大坂さんの鼻治療を 救援会が東拘に申し入れ

週刊『前進』04頁(3171号04面03)(2020/11/23)


大坂さんの鼻治療を
 救援会が東拘に申し入れ


 11月10日、3年5カ月にわたり未決勾留されている無実の大坂正明同志の鼻の治療を求めて、大坂正明さん救援会が東京拘置所に2回目の申し入れを行った。
 大坂同志は1971年11・14沖縄闘争を闘い、星野文昭同志らとともに「殺人罪」をでっち上げられ、46年間も指名手配攻撃と闘ってきた。不当逮捕から3年半、いまだ裁判が始まらず、東京拘置所に勾留されている。その間、鼻のポリープが大きくなって鼻呼吸はほとんどできなくなった。最近は、ぜんそくの治療のためのステロイド剤による影響か、少しだけ鼻の息が通るようになった。
 しかし、東京拘置所は大坂同志の手術の願いを2度却下しただけでなく、鼻の治療でごく一般的に使われるステロイド点鼻薬すら「扱っていない」と言って治療を拒否している。実に許しがたい。
 申し入れには大坂正明さん救援会の小泉義秀事務局長を先頭に13人が駆けつけた。東京拘置所に対して、「71歳の大坂さんが鼻呼吸ができずに苦しんでいる。直ちに治療するように」「3年5カ月の勾留で体重が15㌔も減少した。病気でないと確信できるまで検査すべきだ」「命の問題だ。東拘は被収容者の健康を守る義務がある」と、全員が熱烈に訴えた。
 対応した庶務課長補佐は書類を受け取って早々に退散しようとしたが、そんなことは許さない。大坂同志の命がかかっているのだ。星野暁子さんは、「なぜ治療を行わないのか。それは拷問ではないのか」と迫った。星野同志の命が国家権力によって奪われた怒りと悔しさを胸に、切々と訴えた。
 「この場で回答することはできない」と事務的対応を繰り返す庶務課長補佐に対し、小泉事務局長は、「2カ月後にまた来る。それまでに回答せよ」と通告し、申し入れを終えた。
 申し入れに先立って、全員で大坂同志にそれぞれの思いを込めて差し入れを行った(写真)。後日、大坂同志から「たくさんの食品が届きました。ありがとうございます」とお礼の返信が届いた。
 この日提出した要望書は、労組つぶしの弾圧と闘う全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部から届けられた77通をはじめ475通。闘う労働組合をよみがえらせ、労働者民衆の力で大坂同志を奪還しよう。治療を求める要望書をさらに集め、大坂同志の命と健康を絶対に守りぬこう。

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