動労千葉 ワンマン化阻止へ闘争配置 館山で決起集会開く方針

週刊『前進』04頁(3184号02面01)(2021/03/01)


動労千葉
 ワンマン化阻止へ闘争配置
 館山で決起集会開く方針

(写真 関道利委員長があいさつし、民営化の破産を大合理化で突破しようとするJRとの対決を訴えた【2月21日 DC会館】)

 動労千葉は2月21日、DC会館で第83回定期委員会を開いた。JRはコロナに便乗して国鉄分割・民営化以来の大合理化を強行しようとしている。その突破口が3月ダイヤ改定でのワンマン運転の拡大だ。千葉支社管内では内房線、外房線、鹿島線がワンマン化される。動労千葉は定期委員会で、ワンマン運転導入阻止と21春闘の闘争方針を確立し、いつでもストライキに入れる闘争態勢を打ち立てた。
 あいさつに立った関道利委員長は、資本主義の最後の延命策としての新自由主義が破綻し、その現実がコロナによって暴かれたこと、その危機を支配階級は全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧とJRの「労組なき社会」づくりの攻撃で突破しようとしていることを指摘し、「時代認識を鮮明にさせること」を強調した。また11月労働者集会を呼びかける3労組が共同代表となった労組交流センターを軸に、闘う労働運動を復権させようと呼びかけた。その立場から、国鉄分割・民営化以来のJRの大合理化攻撃に立ち向かい、組織拡大を実現しようと訴えた。
 当面する取り組みを川崎昌浩書記長が提案した。春闘第1波闘争を3月13日のダイヤ改定時に設定し、ワンマン運転導入に対してストライキを含む闘いを配置する。「交通権」を奪われる地域の住民と連携してワンマン化を阻止するため、3月13日午後1時30分から館山商工会議所ホールで動労千葉総決起集会を開く。
 これは「ジョブローテーション」の名による運転士・車掌の駅への強制配転を許さない闘いでもある。JR千葉支社は2月1日、17人の運転士・車掌に異動を強い、うち13人を駅に強制配転した。ワンマン化による車掌削減とともに、元の職場には戻れない配転で労働者の誇りを奪い、やがては転籍を強要しようとする攻撃だ。これへの怒りを組織することも目標にワンマン化阻止闘争は闘われる。
 第2波闘争を車両の検査・修繕業務の外注化阻止闘争を再構築するため、4月に向けて設定する。外注化が強行された2012年以降、外注先のCTS(千葉鉄道サービス)は58人のプロパー(直雇い)社員を採用したが、うち19人があまりの低賃金のため辞めている。外注化は完全に破綻した。ならば業務と人員をJRに戻すべきだ。
 第3波闘争を4月上旬に設定し、CTSの低賃金打破、労働条件の抜本的改善へ闘う。
 川崎書記長はまた、1047名解雇撤回、労働運動の再生、改憲・戦争阻止―菅政権打倒などの闘争課題を明らかにし、それらすべてを組織拡大に集約しようと訴えた。特に、職場代表選挙に取り組み、CTSで過半数を獲得し、組合加入を実現しようと強調した。
 討論では、2月に入り列車と動物との衝突が再び増える中で、ワンマン化を狙うJRへの怒り、手当も要員増もなく消毒作業を強いるCTSへの怒り、職場代表選に勝利して組織拡大に進む決意などが語られた。
 総括答弁に立った関委員長は、あらためてCTSとJRを貫く組織拡大を強調し、3月13日の館山での動労千葉総決起集会への全力結集を訴えた。
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