革命実現する労働者階級の党を 9・6革共同政治集会を開催 清水丈夫議長と歴史的合流果たす

週刊『前進』04頁(3161号01面01)(2020/09/14)


革命実現する労働者階級の党を
 9・6革共同政治集会を開催
 清水丈夫議長と歴史的合流果たす

(写真 集会で発言した同志たちが壇上に並び、最後に会場全体で団結がんばろう【9月6日 東京都荒川区】)

(写真 清水丈夫議長が51年ぶりに登場し、決意を表明した)

(写真 三里塚反対同盟からは4人が参加し、萩原富夫さんが連帯のあいさつ。左から宮本麻子さん、萩原さん、市東孝雄さん、伊藤信晴さん)


 9月6日、東京・サンパール荒川大ホールで革共同政治集会が開催された。安倍政権を打倒し秋の改憲阻止決戦へと向かう解放感と高揚のなかで、コロナ下にもかかわらず多くの党員・党友が結集し、革共同の新たな出発点となった。2年ぶりとなる政治集会の開催は、昨年の第26回全国委員会総会で打ち立てられた新体制のもとで全党が闘い、運動を前進させてきたからこそ可能になった。司会を務めた杉並区議会議員の洞口朋子同志と前進チャンネルの石田真弓同志を筆頭に、現場の闘いに責任をとる若い世代が先頭に立ち、牽引(けんいん)して成功したことが重要だ。青年・学生の党への変革に向け大きな一歩が踏み出された。

新自由主義を打倒する時

 基調報告に立った秋月丈志書記長が冒頭、半世紀以上に及ぶ国家権力・反革命との攻防に勝ちぬいて同盟議長の清水丈夫同志が本集会で歴史的合流を果たしていると報告すると、会場から感動の拍手がわいた。
 そして一つ目に、安倍辞任・打倒情勢は労働者階級の怒りと闘いが引き寄せたものであり、革命情勢の本格的幕開けだと宣言。11月へ攻勢的に階級の組織化へ打って出ようと訴えた。
 二つ目に革共同第7回大会の誤りについての路線的総括を改めて提起し、26全総から1年の組織変革をかけた討議と実践によって、青年・女性と結びつき共に闘う党への大変革を進めてきた地平を明らかにした。
 三つ目に、コロナ危機にまで行き着いた新自由主義の本質とその歴史的破産を暴き、新自由主義を打倒する階級的労働運動を再生できる圧倒的な現実性・可能性があること、それは国鉄・関生決戦とコロナ下での医療を先頭とする闘いによって完全に示されていると確信をもって提起した。
 最後に、全党の力により機関紙活動の変革をかちとるとともに非合法・非公然の党の建設を進め、11月労働者集会と27全総、8回大会への道を切り開くことを訴えた(要旨別掲)。

半世紀闘い抜いた議長が新たな決意

 特別報告に立った議長はまず、自らが半世紀にわたり権力の弾圧を粉砕して非公然の活動形態を貫くことができたことを「革共同と労働者階級の勝利」として確認した。その上で、7回大会路線と旧政治局の誤りがもたらした深刻な党の危機と混乱について「この責任は私にある。私自身が直接に同志たちと向き合って討論し、自己批判し、何が問題なのかを明確にしなければならない」と決断したことを明らかにした。
 そして、「多くの同志との議論に加わり、階級闘争の現場に飛び込んで、一人の共産主義者として自分自身をつくり直し、共産主義者として生きぬきたい」と改めて決意を述べ、新自由主義を打倒する階級的労働運動の再生に向け共に闘うと宣言した。

11月集会への総決起誓う

 三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんと市東孝雄さん、さらに全国水平同盟の平沼和典事務局長が連帯あいさつに立った。
 集会の後半は、コロナ下の大失業攻撃と職場から対決し、改憲・戦争を阻止する今秋の闘い、その集約点としての11月労働者集会への組織化に向けて全党が燃え立ち、総決起を誓い合う場となった。まず、党改革の先頭で奮闘してきた同志たちがアピールに立った。
 東京都委員会の同志は、この間の組織問題をめぐる格闘を地区の同志との信頼にもとづく討論で乗り越えてきたと、自らの実践を踏まえて率直に語り、党の変革を現場で闘う党員一人一人の行動によってかちとろうと訴えた。さらに都立病院独立行政法人化との闘いを通して新たな結びつきが生まれていることを紹介し、「青年・学生・女性が『この党なら入りたい』という党をつくろう」と熱烈に呼びかけた。
 神奈川県委員会の同志は、女性差別事件をめぐって、組織変革をかけた必死の討論と格闘を行ってきたことを語り、革命に勝利できる地区党を建設する決意を明らかにした。さらに、横浜選出の菅を安倍ともども監獄にたたき込む闘いの先頭に立つと表明した。最後に、1年間の職場・地区での闘いの蓄積を踏まえ、「2カ月間、自信をもって隣の仲間、地域の仲間に11月集会のすばらしさを訴えていく」と述べた。
 続いて「前進」編集局が機関紙活動の大胆な変革に向けた決意を表明。「あなたの隣に編集局」というスタンスで、労働組合再生の武器となる「前進」を発行していくために、全党の共同の事業として機関紙活動を闘いとろうと訴えた。
 次に、星野文昭同志の獄死をめぐる国家賠償請求訴訟の勝利に向けたアピール、東京拘置所で闘う大坂正明同志の奪還を訴える熱いアピールが続いた。
 さらに、若い世代を先頭に各産別の現場で闘う同志が次々と発言に立った。
 医療・福祉労働者は「医療を社会保障として取り戻そう」と訴えた医療労働者のストライキに続いて都立病院独法化と対決する闘いをつくりあげると宣言し、全労働者の闘いを牽引する決意を述べた。
 JRの労働者は、1千億円のコストカットを掲げた大量解雇や就業規則の改悪などの攻撃は国鉄分割・民営化体制の完全崩壊を示しているとし、「労働運動全体に責任をとり闘ってきた動労千葉に学ぼう」と訴えた。福島第一原発の脇を走行する常磐線の全線開通に反対して闘ってきた労働者からも、沿線の現状報告と決意表明が続いた。
 教育労働者は、新型コロナを口実としたオンライン授業などの攻撃に対し、「1クラスあたりの人数を減らして教職員の定数を増やせ」という怒りの声が上がっていると報告した。
 郵政労働者は、合理化攻撃を迎え撃つ職場の闘いをつくりだすと宣言。パンデミックのなかでこそ「革命家のエネルギーが必要だ」と確信をもって訴えた。
 自治体労働者は、民営化に反対する現場の怒りを集め、都立病院独法化反対闘争を自らの闘いとして担う決意を述べた。
 合同・一般労組の同志は、安倍政権7年8カ月で雇用が破壊されたことを弾劾し、コロナ情勢下で解雇や派遣切りが吹き荒れる中、毎日のように団体交渉やストが闘われていることを報告。未組織労働者を組織すると意欲を燃やした。
 最後に、青年・学生の党に向けた変革の先頭に立つマルクス主義青年労働者同盟とマルクス主義学生同盟中核派は「これが自分の闘いだと思える運動をつくろう」「全世界の闘いに続き、共にこの時代に立ち向かおう」と訴えた。
 11月労働者集会への1万人結集に向かって総決起し、全党の団結した力で革命的情勢を真の革命に転化する闘いをやりぬこう!

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闘う労働組合の再生をめざす
11・1全国労働者集会・
改憲阻止!1万人行進
 11月1日(日)正午開始
 東京・日比谷野外音楽堂
 呼びかけ/全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同、動労千葉、国鉄闘争全国運動、改憲・戦争阻止!大行進

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