星野文昭さん獄死を許さない 11・23全国集会に参加を

週刊『前進』04頁(3169号03面04)(2020/11/09)


星野文昭さん獄死を許さない
 11・23全国集会に参加を

(写真 全国から集まった2050人が団結ガンバロー【11月1日 東京・日比谷野音】)


 私たちは11月23日、「星野文昭さん獄死を許さない全国集会」を開催します。全国からこの集会に集まり、「星野国賠に勝利する全国運動」の発展を共に勝ち取ることを訴えます。
 昨年5月30日、東京都昭島市の東日本成人矯正医療センターにおいて、沖縄闘争を闘い44年不屈の闘いを貫いた星野文昭さんが獄死させられました。同センターで肝臓がん切除手術を受けてわずか2日後のことでした。
 手術後、主治医はつれあいの暁子さんといとこの誉夫さんに、「腫瘍(しゅよう)はすべて切除できました。本人も意識を回復しました」と言いました。「これを聞いて手術成功と思わない人はいないでしょう」と暁子さんは言います。その夜「手術成功」の連絡が全国を飛び交いました。
 しかし実際には、星野さんは血圧が一度も90を回復せず、尿の量が極端に減少(乏尿)して、危険なショック状態に陥っていました。「白い馬が何頭も見える」と看護師に訴え、意識混濁が始まっていました。
 にもかかわらず、星野さんはICU(集中治療室)ではなく、ただの「回復室」に入れられ、外部から呼ばれた執刀医も医務部長(外科医)も主治医(内科)も帰宅してしまいました。深夜の1時から翌朝5時までは、医師も看護師も見ることなく完全に放置されました。星野さんの獄死は殺人にも等しい国家犯罪です。
 今年2月21日、星野暁子さん、治男さん(兄)、修三さん(弟)が原告となって、国家賠償請求訴訟を申し立てました。これまで2回の口頭弁論が行われ、いよいよ本格的な攻防が始まっています。
 国賠訴訟の被告は国であり、国家権力との闘いです。あまりにも非人間的な獄中医療で星野さんを獄死させた真実をあばき、責任を取らせなければなりません。同時にこの闘いは、「命よりカネ」の新自由主義を貫く菅政権との闘いであり、改憲・戦争を許さない闘いと一体です。
 11月1日、東京・日比谷野音に全国から2050人が集い、「今こそ闘う労働組合をよみがえらせよう」と都心をデモしました。同日の大阪市の住民投票では、維新の会が企む「大阪都構想」にとどめを刺しました。日本学術会議の6人任命拒否を強行しながら、まともな説明もできない菅政権への怒りは急速に大きくなっています。医療労働者のストライキを先頭に「闘わなければ生きられない、闘えば勝てる」という熱気が高まっています。
 11・23全国集会は、8月の星野全国総会で確認された「星野国賠に勝利する全国運動」を本格的に発展させ、全国・全世界で高揚する労働者民衆の闘いと一つになって星野さんを獄死させた国家犯罪を断罪するものです。星野さんと共に沖縄闘争を闘った大坂正明さんの無罪・釈放と、星野さんの再審・無罪を一体で勝ち取っていく集会です。すべての皆さんのご参加を呼びかけます。(星野再審連絡会議事務局・金山克巳)

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11・23星野全国集会
 11月23日(月・休日)正午開場、午後1時開会
 曳舟文化センター大ホール
 交通 京成曳舟駅徒歩1分、東武線曳舟駅4分
 内容 弁護団、全国運動呼びかけ人、大坂さん救援会、家族の訴え、音楽(丸尾めぐみさん・福山竜一さん)他
 主催 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議

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