京都の街をデモで席巻 京大全学学生自治会を先頭に

週刊『前進』04頁(3148号02面03)(2020/07/13)


京都の街をデモで席巻
 京大全学学生自治会を先頭に

(写真 先頭を走るトラックから音楽が流され、解放的な雰囲気の中を進む学生・青年のデモ隊に注目が集まった【7月4日 京都市】)

 7月4日、「金がなくても学ばせろ!」をスローガンに、京大全学学生自治会同学会などが主催して京都の市街地・河原町通を席巻するデモが闘われ、関西や広島・九州から約80人の学生・若者が参加した。
 デモ前の集会では、京大全学学生自治会から安田淳敏委員長が大学改革の問題についてアピール。続いて広島大学学生自治会、大阪の社会運動で活動する学生、ブラックバイトと闘う学生アルバイト労組の役員からも発言があり、この間の政府が訴えるコロナ対応をめぐる欺瞞(ぎまん)性が鋭く暴露された。最後に全学連の髙原恭平委員長が、日々感じる怒りや抑圧を爆発させようと参加者を鼓舞した。
 デモ参加者のほとんどが若者だ。先頭を走るトラックからはDJがデモにあわせてクラブ・ミュージックを選曲。河原町通には軽快な音楽とデモ・コールが響き渡り、沿道の若者も唱和するなど、解放区と見紛うような熱気がつくり出された。また、メディア・アクティヴィズムの考え方をデモの根底に据え、ツイッターでのライブ配信など、それに沿った広報を展開。結果として、ネット上でもデモは大注目され、飛び入りの参加者も迎えることができた。事前の構想どおり、予定調和ではなく怒りを爆発させ社会に広く訴えるデモとなり、参加者は全員が解放的かつ主体的に行動をやりぬいた。
 重要なのは、京大当局が進める学生自治破壊に怒り行動してきた京大生、学生寮で共に暮らし討論してきた仲間、社会情勢や哲学を共に学んできた学生たちが今の社会に怒り、「金がなくても学ばせろ!」「今やデモは常識だ」などをスローガンにデモへ次々と決起していったことだ。また国境をこえたデモとして、多くの留学生もデモの主軸を共に担った。様々な方面で活動してきた学生が7・4デモという政治闘争の場に総結集したことは、大学内における全学自治会の確立と社会変革の可能性を参加者に確信させるものとなった。
(全学連・松木隆晴)
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