団結ひろば 投稿コーナー

発行日:

週刊『前進』04頁(3169号04面01)(2020/11/09)


団結ひろば 投稿コーナー

共に声あげ街頭で旗振ろう
 関西・教育労働者 PIECE

 コロナ禍の今、驚くほど多くの人が11月労働者集会に結集した。日比谷公園周辺、会場周辺は例年より厳重な警備態勢だった。一番警戒されなければならないのは、コロナ解雇・賃下げの波を受け、生活に行き詰まっている労働者をないがしろにしてきた権力者と、彼らに追従する人たちの方だ。彼らの心にこそ強固な警備態勢を敷くべきだ。
 時代が大きく変わろうとしている今、弾圧を受けながらも、たくさんの労働組合が怒りの声を上げ、職場闘争を勝ち抜き、コロナ禍で浮き彫りになった社会の矛盾と崩壊を突き付けた。私たちはこれからも共に声を上げよう。街頭に出て旗を振り、声を広げよう。
 AIによる統治が人の世を支配してきている今、私たちのやり方はアナログだ。デジタルがどれだけ普及しようと、人はデジタルではない。私たちはアナログを貫こう。アナログなやり方にこそ、人の心を変えるヒントがあるのだ。
 コロナ禍の中、私たちは意を決して結集した。共に権力にあらがった。これからの世の中を支配者と追従者だけにしてはならない。
 労働とはなんだ? 労働者とは何者だ? 辞書を引けばすぐに出てくる答えを問い直そう。
 新しい時代に私たちはこれからも「人間」を貫いていこう。

二和病院ストが職場で話題
 神奈川 希望の夜明け

 8月28日に安倍首相が辞任するとのニュースを聞いて、私は祝杯をあげた。長かった曇り空に晴れ間が見えたかのような気がした。しかし、すぐにその認識は甘かったことを思い知らされることになる。安倍路線の継承どころか拡大させている菅内閣の誕生である。この数年、連続して参加している11月労働者集会は、これと真っ向から対決することを宣言する集会となった。
 集会で報告された全てが重要な問題提起だったが、あえて一つ印象に残った発言をあげるとすれば、船橋二和病院労働組合のストライキを巡る報告である。
 私は現在、介護・福祉系労働者なのだが、職場に労働組合はない。その代わりに目安箱が設置されており、そこに「不満があれば匿名で投書して下さい」と言われている。こんな上層部の恩情を期待するのではなく、労働組合をつくって自分たちの力で変えていくべきだとは頭では思うものの、実際にはなかなか難しい。そんな職場でも、このストライキのことは現場のみんなが話題にした。そして、ほぼ全てが肯定的な意見であった。
 高山弁護士が集会の最後に指摘していたように、コロナ危機で資本主義の本質が露骨に現れている。それを肌身で実感している現場の労働者は、コロナ前とは違って、ストライキに肯定的になったのである。今こそ闘いが求められている。その認識を新たにした集会となった。

怒りがあふれる発言に共感
 広島 木山 薫

 11・1日比谷野音の集会に初めて参加させていただきました。わたしは労働組合に参加してまだ日が浅いので、初めて聞く話が多かったですが、どのお話にも、人間を人間とも思わない1%の支配者に対して「もう許せない!」という怒りがあふれていて、共感することばかりでした。
 労働組合と出会ったのは今年の夏でした。清掃の職場でパートとして働いていましたが、会社の余りにずさんな作業命令のために2度も労災に遭いました。
 会社は謝罪もせず、安全無視のやり方を少しも改めません。わたしは「このままでは会社に殺される」と思い悩んでいました。
 そういう時に、 労働組合の人が配っているビラを受け取ったことで、わたしの中に、それまでにはなかった勇気と希望がわいてきたのです。すぐに組合に連絡をとり、加入しました。組合の仲間と一緒に会社との団体交渉をおこない、労災隠しを許さない闘いを前に進めています。
 わたしは被爆2世として戦争・核兵器・原発を許すことができません。核兵器禁止条約の加盟国が50カ国になったことは、世界の人々と共にかちとった血と涙の結晶だと思います。
 大阪都構想を惨敗に追い込んだことも、はじめは小さな声でも多くの人が声高らかに勇気を出せば奇跡は起きることを示しています。わたしもその生き証人の一人として、頑張っていきたいと思います。

原点に立ち返って闘う時だ
 福島市 岩永正義

 集会に行くまでは、コロナ禍で毎日のように感染者数が増え、特に連れ合いの職場では関東圏に行ったら2週間の自宅待機となり、子どもの職場では風邪をひくと家族が自宅待機になり、自身に基礎疾患があり、親の介護ともなればなかなか東京の集会に行くのはハードルが高いのが現実です。
 集会を通して感じたことは、「3労組が共闘の原点に立ち返る」という開会あいさつです。「23年間の闘いは所期の目的を達成しているのか。どこをどのように直すべきか考える必要がある」「労働組合の存在意義をはっきりさせ、労働組合に結集して闘いの砦(とりで)にしていこう」という発言です。
 私たちがいま必要なことは、職場に労働組合をつくること、労働運動を再生させることです。当たり前のことですが、労働者との交通が切断された中では大変なことです。
 そのために何が必要なのか、論議し日々の運動の中で常に考え前に進むことです。集会で発言した労組、市民団体の発言がそれぞれの困難を団結の力で切り抜け、前に進んで勝利しています。とても感動と勇気をもらいました。
 福島は来年の3・11で原発事故から10年目を迎えます。昨年から原点に立ち返り、福島県内の住民との結びつきを再開しようと、集会や裁判闘争にも積極的に参加して交通を進めてきました。まだまだですが、福島の中には「小児甲状腺がんの多発」「汚染水の海洋放出」への怒りが渦巻いています。
 ぜひ来年の3・11福島へ来てください。

一緒に明るい社会築きたい
 スイミー口頭担当 E

 労働者集会で、去年初めて参加の方が今年も参加したり、最近知り合った方が初めての集会やデモを経験したり、うれしいなと思いました。
 コロナ禍で全国から集まるのも大変な中、貫徹できたのは良かったです。
 社会人歴はまだまだ浅く、生きづらく不安定な中で、闘う仲間に会えたことはとても勇気をもらえました。様々な問題にぶつかりながら皆さんと一緒に明るい社会を築いていきたいので、これからもよろしくお願いしまーす!

タバコをやめ参加した仲間
 作業所にしおぎ館 高橋道子

 共同作業所は、コロナ感染拡大の中、毎日皆で話し合い、工夫し、開所と在宅支援を結び付けて運営してきました。まだ出て来られない仲間もいます。「コロナ怖いけど、命がけでにしおぎ館に来ている」と話す人も。居場所・食事・語らいの共同作業所の存在を痛感した日々でした。
 そして迎えた今年の11月集会です。「Mさんは心臓病で感染リスクがあり、せきも出るので参加は控えた方が」。スタッフから心配が寄せられ、検討しメンバーミーティングでも話し合いました。
 にしおぎ館は11月労働者集会を年中行事のように位置づけてきました。Mさんは15年間欠かさず参加、全国の仲間たちとの交流を楽しみにしています。「しかし、今年はあきらめるのか?」「皆に迷惑かけるのか?」。Mさんは悩みましたが決意します。タバコをやめて、せきを抑え、集会に参加するのです。私たちは万全な対策を考え、助け合って臨むことにしました。
 11月1日当日は天気も良く、30分前に皆集合。Mさんの支援者(88歳)やメンバーの家族も来てくれました。1日3箱のヘビースモーカーだったMさん。地下鉄移動でも会場でもせき込むこともなくうれしそうでした。
 11月集会とともに成長してきた私たち。今回、コロナがあり、心配があり、制約もあり。でもだからこそ開催できた、参加できたことはすばらしいことです。

コロナ解雇と闘う土台実感
 大阪・出版関係労働者 K

 全国労働者総決起集会に参加しました。今年は仕事の繁忙のため調整が大変でしたが、万難を排して結集しました。
 集会は3労組の発言を軸にして、国鉄と関生の闘いをしっかりと位置づけ、階級的労働運動再生に向けて奮闘していくという方向性が鮮明に出されたと感じました。また、1047名解雇撤回闘争が暴き出した不当労働行為の真実を改めて確認し、この闘いがコロナ解雇情勢に立ち向かう土台になると実感しました。
 大阪都構想との闘いについては、港合同と大阪市職の仲間から発言がありました。発言からは、労働運動と地域運動の結合が、運動を新たな局面へと押し上げて前進していることが報告され、大行進運動のイメージを具現化した闘いがここにあると感じました。
 集会全体の印象としては、コロナの影響でさまざまな制約がある中で、検温や消毒などの任務を現場労働者が責任をとりながら、自分たちの闘いの内容でもって、つくり上げた集会だと感じました。また、集会途中で登壇する機会がありましたが、さまざまな組合旗を林立させて、闘う労働者が一堂に会している様子は圧巻でした。
 なお、同日に実施された大阪都構想の住民投票の結果が23時頃に判明し、反対多数で否決されました。集会後の旅先で報告を聞き、関西の仲間とメールで、集会の成功と一体で勝利したことを確認しました。追撃の闘いに向けて次のステップに踏み出していこうと決意を新たにしました。

団結、闘いに人生をかけよう
 高校生 I

 今回、3回目の11月集会に参加しました。各登壇者の発言ももちろんすばらしかったのですが、私にとって最もうれしかったのは、今回の集会は(もしかしたら11月集会の歴史の中で?)最も多くの高校生を組織した集会として勝ち取られたことです。
 ロイター通信の記事によると、いわゆるミレニアム世代の民主主義に対する不信感はこれまでの他のすべての世代よりも高いという調査結果が出ているそうです。今の高校生、大学生はミレニアム世代より一つ下の世代に当たるわけですが、世代が下ることによって民主主義への失望が高まることはあっても減ることは決してないでしょう。例えば日本の事例をとっても、入試「改革」やコロナでの政府の対応の不手際、対立勢力である野党各派のふがいなさを直視している我々の世代が民主主義を信頼せよ、と言われてもどだい無理な話です。
 しかし、民主主義に対する不満が大きくなればなるほど、関西生コンや動労千葉、港合同やコンビニ関連ユニオン、二和病院労組や全学連のような現場でゴリゴリ闘う組合(自治会)に対する信頼は大きくなることは間違いないし、大きな期待を背負っていることを実感しています。
 すべての高校生、大学生を始めとした学生、青年労働者のみなさん! 20代の2人に1人が非正規職であり、経済難で大学生の5人に1人が退学を検討する(あるいは実際に退学してしまう)時代に私たちは生きているのです。団結に、闘いに人生をかけようではありませんか! 今、この社会を変革するために世界中で若者が立ち上がっています! 一緒にこんな腐りきった社会はひっくり返しましょう! 労働者階級の民主主義を打ち立てましょう! トゥジェン!

参加妨害の公安警察に怒り
 高校生 K

 私は初めて参加しました。11月労働者集会とは、全国津々浦々に散らばる日本の階級的労働運動が運動間での横の連帯を勝ち取るための集会であり、労働者予備軍である私たち学生も参加する意義が高い集会であると思います。集会で発言した労働者・学生・難民の演説には心を動かされたものがありましたが、最も印象深く残ったのは、公安警察による集会への弾圧でした。
 まず、公安警察が会場からその周辺の有楽町駅構内にかけて展開し、集会の始まりから終わりまで参加者を威圧し続けていたことに驚きました。これでは参加者が萎縮し、階級的労働運動の活動・集会に来づらくなってしまうと思います。憲法に記された法の下の平等に関する条項と思想信条によって不当に差別をされないという条項は、やはり明らかなペテンであると感じました。
 次に驚愕(きょうがく)したのは、警察が右翼と共謀して参加者の不当逮捕を行ったことについてです。
 不当逮捕はデモの最中に発生しました。行進中の隊列に右翼が警察の黙認の下に乱入し、その右翼ともみ合いになった参加者1人が警官に逮捕されたというものです。ちなみに右翼の方は無罪放免され、複数の参加者の証言によると、デモ後に警官と仲良く談笑していたとのことでした。これは明らかに、階級的労働運動への弾圧を狙った逮捕です。絶対に許せません。
 こういった国家権力による恣意(しい)的な弾圧を終わらせるためにも、労働者人民の行動で社会を変革する必要があると思いました。労働者人民の利益に沿った社会変革は必ず、広範な大衆との連帯を勝ち取ることを介さずには成功しえません。この感想文を読んで下さった皆様方への連帯の呼びかけを、結語とさせていただきます。

学生のサウンドデモ、大注目
 東京 水樹 豊

 集会を終えてデモに出発する前に、会場で学生から感想を聞いた。
 初参加の女子高校生は、「動労千葉、港合同、関西生コン支部、それに二和病院労組と、いろんな労働運動の成果が提起されて、あらためて私たち学生も含めた労働者階級のやるべきことがわかりました」と語った。
 都内の大学生のAさんは、9月6日の革共同集会に参加し、今回も日比谷へ。「今日の集会で、労働組合の団結の力を知ることができました。私も数年後には働き始めると思うので、労働者の闘いを学べてよかったです」。同じく都内の大学生のBさんは、「友人に誘われて参加しました。星野文昭さんのご遺族の方のお話が印象的でした。労働運動や学生運動を取り組んでいるみなさんの活動を理解することができました」と語った。
 学生のデモ隊は、サウンドカーを先頭にラップ調のコールを響かせながら銀座の街を行進し、沿道から一際大きな注目を集めた。
 解散地点で、中国地方の大学に通うCさんに集会・デモの感想を聞くと、「今の時代、やっぱり新自由主義と対決して、真っ向からぶつかって闘うことが大切だと強く感じました。今日のデモはいつもと違う感じで、沿道の若い人たちにも好評でした。団結の輪をもっと大きく広げて、若い人がもっと声を上げられるようにしていきたいですね」と楽し気に語った。

医療・介護デモ、すごい迫力
 八尾北医療センター労働組合 B

 すごい集まりだった。一番印象に残ったのは、組合員を獲得したという声、北海道のタクシー労組の人が自分1人から30代の若い人を組合に獲得し10人も増やしたことや、コンビニの松本さんの闘いが広がっている話、船橋二和病院労組がストライキで闘った報告は元気でよかった。あの時うちの八尾北労組も一緒に壇上に立つのかと思ったが、なかったのが残念。
 デモは医療・介護の隊列だったが、看護師さんやヘルパーさんのコール、「腹の底から声出してるかー」と声かけられ、自分も「おー」と声と拳を上げ、すごい元気な迫力のあるデモをやりぬいた。
 帰りの電車の中で都構想が反対多数で否決されたと聞いて、最高にうれしかった。今の時代は行動を起こしていけば、変えられると思った。若い人たちを増やしていきたい。

来年も頑張って参加したい
 全国水平同盟西郡支部 A(79歳)

 集会は多くの人で圧倒された。参加できてよかった。元気をもらった。また来年も行きたい。
 足の調子が悪く、集会に参加できるか不安だった。しかし東京でデモをするからと八尾北医療センターでマッサージ治療をしてもらい、励ましや注意をしてもらって、参加できた。
 デモも長かったがやりぬいた。自分でもよく頑張ったなと充実感でいっぱい。みんなに支えられているからだと思う。来年も参加できるよう頑張る。

このエントリーをはてなブックマークに追加