千葉弾圧 Aさんを奪還 でっち上げ=転向強要に怒り

週刊『前進』02頁(3123号02面04)(2020/04/09)


千葉弾圧 Aさんを奪還
 でっち上げ=転向強要に怒り


 4月2日、千葉県警にでっち上げで逮捕され千葉中央署に10日間も勾留されていた動労千葉を支援する会のAさんを奪還した。この日は勾留理由開示裁判が行われる予定だった。しかし千葉地検は、あまりにも荒唐無稽なでっち上げのため、それを隠しきれなかった。また、完全黙秘・非転向で闘うAさんと、Aさんと団結した仲間の怒りに恐れをなして、裁判が開廷する前に大慌てで釈放した。
 Aさんは、3月23日「公電磁的記録不正作出・同供用」なる容疑で逮捕された。2013年と14年のアルバイト代を偽って少なく申告したというものだが、そんな事実はない。ありもしないことをねつ造して逮捕し、Aさんの住居とアルバイト先の事務所や倉庫を違法・不当に捜索した。
 さらに、Aさんを10日間も留置場に勾留し、連日「取り調べ」と称して転向強要を行った。

マスクも着用せず長時間の取り調べ

 検事も公安刑事も、至近距離でマスクも着用しないで長時間の取り調べを強行した。また、留置場は狭い密閉空間に多数の人間がいるにもかかわらず換気も不十分で、マスクも配布されず、消毒薬も設置されていなかった。人の命や人権をなんと思っているのか。怒りに耐えない。
 この常軌を逸した弾圧は、国家権力が自ら打倒されかねない恐怖にかられて強行したものだ。新型コロナウイルス感染症が世界中に拡大し、労働者人民の命を脅かし、それが大恐慌情勢を引き起こしている。これは、「命より金」の新自由主義によって労働破壊、医療破壊、環境破壊が進み、地域が崩壊し、生命や生活や人間的紐帯(ちゅうたい)がズタズタにされてきたからだ。
 今、労働者人民の怒りが噴き出し、生きるための団結した闘いが世界中でまき起こっている。国家権力の弾圧と完黙・非転向で対決し、労働者階級が団結して闘えば、弾圧は粉砕できる。命を守り、社会を崩壊の危機から救うことが絶対にできる。団結して立ち向かおう。
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