3・21集会 高山俊吉弁護士の訴え 顔を上げよう、怒ろう

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週刊『前進』04頁(3189号03面02)(2021/04/05)


3・21集会 高山俊吉弁護士の訴え
 顔を上げよう、怒ろう


 「改憲・戦争阻止!大行進」実行委が呼びかけた「菅倒せ!3・21大行進」は、悪天候をはねとばして熱気の大集会と銀座デモを闘いとりました(前号既報)。高山俊吉弁護士のメインアピール(要旨)を紹介します。(編集局)

 「改憲反対、戦争阻止」----この声を高く上げる意味が、今ほど強まっている時はない。
 安倍が去って、戦争も改憲も遠のいたという議論がある。そんな議論を広めている連中がいる。だからこそ、この運動は必要なんだ。戦争のもくろみは、今日の方がはるかに強くなっている。米中の動きを見ても明らかです。戦争の危険が現実のものとなっている。
 コロナ危機は資本主義社会の到達点を意味するものです。資本主義は工場法の時代から労働者を「生かさず殺さず」でやってきた。殺してしまってはどうしようもないから、ぎりぎり生かしておこうという考えだった。それが新自由主義の登場で変わった。人の命は切り捨ててもよいということになった。そうしなければ資本主義は生き延びられないからだ。その結果、コロナ危機が生まれた。資本主義の先頭に立つ連中は、人民の命と健康をつぶす、殺すことも視野に入れている。だから、決して危機に「便乗」しているのではない。必然だ。
 この状況を何とかしなければいけない時に、すべての政治勢力がその責任を投げ捨ててしまっている。その結果、すべての政党が国民の支持を失った。現場の闘いが大きく手を結ぶ中で、この国の情勢を変えていくしかない、ということだと思います。
 そこで四つのことを提起したい。第一に、現場に徹した運動を精力的に進めていこう。第二に、諸運動の連携を徹底的に強めよう。みんな手をつなごう。第三に、それぞれの運動のすべてを改憲阻止と反戦の闘いに結びつけて考えよう。
 最後、怒りです。怒りのないところに闘いはない。怒らない、怒らせないようにする力が強まっている。その中で絶望する人、下を向いてしまう人も生まれてくる。私たちは必ず顔を上げよう。そして、怒ろう。怒りの波が地をおおう時に、社会は根底から変わる。社会を変える大運動をこれから力強く進めよう。

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