東京高裁をデモで包囲 全国水平同盟ら 狭山再審実現へ

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週刊『前進』04頁(3189号04面02)(2021/04/05)


東京高裁をデモで包囲
 全国水平同盟ら 狭山再審実現へ

(写真 「石川一雄さんは無実だ」「権力犯罪を許さないぞ」東京高裁に向け怒りのシュプレヒコール【3月21日】)

(写真 全国水平同盟を代表して久原委員長が5・23狭山闘争への決起を熱烈に訴えた【3月21日 日比谷野外音楽堂】)


 3月21日、半世紀を超えて再審無罪へ不屈に闘う石川一雄さんと連帯し、全国水平同盟と部落解放東日本共闘会議の呼びかけた東京高裁包囲デモが闘われた。
 国家権力は、部落差別に基づき石川さんを女子高校生誘拐殺人事件(1963年5月、埼玉県狭山市)の犯人にでっち上げ、無期懲役判決を下し、今なおその判決を護持している。この権力犯罪を許せるか!
 東京・関東、関西などの労組交流センターの労働者ら100人は正午前、日比谷公園霞門を出発。時折強まる風雨をついて「狭山差別裁判糾弾!」「石川さんは無実だ!」「大野勝則裁判長は再審を行え!」とシュプレヒコールを上げながら検察庁前、法務省前を通過。東京高裁前では拳を突き上げ、「下山鑑定の鑑定人尋問を行え!」「下山鑑定で再審をかちとるぞ!」と声を張り上げた。
 デモ隊はまた、星野文昭さん獄死の責任を問う国家賠償請求訴訟に勝利する決意を込め、また3年10カ月も不当に勾留されている無実の大坂正明さんとの連帯の意思を込めて、シュプレヒコールを繰り返した。
 解散地では全国水平同盟の平沼和典事務局長が「石川さん不当逮捕58カ年糾弾!5・23狭山闘争を全国各地でかちとろう。労働組合の闘いとして狭山闘争を闘おう。再審を認めないことは改憲攻撃そのものだ。狭山闘争を闘う私たちが改憲・戦争阻止の闘いの先頭に立とう」と呼びかけた。
 参加者は直ちに日比谷野外音楽堂に移動し、改憲・戦争阻止!大行進集会とデモを共にかちとった。

大行進集会で久原委員長がアピール

 大行進集会では全国水平同盟の久原正子委員長が登壇し熱烈に訴えた。
 「大野裁判長は菅政権によって狭山担当として送り込まれた極悪の治安判事だ。大野は、追い詰められた検察が捏造(ねつぞう)した有罪証拠の万年筆について、『被害者が万年筆(のインク溜〔だ〕め)を水で洗った(だから『有罪証拠の万年筆のインク〔ブルーブラック〕は被害者の万年筆のインク〔ジェットブルー〕と違っていても被害者の持ち物だ)』などという新たなでっち上げに手を貸し、再審請求の早期棄却を狙っている。『下山鑑定の鑑定人尋問を行え!』の声を職場・地域から巻き起こし、第3次再審闘争に勝利しよう。全国で5・23狭山闘争に決起しよう」
 4・26東京高裁要請行動(要項別掲)をかちとり、5・23狭山闘争に総決起しよう。

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