団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3140号04面03)(2020/06/15)


団結ひろば 投稿コーナー

100%の休業補償をかちとる
 東京東部 高村宏信

 私は、墨田区の公共施設に勤める非正規労働者です。新型コロナウイルス緊急事態宣言発令以来、2カ月近く休業になりました。
 S会社の非正規労働者14人のうち9人が休業の対象になりました。休業を通告された日に直ちに、従業員として休業期間の100%補償を要請しました。
 1週間後にS会社の説明会がありました。「コロナはうちの責任ではないので、本来ノーペイのところ、60%の補償を考えている」という内容でした。
 直ちに、私が加盟している東京東部ユニオンとして会社と団交を行ったところ、会社は「墨田区が100%出せば100%の休業補償を出すが、皆さん従業員が直接墨田区に訴えてほしい」というような責任逃れの対応でした。
 組合として墨田区長と担当課に申し入れを行ったところ、「今は何も決まっていないので待ってほしい。申し入れは確かに確認しました」という返事でした。
 6月1日の休業解除の日、墨田区役所とS会社から「100%の休業補償をします」の返事をもらいました。85歳になる従業員の人と一緒に何回もS会社に通い、必死の訴えが実り、喜びに浸りました。
 安倍政権の対応などを見ていると、許せないことばかり、しかし、一つ一つ闘いを積み重ね、人間が人間らしく生きられる社会を目指し、今後も引き続き頑張っていきたいと思います。

デイサービスの過酷な労働
 東京・足立区 TM

 私は都内の高齢者デイサービスに通っています。5月上旬ですが、NHKの調べでもコロナによって国内の介護関連施設では感染者が利用者380人、職員170人とあり、内1割以上の60人余りが死亡しているとのことです。高齢者・障害者にとって介護施設は「最後の砦(とりで)」と言われますが、こうした現場でも危機は進行しています。
 私が通っているデイサービスでは、職員は「うちはマスクしか支給されない」とぼやいていましたが、みんな必死で介護をしています。迎えのバスの中では検温と靴の消毒を行い、入浴介助の時も汗びっしょりになりながらマスクをはずしません。
 既にデイサービスでも全国で858事業所が休業を強いられているらしいですが、一方では可能な限りの開業が要請されています。
 しかし国・都は高齢者や障害者を切り捨てているのか、マスク・消毒液、感染疑いでの医療用ガウンさえ充分保障していません。
 自身の感染の疑いや感染者への差別によって、保育園や学校からも職員が排除される動きも誘発されています。
 デイサービスも同じです。休み時間も決まっておらず、常に神経をピリピリさせて入所者に気を配っています。自分が感染したら代わりはいない、気を抜くこともできないという状況です。委託している清掃労働者がコロナ事態で施設に立ち入れないため、職員が代わりに残業で清掃・消毒等をしています。私は介護労働者を名前で呼んでいます。コロナ事態でも人間関係の崩壊を何とか食い止めたいからです。
 安倍や小池に殺されるわけにはいきません。人災であるコロナ事態に打ち勝つ道は社会全体を変えることだという思いで一杯です。

1910年代の闘いに学ぶ
 東京 佐々木舜

 いわゆる「スペイン風邪」が猛威をふるっていた1910年代後半のニューヨーク。多くの住居に、英語とイディッシュ語(中東欧のユダヤ人が話していた言語)で「スト決行中」と書かれた赤い旗が翻っていた。レント(家賃)・ストライキだ。闘いをリードしたのはヨーロッパをはじめ各地から移住してきた労働者階級の女性たち。夫や子どもは戦地に送られて久しく、あるいは労働者として日夜働いていた。家賃は労働者世帯の収入の半分以上を占め、多くの家庭で子どもに十分な食料も与えることができないほどだった。
 「数千人を立ち退かせることなどできない!」。失うものをもたない人々は人種を超えて団結し、地域を組織した。ストに入った家の正面と裏口はベビーカーに幼児を乗せた女性が守り、警察の暴力や立ち退き攻撃に立ち向かった。
 レンガや石、空き瓶など、あらゆるものが武器になり、大家は堂々と街頭を歩けないほどになったという。労働者居住区が、労働者自身の支配する空間となったのだ。闘いの中で、保育が女性たちの共同の仕事となったことも興味深い。
 こうした闘いは何より、労働者階級のストライキと固く結びついてかちとられた。1919年の大闘争の中で、ニューヨークでも女性の縫製労働者がストに立った。今こそ古今東西の闘いの蓄積に学び、続こう。

「ひろば」を切り抜いて活用
 T

 みなさんは、どんな時に新聞を切り抜きますか?
 コロナの影響で、やっと開けた「前進」読者会でのことです。コロナ後の資本主義経済をめぐり、意見交換になりました。「そういえば......」と、Aさんがゴソゴソして、やがて紙きれ2枚を見せてくれました。
 朝日でもなく読売でもない、「前進」団結ひろば。小泉義秀さんの「東京オリンピック中止を訴える」と、田宮龍一さんの「黒川検事の罪状を告発する」の切り抜きです。
 Aさんいわく、「これ、取っておいた」「オリンピック延期で会場を借り続けるのに、1日2700万円。年間100億円」「俺らの税金が日に日に投げ込まれている。なのに黒川には退職金5900万円。ほんまに腹立つ。安倍や小池知事は、なにを考えとるんか!」。
 遠く離れた町で「前進」は労働者に読まれるだけでなく、「労働者に切り抜かれる新聞」に育っていました。ボルシェビキの新聞もこうだったのだろうか。
 コロナのなか、1号も欠かさず出し続けてくれている東京の前進社のみなさんに感謝です。お身体、お大事に。

河井夫妻の黒幕は安倍だ!
 広島連帯ユニオン組合員(安佐南区在住) Y

 公選法違反(買収)で検察の任意聴取を受けていた自民党の河井案里、克行議員夫妻の今国会閉幕後の起訴が確実となった。
 河井は安倍総裁の懐刀であり、法務大臣引責辞任も記憶に新しい。安倍の任命責任はどうなったのだ。
 案里に1億5千万円もの巨額の選挙資金を提供したのは安倍晋三である。つまりは、黒幕であり「共謀共同正犯」である。
 放逐されても懲戒を免れている黒川も、安倍の河井擁護が目的なのは火を見るより明らかである。
 アメリカの地では、黒人を虐殺したトランプへの怒りの大デモが巻き起こり、あらゆるカラー、ルーツをこえて連帯の輪が広がり、トランプをして「国内テロ」と言わしめる事態となっている。
 私たち日本の労働者も連帯の力で安倍とそれにつながる黒川、河井らに人民法廷判決を下して監獄にたたき込もう。
 万国の労働者団結せよ!

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