香港民主派人士に禁錮刑 職工会連盟 「闘いは続く」

週刊『前進』04頁(3193号04面06)(2021/05/03)


香港民主派人士に禁錮刑
 職工会連盟 「闘いは続く」


 香港の西九龍裁判所は4月16日、一昨年の8月18日及び8月31日の逃亡犯条例改悪反対の大規模集会に不許可集会組織化・参加罪を適用した弾圧事件で、10人の民主派人士に対して最高18カ月から8カ月までの禁錮刑を宣告した。
 この10人は、「リンゴ日報」創業者の黎智英氏、民主党の初代主席の李柱銘氏、職工会連盟の事務局長の李卓人氏ら、いずれも代表的な民主派人士である。
 この暴挙に対して職工会連盟は、直ちに「監獄は良心を縛れない。信念は不滅で、闘いは続く」と題する声明を発し、「まさに裁かれるべきは、抑圧され人権を踏みにじられている人民ではなく、暴政を続ける独裁者である。時代はますます厳しくなり、私たちの任務は多い。闘いは第二、第三と続くだろう。私たちの信念が健在でさえあれば、人心は死ぬことなく、香港の闘いはやむことなく続く」「監獄は身体を拘束するが、絶対に良心を縛ることはできない」と、不屈の闘いを宣言した。
 また8月31日のデモをめぐり有罪判決が出た(16日の裁判は刑期の宣告)4月7日の法廷で、李卓人氏は罪状認否を問われて「法律違反の罪は認める。しかし私たちは何も間違ったことをしていない。歴史はわれわれに『無罪』を宣告するだろう」と、闘いが必ず勝利することを宣言した。
 この弾圧と一体で、全国人民代表大会で香港の選挙法が改悪されたことにより、民主派を全面的に排除して12月に立法会選挙が行われようとしている。また、この裁判の前日15日は「国家安全教育日」とされて、本格的に香港での愛国(愛中国政府)教育が始まった。
 だがこうした暴挙は、闘いに追いつめられた中国政府の危機を示している。今回の判決も機に、香港では労働組合を先頭に闘いがますます不屈に続いている。香港民衆との国際連帯を貫いて闘い抜こう!
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