都構想を必ず阻止しよう 5・31大阪市役所前で集会・デモ

週刊『前進』04頁(3138号02面03)(2020/06/08)


都構想を必ず阻止しよう
 5・31大阪市役所前で集会・デモ

(写真 松井大阪市長、吉村大阪府知事などが狙う大阪都構想を絶対に阻もうと、決意みなぎる集会を打ち抜いた【5月31日 大阪市】)

 改憲・戦争阻止!大行進大阪市が主催する「5・31大阪都構想反対集会」が大阪市役所前で行われた。
 まず大阪市職の赤田由行さんが基調報告に立って「連日のように松井一郎大阪市長と吉村洋文大阪府知事がテレビに登場し『スマートシティ』や『ワン大阪』という言葉で政治パフォーマンスを行なっているが、小泉人気で郵政民営化法案が成立させられた時と同じことがまた起きようとしている。大阪都構想を私たちの手で必ず阻止しましょう!」と訴えた。
 特別報告として、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部の代表が発言を行った。「5月29日の深夜に武建一委員長を元気な姿で奪還した。みなさんの各地での抗議行動によって保釈が勝ち取られた」と、感謝が述べられ、会場は勝利の歓声で応えた。さらに「政権は自分たちの失政を民衆に押し付けている。自粛要請として強要している内容は、戦争が出来る体制作りだ。安倍のやり方に歩調を合わせる大阪維新の会も許してはいけない。闘う労働組合を復活させるために進んでいきましょう」と呼びかけた。
 続いて、全国金属機械労働組合港合同の中村吉政委員長が「大阪都構想は5年前に住民投票までしてあかんと言われた。松井や吉村はおもちゃ売り場の前で一度ダメだと言われたものをまた時間がたったら駄々をこねる子どものようだ」と厳しく弾劾。富崎正人弁護士は「都構想というのは政令市の大阪市から権限を取り上げて子会社化するというもの。維新の会は都構想の次は万博・カジノをやるつもりだ。吉村の持ち上げは、次の選挙で自民党はもう票が取れないから、自民党の代わりに維新が出ているだけ」と鋭く指摘した。
 さらに京都府で保健行政に携わる労働者、大阪市の教育労働者、八尾北医療センター労組から現場の闘いの報告が行われ、最後に、関西の諸大学を代表して全学連の学生が「コロナの影響で学費や授業形態に関する問題が明らかになり、複数の大学で急速に学生自治会を作ろうという動きが起きている。感染拡大の状況下で学生はただ黙って自粛に従うのではなく、どうにかしようと必死に行動を開始した。学生も労働運動とともに闘いたい」と決意を表明した。
 その後出発したデモ隊は梅田まで大阪市内を席巻し、終了後、港合同の木下浩平執行委員の檄でこの日の行動を終えた。
(京大・内藤)
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