革共同第27回全国委員会総会を開催 階級的労働運動路線の実践に革命勝利の確信と展望つかむ 革命的共産主義者同盟政治局

週刊『前進』04頁(3187号02面01)(2021/03/22)


革共同第27回全国委員会総会を開催
 階級的労働運動路線の実践に革命勝利の確信と展望つかむ
 革命的共産主義者同盟政治局


 革命的共産主義者同盟は2021年2月、第27回全国委員会総会(27全総)を開催しました。27全総は、革命党としての路線と中央指導体制の再確立をめざした全党員の26全総以来1年半にわたる格闘の上に、歴史的な成功をかちとりました。〈コロナ×大恐慌〉情勢下における医療・福祉を先頭とした階級的労働運動再生への闘い、国鉄・関生決戦、改憲・戦争阻止!大行進運動、女性解放闘争、学生運動をはじめ全戦線で闘いの先頭に立ってきた全国委員(その過半は労働者および労働者出身党員)が総結集し、白熱的な討論の末に、今日の革命的情勢に対応した全党の一層の変革と飛躍を闘いとる決意を圧倒的に誓い合いました。

党の変革かけ闘った到達点

 27全総は、2019年9月に開催された26全総での党の大変革をめぐる討議と決定を、その後の実践を通して検証し、新たな飛躍への歴史的な出発点をかちとる場となりました。
 26全総は、新自由主義の崩壊と革命的情勢の切迫を前にして、空論主義的方針しか対置できずに破産した旧政治局をのりこえ、階級的労働運動を具体的現実的に職場からつくりだしていくことを断固として確認した総会でした。1980年代以来の国鉄分割・民営化攻撃、2010年4・9政治和解による国鉄1047名解雇撤回闘争の最後的な解体攻撃の過程を経て、日本の労働運動全体が大きな後退を強いられている現実にあって、そこにおける困難を中央と細胞の一体性、地区党の強化、党と労働組合の緊密な関係の形成をもって突破すること、階級的労働運動の発展を軸に改憲・戦争攻撃、女性への抑圧の激化など新自由主義のあらゆる矛盾と攻撃に真正面から立ち向かっていく挑戦を開始したのです。
 27全総は、この26全総の討議と決定の内容がどれだけ実践され、どれだけ党の変革がかちとられてきたかを点検・総括し、第8回大会に向かって、プロレタリア革命への道を切り開く階級的労働運動と党の変革と飛躍を本格的・決定的に推し進めていくための、新たな出発点を形成しました。
 27全総は最後に、政治局から事前配布された三つの報告と二つの付属文書を今総会の決定文書として採択しました。①第1報告(総括)「26全総から1年半の変革的実践の前進」、②第2報告(情勢)「資本主義の終焉(しゅうえん)と革命的情勢の全面的深化」、③第3報告(路線・方針)「新自由主義打倒の階級的労働運動の大飛躍を」と、④「前進」第3181号に掲載された「マルクスの階級的労働運動論」(岩谷芳之論文)、⑤昨年の中央労働者組織委員会での「党の再団結のために」と題する提起です。さらに星野再審・国賠闘争勝利と大坂正明同志・須賀武敏同志奪還への特別決議を採択しました。これらの文書は『共産主義者』208号に掲載を予定しています。

労働者同志が白熱的な討論

 27全総の討議を圧倒的に牽引(けんいん)したのは、26全総以降、階級的労働運動の実践と一体で地区党変革の先頭に立ってきた全国の労働者党員でした。
 26全総における7回大会総括をめぐって、「現情勢を革命情勢と言えるのか」「資本主義、新自由主義を打倒する階級的労働運動は、今の情勢に通用しないのではないか」「まず職場改良運動から始めるべきではないか」という疑問と意見が、一部の同志の中に生まれていました。27全総は、これらの同志との路線的一致と再団結を求めるきわめて真剣で全面的な討議となりました。
 秋月丈志書記長が、三つの政治局報告と二つの付属文書はこれらの意見をふまえて総括・時代認識・路線を鮮明にしたものであることを明らかにし、階級的労働運動路線での全党の再団結と再武装をかちとるための討論を訴えました。そこから全国の労働者党員が、〈コロナ×大恐慌〉という未曽有の情勢における格闘を通して、「新自由主義を打倒する階級的労働運動は可能だ」という確信を自らの実践でつかんだ地平をもって次々と発言しました。
 白熱的討議を通して明確になったのは、コロナ下で最も激しい矛盾が集中している医療福祉の職場をはじめ、JR、教労、自治体、郵政、民間、あらゆる産別の職場で起きていること、すなわち資本によってしかけられている一線をこえた攻撃、関生支部への労組つぶしの大弾圧に象徴される事態こそが、資本主義の末期的危機と新自由主義の崩壊過程を示しており、革命情勢であるということです。そして、全国の労働者同志たちが地区党と細胞で団結してこの情勢に立ち向かい、労働者の階級性・革命性に徹底的に依拠し、新自由主義を打倒するプロレタリア革命への意識性をもって職場から階級的労働運動をつくりだす必死の格闘を続けていることです。
 決定的なのは多くの現場労働者同志が、動労千葉の反合・運転保安闘争路線をコロナ下での自らの職場における実践を通して体得し始めたことにあります。感動的なストライキや組織拡大の勝利の報告、また失敗の中からも大きな教訓をつかんでさらなる飛躍をかちとろうとしていることが明らかにされました。ここにこそ革命の現実性があることが本当に生き生きと、現場の実感と確信をもって示され、討論を通して総会全体の熱気と大高揚をつくりだすものとなりました。

新たな飛躍への挑戦開始を

 27全総には51年ぶりに公然活動に復帰した清水丈夫議長が参加し、発言に立ちました。清水同志は、党と階級の力で51年間の活動を貫徹できたことを勝利的に総括した上で、「階級的労働運動を通してしか、絶対にこの情勢を革命に転化することはできない。自己批判を深め、階級的労働運動の推進ということの持っている重さ、深さ、意味をもっともっと明確にしていきたい」と述べ、このことを総会全体で共有しました。
 26全総から1年有余の闘いを経て、7回大会後に直面した「党の危機」をのりこえ、〈コロナ×大恐慌〉情勢下での階級的労働運動の実践を通してかちとってきた党の変革と飛躍は、革共同史上かつてないといって過言ではありません。しかしながら「資本主義の終わり」という未曽有の情勢において、革共同に求められている変革と飛躍を考えれば、今の水準にとどまるわけにはいきません。この情勢にひるむことなく、労働者階級を心から信頼し、マルクス主義を貫き、階級的労働運動の再生に挑戦し続ける道を行くならば、必ず勝利できるという絶対的な確信をつかみました。
 革共同は27全総をもって、階級的労働運動で反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命への道を切り開くという基本路線を確定しました。レーニンは著書『共産主義における「左翼」空論主義』の中で、ロシアの革命運動は半世紀にわたる試練を通してマルクス主義を「苦しんで闘い取った」と総括しましたが、27全総の路線は、革共同が創立以来60年に及ぶさまざまな闘いを経て「真に苦しみを通じて闘い取ったマルクス主義」だと言うことができます。
 27全総の到達点を新たな飛躍への跳躍台としてしっかりと打ち固め、ますます加速する新自由主義の歴史的破産と資本主義の末期的危機を革命に転化するために、さらなる党と階級的労働運動の変革と飛躍を成し遂げなければなりません。
 全党の同志は、その新たな挑戦を開始する決意のもとに固く団結して闘いましょう。
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