下山鑑定人尋問を行え 狭山再審へ東京高裁に要請

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週刊『前進』04頁(3177号04面05)(2021/01/11)


下山鑑定人尋問を行え
 狭山再審へ東京高裁に要請

(写真 「石川さんは無実だ!」。要請行動に先立ち東京高裁に向けて怒りのシュプレヒコール【12月21日 千代田区】)

 12月21日、全国水平同盟と部落解放東日本共闘会議は狭山裁判の事実調べ・再審を求めて東京高裁第4刑事部・大野勝則裁判長に対する2回目の要請行動に立った。
 無実の石川一雄さんを狭山事件(女子高校生誘拐殺人事件、1963年)の犯人にでっち上げ、無期懲役にした決め手の有罪証拠である被害者の万年筆は、警察がねつ造した偽物だった。この権力犯罪を、入っていたインクの色素だけでなく元素レベルで暴いたのが下山第1・第2鑑定だ。
 ねつ造万年筆と被害者の万年筆のインクの相違を無視した一審・二審判決、さらに後から別のインク(ねつ造万年筆と同じ)を入れたとして証拠ねつ造の事実を覆い隠そうとした第1次・第2次再審過程での裁判所の決定は、完全に覆された。石川さんは無実だ! なぜ新証拠調べを行わないのか! 全国水平同盟の久原正子委員長、動労千葉の繁沢敬一副委員長を先頭に要請団は、対応した訟廷管理官に13通の要請文を突きつけ語気強く迫った。
 許しがたいことに、検察官は下山第2鑑定について、当初は実験により反証すると言っていながら、卑劣にも実験は行わないで、意見書だけを昨年5月に提出した。
 下山第2鑑定は、ねつ造万年筆のインクからは被害者のインクにあったクロム元素が検出されなかったこと、たとえインクを使い切ってもクロム元素が残ることを実験で証明している。
 これに対して検察意見書は、万年筆を水洗いした上で別のインクを入れたからクロム元素は検出されなかったなどと言いがかりをつけている。だったら下山鑑定を調べろ! 鑑定人尋問を行え!ということだ。
 この日、第45回3者協議が行われていたことが判明した。6月18日、9月25日に続いて三度3者協議を直撃する闘いとなった。
 終了後、全国水平同盟杉並支部は「裁判所を逃がさない。我々が裁くときがきた。石川さんと共に第3次再審闘争に勝利しよう。次の要請行動は2月だ」と鮮明な決意と方針を述べた。共に立ち上がろう。
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