五輪やめろ!菅たおせ! 6・6新宿大行進 全民衆に総決起呼びかけ

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週刊『前進』04頁(3198号01面02)(2021/06/14)


五輪やめろ!菅たおせ!
 6・6新宿大行進
 全民衆に総決起呼びかけ

(写真 「五輪は中止!」の横断幕を先頭にシュプレヒコールを響かせながら都庁に迫るデモ隊【6月6日】)

(写真 怒りあふれるリレーアピールに通行人も足を止めて聞き入り、新宿駅東口アルタ前には500人以上もの人だかりができた)


 6月6日、改憲・戦争阻止!大行進が呼びかける6・6新宿大行進が開催され、「東京オリンピックやめろ!」「改憲・戦争の菅を倒せ!」の声が都心にとどろいた。午後1時に始まった新宿駅東口アルタ前でのリレーアピールには、雨の中にもかかわらず500人もの人々が立ち止まって聞き入り、2時過ぎからの都庁デモには300人が参加した。街宣車を連ねる右翼の卑劣な妨害をものともせず、デモ隊は若者を先頭に新宿中央公園まで行進。多くの人が待ち望んだ五輪粉砕デモの力強い登場に、沿道から圧倒的な注目と共感が寄せられた。
 「国威発揚と一握りの資本家の金もうけのために強行されようとしているオリンピックを、必ず中止に追い込もう!」----全学連の石田真弓さんのあいさつでリレーアピールを開始。最初に、大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士がマイクを持ち、「この国は今、コロナ禍で多くの人々の生命や健康をないがしろにしながら五輪強行を狙い、改憲・戦争の政策を進めている。私たちはもうなめられてはいけない! 冗談じゃないと声を上げよう!」と怒りのアピールを発した。
 動労千葉の佐藤正和さんは「労組なき社会」化を狙うJR東日本の新提案を弾劾し、労働組合として絶対反対で闘う決意を表明。続いて介護職場で働く一陽会労働組合の坪井静委員長が白衣で登壇し、すでに医療崩壊が現実に始まっている中で、なおも五輪強行と都立病院独法化を狙う小池都政を徹底弾劾。労働組合として現場から「命を守る」闘いに立つことを宣言した。元教育労働者の米山良江さんは、都教委による東京五輪への小中学生81万人動員を学校現場から拒否する闘いを呼びかけた。
 NAZEN東京の佐藤賢一さんは、福島第一原発の汚染水海洋放出と原発の再稼働・新増設に突き進む菅の狙いが日本の核武装化にあることを暴いて弾劾。広島大学学生自治会の太田蒼真さんは8・6ヒロシマ大行動への結集を訴えた。国会前などで連日抗議行動を闘っている市民からも怒りのアピールが続いた。
 大行進呼びかけ人の森川文人弁護士が、全学連大会襲撃事件の国家賠償請求訴訟で勝利判決をかちとったことを報告。続いて首都圏で活動する全学連の女子学生が、5・15沖縄闘争や京都大学処分撤回闘争との連帯集会を取り組んできたことを報告、7月7日に京大キャンパスで開催される処分撤回集会への結集と全学連国賠控訴審への支援を呼びかけた。そして「私たちがなすべきことは権力者へのお願いではありません。私たちが声を上げ続け、仲間を増やし、ストライキをすればオリンピックも改憲・戦争も止めることができます。みなさん共に団結して闘いましょう!」と鮮烈にアピールし、全体を大いに沸かせた。最後に婦人民主クラブ全国協議会の川添望さんが、コロナ禍の中でこそ女性が先頭に立って闘うことを呼びかけた。
 新宿駅前を出発したデモ隊は都庁に迫り、五輪強行を狙う小池都政に怒りのコールをたたきつけた。

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