9・27三里塚に集まろう 反対同盟から全国の皆さんへ

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週刊『前進』04頁(3161号03面01)(2020/09/14)


9・27三里塚に集まろう
 反対同盟から全国の皆さんへ


 9・27三里塚全国総決起集会への結集を呼びかける、三里塚芝山連合空港反対同盟の4氏からの訴えを紹介します。力のこもった熱い呼びかけに応え、青年労働者学生を先頭に、全国から集まろう。(編集局)

私たちの力で空港廃港へ
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 日ごろからの皆さんの厚いご支援に心から感謝しています。
 新型コロナウイルスの世界的な拡大によって、成田空港の利用客が激減し、4月にB滑走路が閉鎖になりました。これはもちろんコロナがきっかけですが、もともと、空港を際限なく強化・拡張していくという思惑自体に無理があったのです。芝山町に3500㍍の第3滑走路を建設する計画があまりにも無謀で、住民にとっては百害あって一利なしであることが、満天下に暴かれてしまいました。
 それでもなおNAA(成田空港会社)の田村社長は、機能強化を続けると言い張っています。新やぐら裁判でもNAAの主張を丸ごと認めた反動判決が出されました。
 私は祖父の代から受け継いだ農地を耕し続けてきましたが、後からきた空港が卑劣で違法な手口を使って底地を買収し、私に向かって「農業をやめて出ていけ」と迫るとは、理不尽この上ないことです。彼らには通じる言葉もない以上、私たちの力で空港を廃港に追い込むしかありません。
 私は体の続く限り、ここで完全無農薬の有機農業を続けていきます。消費者のみなさんとのつながりを大事にし、「おいしい」と笑顔で喜んでもらえることを励みに野菜をつくっていきます。動労千葉、関西生コン支部など労働者の闘いと結び、沖縄・福島との連帯を強め、改憲と戦争に反対し農地を守っていきます。
 みなさんの力が必要です。ぜひ9・27全国総決起集会に集まってください。

いまこそ反転攻勢の時だ
 敷地内東峰 萩原富夫さん

 私たちは「空港よりも農業だ。農業をつぶすな」と訴えてきましたが、コロナで現出したこの状況は、その正しさを表しています。
 成田空港の旅客数が前年同月比99%減で、巨額の赤字を重ねていることは、普通の民間企業なら倒産・廃業の危機のレベルです。私たちは「廃港せよ」という極めて真っ当な要求を突きつけていきます。
 請求異議控訴審は10月22日に結審を迎えますが、絶対に反動判決を許さず、東京高裁を包囲しなければなりません。
 ついこの間まで、空港は見せかけの繁栄を誇っていました。インバウンド(外国人観光客)誘致、観光立国政策が、東京五輪を前面に立て展開されてきました。富裕な外国人観光客の落とす金こそが経済発展の源であり、それが「地方創生」であるかのように宣伝されました。しかしコロナの一撃でそうした脆弱(ぜいじゃく)な観光バブルがはじけたのです。土地の実情に即した実のある産業、特に農業を大事にせずに、地方の衰退は止まりません。とりわけ空港からの恩恵を完全に失った成田市、芝山町の危機はとてつもないものです。
 空港の存亡の危機は資本主義自身の危機であり、それに代わる社会主義・共産主義の必要を全世界の人々が気付き始めています。反転攻勢の時です。この歴史の変わり目に、それにふさわしいわくわくする闘いを実現しましょう。米中対立の激化のもと、成田の軍事転用を許さず、「戦争反対」の声を共に上げよう。
 9・27集会への参加を心からお待ちしています。

機能強化策を粉砕しよう
 事務局員 伊藤信晴さん

 戦争・改憲を進め、人民の生活と権利を踏みにじり、不正をほしいままにしてきた安倍政権がついに崩壊しました。労働者人民の怒りで打倒したことを、勝利感をもって確認しています。「安倍政治の継承」を掲げる菅政権が登場しようとしていますが、この腐りきった資本主義社会を変える突破口として、菅政権を打倒しましょう。
 アメリカでは黒人虐殺に抗議するBLM運動が発展し、排外主義と人種差別をあおるトランプ政権を倒すうねりとなって全米を揺るがしています。全世界で、古い体制を揺るがす闘いが勢いを増しています。
 新型コロナ情勢は新自由主義とグローバル化の行き着いた姿です。成田市、芝山町などの周辺地域では空港の利益が一切に優先するゆがんだ行政のあり方がまかり通ってきました。しかし今はホテル、駐車場、鉄道・バス、倉庫、飲食店、「空の駅」などすべてがガラガラ。このような状況にもかかわらず、NAAの田村社長は「空港機能強化策を計画通り進める」と言い張っているのです。周辺住民の怒りは拡大し、「機能強化やめろ」の声はますます大きくなっています。「反対同盟ニュース」を携えて周辺を訪ねると、これまでと反応が違います。
 空港の脅しや圧力、金の力に負けずに、日本農民の代表として市東さんが三代百年にわたり農地を守り耕しているのは、実に偉大なことです。関西生コン支部への弾圧も非常に厳しいですが、労働者と農民が団結して打ち返せない攻撃はありません。
 9・27全国集会・デモに大結集し、機能強化策を粉砕しましょう。

三里塚は社会変える闘い
 事務局員 太郎良陽一さん

 8月24日の新やぐら裁判で千葉地裁の内田裁判長は、NAAの主張をすべて認めて市東さんの農地に建つやぐら・看板を撤去し土地を明け渡せと迫る、本当にひどい判決を下しました。許せません! しかし、反撃を恐れて仮執行宣言を付けることはできませんでした。
 判決翌日には反対同盟と支援連で早朝行動を行い、やぐら・看板、農地を守り抜く気迫を表しました。
 17年に決戦本部を立ち上げ、農地強奪強制執行を絶対に阻止する現地での実力闘争の体制をつくり闘ってきたことで、それが重要な力になっていると実感しています。
 三里塚54年の闘いは、国家暴力との非和解的な対決でした。国策としての巨大空港・軍事空港建設のための土地取り上げに対し、農民が体を張ってそれを阻止し続けてきたことは決定的です。今、市東さんの農地をめぐる攻防の中で、その闘いの歴史の意味が再び鮮明になってきました。新自由主義のもと、金もうけの拠点になり果てた空港がコロナで壊滅的打撃を受け、それに対して「空港絶対反対」を掲げて闘う反対同盟が意気軒高と存在していることは象徴的です。
 基地に反対する沖縄、原発再稼働を許さない福島をはじめ、全国の闘いとの連帯を一層強めなければなりません。自然も農業も人の生活をも破壊してきたこの資本主義社会は、すでに限界に来ています。
 非正規職の若者たちが一番の犠牲にされています。青年たちを闘いの主体として育み、決起を促すためにも、三里塚はこの社会を変える闘いの先頭に立つ決意です。9・27全国集会に結集し、共に闘いましょう。

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