弾圧を許さないため、映画「棘(とげ)」を上映した。改憲・戦争絶対阻止! 安倍政権打倒! JRの全面外注化・総非正規職化を打ち砕こう!
(動労西日本書記長・山田和広)
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