三里塚で第84回一斉行動 B滑走路閉鎖に喜びの声

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週刊『前進』04頁(3144号03面03)(2020/06/29)


三里塚で第84回一斉行動
 B滑走路閉鎖に喜びの声


 6月14日、反対同盟と支援連絡会議は84回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。午前8時半、天神峰の市東さん宅中庭で打ち合わせを行った(写真)。
 冒頭に市東さんがあいさつした。「B滑走路では飛行機は飛んでおらず、騒音下の人たちも一安心と聞いています。騒音はもういらない。今日は雨模様ですがよろしくお願いします」
 東峰の萩原富夫さんが、7・12樫の木まつりの開催の方針を伝え、「7・12は空港廃港に向け、気持ちを入れ替える新たなスタートにしたい。市東さんの農地を守るため、多くの人に現地に来ていただくことが大事です」と訴えた。
 空港機能強化策は白紙撤回以外ないとの確信をあらためて固め、一同は「反対同盟ニュース」を携え、担当地域へ飛び出した。
 B滑走路閉鎖、減便が続く状況に、住民から多くの喜びの声が寄せられた。
 「これまでは普通に会話していても声が大きくなって大変だったが、飛ばなくなって今はこんなに違うのかと喜んでいる」「体の調子がいいよ」「航空需要は二度と戻らない。続行の見通しはないよ」「静かでいい。滑走路を造るために人を追い出す必要はない」
 横柄な態度で測量などを進めようとするNAAの動向についても、多くの人から情報が寄せられた。
 「わずか2〜3分で家の査定をしていった。アリバイだ」「代替地の提示はなく、自分で探せ、木も自分で切って平らにしろと言われている」
 安倍政権に対しても、「五輪のためにコロナ対策を遅らせた。安倍の腐敗は許せない」と強い怒りの声が語られた。
 夕刻に、再び市東さん宅中庭で一日の集約を行い、住民の怒りと結んで樫の木まつりの成功をかちとることを誓い、次回一斉行動日を7月19日と確認した。

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