沖縄 辺野古新基地を阻もう 5月現地闘争に参加を

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週刊『前進』04頁(3188号02面03)(2021/03/29)


沖縄
 辺野古新基地を阻もう
 5月現地闘争に参加を

(写真 全国の学生と青年労働者は米軍の辺野古新基地の建設工事を阻むため、沖縄の人々とともに座り込んだ【2019年5月】)

 私たちの住む沖縄には、日本の国土面積の0・6%ほどの土地に全国の米軍専用施設の70・3%が集中し、基地に起因する事件・事故が多発しています。
 沖縄では、第2次大戦中に国内で唯一の地上戦が戦われました。昭和天皇ヒロヒトと軍部は天皇制の延命を目的に戦争を続け、沖縄を「捨て石」にしました。日本軍は、住民を軍務や救護活動に動員して戦闘の巻き添えにし、あるいはスパイ容疑をかけて虐殺し、集団自決を強制しました。当時約45万人の県民の3人に1人が命を落としました。
 沖縄戦の教訓は「軍隊は住民を守らない」「基地のある所は戦場になる」「命こそ宝」ということです。沖縄の労働者市民は、これを出発点に戦後一貫して米軍や自衛隊などの基地に反対して闘ってきました。
 戦後、沖縄は日本から分離されて米軍の統治下におかれました。1960年代には「基地のない平和な沖縄」を求める本土復帰運動が高揚しますが、日米両政府はその思いを踏みにじって米軍基地を残したままでのペテン的な「沖縄返還」を発表。沖縄県民はこれに抗議し、基地で働く労働者の組合である全軍労(全沖縄軍労働組合)を主力に全島ゼネストを決行しました。基地労働者の決起は米軍基地を機能停止状態にし、ベトナムに向かう爆撃機の飛行をも止めました。
 現在進められている辺野古新基地建設も、沖縄の労働者市民の不屈の闘いに阻まれ、96年の日米政府の合意から25年が経った今も基地完成のめどはたっていません。それでもなお建設工事を強行する菅政権は、沖縄戦犠牲者の遺骨が残った沖縄県南部の土を埋め立てに使おうとしているのです。絶対に許せません。
 最後に、新入生の皆さんに5月の沖縄闘争への結集を呼びかけます。72年5月15日のペテン的「返還」に抗議して毎年取り組まれている反基地行動です。すべての基地と戦争をなくすために、沖縄現地で共に声を上げましょう!
(マル学同中核派・沖縄大学支部)
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